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【競馬予想Vol.406】第58回小倉大賞典



トラックバイアス分析・展開予想

  • 小倉は木曜にごく弱い雨が降った以外は概ね晴れ。散水は無し。これも京都と同じ理由(馬場が荒れていて水を撒くと緩くなって逆効果)なのだろうか。馬場の荒れ方はマイルドで、最終週にしては速い時計が出ている。トラックバイアスは外だが、土曜午前の未勝利戦(芝1,200M)や皿倉山特別(4歳以上2勝C/芝2,600M)のように内も使えないこともない。

  • セルバーグの逃げにホウオウアマゾンが絡みに行く。フェーングロッテンも去勢を施したぐらいなのでおそらく前へ。ゴールエクリプス、エピファニー、アルナシーム辺りが好位を形成。行き脚の遅い馬が多く、隊列は縦長を想定。ペースは標準より少し速い程度で前優勢。4コーナーで外を捲るより、距離ロスを抑えた内突きが有効か。


全頭分析

【-】ディープモンスター

※出走取消(右前肢ハ行のため)

【-】カテドラル

(+)昨年の2着馬で小倉施行の中京記念でも2着2回。得意舞台で一変。
(-)行き脚は相変わらず遅い。差し向きの流れにならない限り苦しい。

【▲】ダンディズム

(+)小倉日経オープンはロングスパートで実力誇示。ローカルで強い。
(-)毎回4コーナー大外回し。腰を落としてゲートを出る変な癖あり。

【-】アサマノイタズラ

(+)ディセンバーSは4角から動いて久々好気配。ハンデ手頃で期待可。
(-)後方脚質でアテにならない。展開の助けあっても足りるかどうか。

【△】クリノプレミアム

(+)小回り福島で重賞好走あり。小倉初でもパフォーマンス上げそう。
(-)前走は直線前ポッカリの状況から伸びず。能力ピークアウトの感。

【-】アドマイヤビルゴ

(+)一昨年のカシオペアSでプログノーシス下す。1,800Mで一撃ある。
(-)チャレンジCは後方追走のまま完敗。重賞では力負けが目立つ。

【○】アルナシーム

(+)京都金杯は過剰に下げて届かずの自爆。位置取り修正で巻き返し。
(-)デビュー戦以外の勝ち鞍は全てワンターン戦。荒れた馬場も微妙。

【-】フェーングロッテン

(+)去勢初戦。ハナ奪取時は大崩れが無いだけにここは積極性に期待。
(-)同型セルバーグの存在が厄介。番手追走でも出し抜けるかどうか。

【-】セルバーグ

(+)京都金杯は控えて持ち味出せず。中京記念のように行ってナンボ。
(-)前に行けても最終週の馬場で残せるか疑問。1ハロン延長も微妙。

【-】マイネルファンロン

(+)大外一気で重賞好走あり。ここも愚直に大外一気で突っ込むのみ。
(-)障害を挟んでも低迷から抜け出せず。良い脚使えても善戦まで。

【△】ロングラン

(+)ディセンバーSは真後ろから豪快に貫く。昨年4着惜敗の借り返す。
(-)前走はテン緩く脚溜まる展開。ここで同じ脚使えるとは限らない。

【◎】エピファニー

(+)中山金杯は折り合い欠いて自滅。僅かでも距離短縮ローテは良い。
(-)高速になりにくいコーナー4つのローカル戦。ここでも自滅懸念。

【-】イクスプロージョン

(+)ベチャベチャ馬場の新潟大賞典3着あり。力の要る馬場で浮上も。
(-)前付けでも控えても凡退ばかり。単純に重賞では力が足りない。

【-】ゴールドエクリプス

(+)昨年の小倉記念は後ろから詰めて3着。再度軽ハンデ貰って躍動。
(-)小倉記念にしても勝ち馬には離される。力は大したことがない。

【-】ホウオウアマゾン

(+)中山金杯も楽々と前付け。今回距離短縮かつ直線平坦と条件良化。
(-)直線並ばれてしまうと無抵抗。ハンデも積まれて粘り込み疑問。

【-】シフルマン

(+)アンドロメダSは3コーナー手前から不利連発。大外から激変注意。
(-)重賞で二桁着順続き。後方待機だけで巻き返せるレベルではない。


結論

エピファニーはチャレンジCでベラジオオペラやボッケリーニにコンマ2秒差まで迫ったのだから弱いはずがないのだが、折り合いに難があって中山金杯は来日直後のピーヒュレクさんが折り合わすことが出来ずに惨敗。今回は事前に栗東入りしてCWで6F78秒4-1F12秒5(6F比較で14日の栗東CW全体3位
)の好時計をマーク。折り合いさえすれば巻き返せる。

アルナシームは京都金杯で過剰に控えてある意味自爆的な負け。外枠で前に行けなかったにしてもあの日の馬場であの位置取りは酷過ぎた。本来前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せる馬で、今回は展開面で適合する。ただ周回コースの勝利はデビュー戦のみで、他の好走はワンターンの高速戦ばかり。小倉最終週の荒れ馬場をこなせるかどうか。

ダンディズムはスタートでポージングして真後ろからの競馬が確定してしまうのが厄介。4コーナーは大外を回すのが定番スタイルで、今回は大半が外を回すので余計な距離を走らされる懸念がある。出来れば内を突いてもらいたいがそんな器用さがあるかどうか。なお小倉日経オープンは勝って当然の弱面子で、このレース単体では評価できない。

ロングランは昨年のこのレースで外を回さず馬場の中央を通って4着。4コーナーで鞭が入って苦しい競馬だった割には頑張った。その後はオールカマーで完全な格上相手にコンマ7秒差、4コーナー最後方付近から外を捲って突き抜けたディセンバーS勝ちを上積み。外を回し過ぎなければ今年は3着以内に突入できるはず。

クリノプレミアムは中山金杯でも内を突く競馬を試みていたし、引き続き内枠を引いてローカルGIIIなら前進があっていい。今回は外を回すよりも内から先に抜けての争いになるとみている。前走の負け方からして能力衰退期に入りつつあるだけに、速い時計が回避できそうな最終週の馬場がマッチしていそうではある。

◎エピファニー
○アルナシーム
▲ダンディズム
△ロングラン、クリノプレミアム
単勝◎・○(2点)、馬複◎or○流し(7点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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