【競馬予想Vol.56】第82回優駿牝馬

サトノレイナスがここではなくダービーに回ったのはある意味残念。距離が延びてもソダシが勝つかどうかが見たかった。里見さんはダービーオーナーの称号が欲しいんだろうなぁ。でもエフフォーリアは強いでしょ。少なくともフサイチホウオーやアサクサキングスよりは。

2021優駿牝馬過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

ここ5年は1番人気に推された馬が順当に勝ち続けている。2018年アーモンドアイ、2020年デアリングタクトは単勝1倍台に応えての勝利だった。ソダシはこれらに続くことができるだろうか。

2021優駿牝馬過去10年前走レース別成績

このレースでは毎年のように桜花賞組の距離不安説が取り沙汰されるが、結局のところ来るのは桜花賞組。本番に近い形態で行われるフローラSからはここ10年勝ち馬が出ていない。むしろ桜花賞と同じ日に行われる忘れな草賞組の健闘が目立っている。

2021優駿牝馬過去10年ラップタイム一覧

過去10年の1着馬は2017年ソウルスターリングを除く9頭が4コーナー5番手以下からの差し切り。2018年2着リリーノーブル、2019年2着カレンブーケドール、2020年2着ウインマリリンと、ここ3年先行押し切りを図った馬はいずれも上がり3ハロン最速をマークした差し馬に交わされている。

阪神ジュベナイルフィリーズのヨカヨカ、桜花賞のストゥーティ、メイケイエール、ヨカヨカなど、これまでのGI戦線で流れを作ってきたのは短距離質の馬で、今回はそれらが不在。しかも今回は逃げ経験馬が不在。何が行くにしても、過去10年で1,000M通過が最も遅かった2017年(61秒7)並のスローが見込まれる。スロー前付けで速い脚を使ったことのある馬を狙いたい。

GIにつき全馬コメント。

【▲】ククナ
緩い流れだったアルテミスSで差してソダシの2着を評価。桜花賞は腹を括って最後方待機から6着もこれは愚策。これまで散々不利やらトラックバイアスの裏を行くなど消化不良。ここは横山武史騎手の手腕に期待したい。

【-】スルーセブンシーズ
ミモザ賞はテンが速くて中盤緩む妙な流れを捲って完勝したが、馬場が重くて評価不能。着実に力を付けてきているものの、馬場の軽い東京に替わって前進するとは思えない。

【-】パープルレディ
ゆりかもめ賞は後方内からノープレッシャーで進め、ゴール前で美味しいところだけ持っていった印象。時計が速くなったフローラSは普通に完敗で、ここでは力が足りない。

【○】タガノパッション
スイートピーSは道中外を通り、直線も外差し。内の馬が止まったところを差しただけかもしれないが上がり3ハロン最速は評価。「スイートピーS組は来ない」で人気薄はお買い得。内枠+岩田康誠騎手=イン突きで一発期待。

【△】クールキャット
フローラSはスローを見越して前付けしたルメール騎手のアシストの賜物。フェアリーSで道中動いて自滅したことがある位乗り難しい馬で、武豊騎手といえど乗り替わりはマイナス。前で折り合えるかどうか。

【-】ウインアグライア
新馬戦こそ東京で勝ったが、勝ち上がりのコスモス賞、若駒Sは共に渋った馬場。アルテミスSやフローラSの内容を見る限り、軽い馬場での速さ比べでは見劣る。

【△】アカイトリノムスメ
桜花賞は内枠先行の恩恵を受けながら、ゴール前でサトノレイナスにあっさり交わされていて力不足を感じさせる内容。引き続き内寄りの枠を引いてペース判断に優れるルメール騎手を確保しても逆転までは疑問。

【-】ハギノピリナ
ここ2戦は上がりを要する展開での連勝で、前半ソロソロ行って直線勝負のここでは厳しい。距離不安は無いにしても他路線組と比べると見劣らざるを得ない。

【-】ユーバーレーベン
スタート不安定で後ろからの競馬が多いのがネック。但しフローラSはスタート直後に外から締められての後方待機で酌量の余地あり。今回はスローが見込まれるため、スタートとその後のポジショニングが重要。

【-】エンスージアズム
桜花賞は馬場が速過ぎて付いて行くだけで精一杯。距離が延びてペースが緩む今回のほうがレースはしやすい。勝ったレースはスロー前付けの瞬発力勝負、能力は足りないが適性でどこまでやれるか。

【◎】ソダシ
阪神ジュベナイルフィリーズはラスト差し返し、桜花賞もサトノレイナスらに迫られながらきっちり残した。スロー前付けはアルテミスSで克服済み。今回は速く走ることよりもスロー追走から直線弾ける能力が試される。

【-】ミヤビハイディ
デビュー戦、勝ち上がりとも東京コースだが、クイーンCは単純に力負け。ドスローの自己条件を勝ち上がった直後のGIというローテも疑問。ここは付いて回るだけか。

【△】ファインルージュ
桜花賞はソダシの直後という絶好のポジションを取りながら結局ソダシの後を付いて行っただけ。むしろ外を通って突き抜けたフェアリーSの内容のほうが評価できる。初勝利が東京のスロー前付けなので一応押さえ。

【-】ストライプ
桜花賞は最内枠からスタートを決めながら下げて後方待機、そのまま空気化。クロッカスSで前付けして上がり3ハロン33秒1の脚を使っているのは評価したいが、ここで距離が持つとは思えない。

【-】アールドヴィーヴル
桜花賞は直線で内にモタれまくって伸びあぐねて5着。毎回馬体を減らしていていかにも非力。デビュー戦とクイーンCで手綱を採った松山騎手とのコンビ復活は心強いが、馬体重増は必須条件。

【-】ニーナドレス
2月の小倉でデビュー勝ち、続く君子蘭賞は前付けで速い脚を使って勝利。僅かキャリア2戦で未知の魅力に溢れるものの、枠が外過ぎるのが残念。内枠なら3着は拾えたかもしれない。

【-】スライリー
フローラSは開幕直後で内枠先行ジャスティス、スローでまんま居残って2着。内枠ならかなり面白かったが、この枠からだとポジションが取れず付いて回されるだけで終わりそう。

【△】ステラリア
クイーンCはスタートから控えて直線大外ぶん回しという雑な競馬で敗退も、忘れな草賞は直線外を通っての差し切り勝ち。1分58秒0の勝ち時計も優秀。今回は大外枠を引いたことで腹を括って外差しに賭けてもらいたい。

◎ソダシ
○タガノパッション
▲ククナ
△クールキャット、アカイトリノムスメ、ファインルージュ、ステラリア
馬複◎流し(6点)、3連複◎1頭軸流し(15点)

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