【競馬予想Vol.6】第68回日経新春杯

例年の京都芝2,400Mではなく、今年は中京芝2,200Mでの施行。周りはもとより距離も違うし、全く別のレースを予想するようなものなので過去の傾向は参照しない。「トラックバイアス、展開、調教」の三種ハイブリッドで土曜の忘れ物を獲りに行きたい。

愛知杯は前掛かりの流れで上位は軒並み外差しで占められたが、その他の芝のレースは概ね内前バイアスの通り。馬場の内はかなり掘り返されているのに何故かスピードが落ちない。前が止まる要因を見い出せないのなら素直に内ピタ先行を評価すべき。なお、内枠=内ピタではなく、如何に鞍上が内を意識してくれるか、馬が内から抜けて来れるかが肝要。

明確な逃げ馬不在。ミスディレクションは大外枠に入ってしまったが、同じく休み明けで栗東坂路で動いていた小倉記念で暴走気味の逃げを打ったぐらいなのでそのままハナを取り切りそう。この後に続きそうな馬が見当たらないのでマイペース逃げ。1,000M通過60秒前後の平均ペースを想定。

次に調教診断。時計だけでなく、手応えや動きもしっかりチェック。

【★★★★★】
ヴェロックス:2週続けて栗東CW。一週前は単走馬なりで6F86秒1-1F11秒9。ラストにかけてググっと加速。今週は3頭併せで後ろから。並びかけるまではどうかと思ったが、ラストでスーッと動いて先着。

サンレイポケット:一週前栗東CWで6F81秒2-1F12秒4で並走先着。今週は栗東坂路で単走馬なり、4F53秒2-1F12秒6。顔は外を向いていたが脚捌きは真っ直ぐ、ポンポンと弾んで好気配。

アドマイヤビルゴ:一週前は栗東CWで並走馬を大きく先行させた上で6F80秒7-1F12秒0。ラスト鞭を入れて仕掛け、前を行く2頭を瞬時に抜き去り。今週は栗東坂路で馬なりで調整。
【★★★★☆】
サトノインプレッサ:一週前栗東CWで6F80秒7-1F12秒5、並走相手に馬なりで付いていき、ラスト仕掛けて同入。追えば弾けそうな感じだった。今週は単走馬なりで6F84秒0-1F12秒3。

ダイワキャグニー:一週前は美浦南Wで軽め、今週は美浦坂路で単走強め、4F50秒9-1F12秒4。いずれも若干頭が高かったが、昨年毎日王冠で2着した時と同じ位の仕上がり。

サトノソルタス:2週続けて美浦南Wで馬なり並走。一週前は先着、今週は同入。中日新聞杯を一叩きしたことで調子は良さそう。

ミスディレクション:栗東坂路で単走一杯、4F52秒3-1F12秒4。時計以上に速く見せる好内容。これなら大外枠からでも先手を奪えるかも。
【★★★☆☆】
レイホーロマンス:栗東坂路で馬なり単走、4F55秒7-1F12秒3。ラストで若干頭が上がったが真っ直ぐ登板、脚捌きは軽快。中1週でこの動きは上々。

レクセランス:栗東坂路で馬なり単走、4F52秒3-1F12秒5。直前追い切りで自己ベスト更新。首を振って力強い登板。

クラージュゲリエ:2週続けて栗東CWで前を追いかける調教でいずれも遅れ。但し今週の追い切りは3頭併せで前が狭くなったもので、手応え的には悪くなかった。

ロサグラウカ:美浦南Wで並走相手に併せて我慢を利かせる調教。手綱を抑えていて時計は出なかったが目的は十分に果たせた様子。
【★★☆☆☆】
ワセダインブルー:美浦南Wで馬なり単走、5F72秒6-1F13秒5。頭が高くて集中力を欠く走り。何でこんなに緩いのかよく分からない。

ミスマンマミーア:栗東CWで馬なり単走、6F85秒8-1F12秒5。労わるような調教?スピード感は無く、ラストは押していた。
【不明(映像で確認できず)】
エアウインザー:栗東坂路4F54秒9-1F12秒2

バレリオ:美浦坂路4F51秒8-1F12秒2

ショウリュウイクゾ:栗東坂路4F51秒8-1F12秒2

◎アドマイヤビルゴは前掛かりの流れになった京都新聞杯(4着)以外はいずれも完勝の内容。馬格が無いので、馬場の悪い内を避けて走れそうな外寄りの枠を引けたのはプラス。ラスト抜群に伸びた一週前追い切りの内容も好感。前から離され過ぎなければ普通に勝ち負け。

○サンレイポケットは前走外差しが上位を占める中、内の伸びないところを通ってコンマ4秒差の6着。中京は条件戦時代に2勝を挙げた舞台で悪くない。立ち回りがそれほど器用な馬ではないので内枠は決してプラスではないが、前走と同様に内を立ち回るならここは突き抜けられるはず。

▲クラージュゲリエは前走でアドマイヤビルゴより前に位置して先に動いて先頭に立ったものの、外からアドマイヤビルゴに交わされて2着。しかし着差はコンマ1秒差、ハンデ差は前回2kgから今回同等に縮小。何より福永騎手が中京芝を完全に理解しているのが心強い。

△サトノインプレッサは毎日杯で内を強襲して勝利、ダービーも内突きを狙って惜しい4着。NHKマイルCは内ピタ前残り馬場で大外ぶん回し、毎日王冠は出遅れ、菊花賞は距離長過ぎ。スタートをまともに出るのは最低条件、距離短縮で内を突く競馬をしてくれれば十分楽しめるのでは。

△レイホーロマンスはここ2走内を突いて連続好走。前々走はアドマイヤビルゴにコンマ4秒差、前走も終始内を立ち回り、内から渋太く伸びて2着。昨年も万葉S4着から愛知杯で3着に入っているパワフル婆さん。外枠なのが痛いが、鞍上が目下絶好調の高倉稜騎手ということで期待してみる。

△ショウリュウイクゾは前々走スローで先行、アドマイヤビルゴに軽やかに交わされたが2着は死守。前走は直線でゴチャついて戦意喪失の7着。自己条件すら勝っていないので今回は54kgの軽ハンデ。長めの距離で前付けができるし、休み明けから走る傾向があるので抑えには入れておきたい。

△ヴェロックスは前走9か月振りだったことを考えれば、スローで脚を伸ばして3着なら復調したとみることが可能。ただ勝ち身に遅いのと、今回も外枠から前を追いかける競馬になりそうなのがどうか。漠然とした外差しだと届かないかも。

ダイワキャグニーは前が緩い時の前残り要員。ミスディレクションの出方次第なのと、2,000Mでもギリギリなのに更に長い2,200Mがどうか。いくら内前バイアスとはいえ、この距離では手が出せない。

サトノソルタスは前走大外枠から落ち着いた流れで内に入れず、終始外を回らされた挙句に直線は大外で度外視可。ただ金鯱賞2着といえどドスローで前にいただけで、中京は根本的に合っていなさそう。

◎アドマイヤビルゴ
○サンレイポケット
▲クラージュゲリエ
△サトノインプレッサ、レイホーロマンス、ショウリュウイクゾ、ヴェロックス
3連複◎1頭軸流し(15点)

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