【競馬予想Vol.295】第55回ダービー卿チャレンジトロフィー
今回のテーマ
自己条件突破直後の格下は買い
負担斤量が前走より3kg以上減となる馬は5頭が出走して全滅。つまり、前走で自己条件を勝って負担斤量が前走より2kg以内減となる馬は【5・1・1・4】、単回値282・複回値166とイレ喰い状態。
トラックバイアス分析・展開予想
先週はずっと雨が降っていてベチャベチャ。今週も火曜から木曜にかけて弱い雨が降ったがお湿り程度で金曜は快晴。水曜に芝刈り実施、散水は無し。含水率は4コーナー11.8%、ゴール前10.2%、土曜朝時点のクッション値は9.5。先週までとは一転して良好な状態。
今週からBコースを使用。内から3Mの荒れた部分に蓋をしたものの、3~4コーナー内側はまだ傷んだ部分が目視できる。ただ例年Bコース替わりで高速化する(良馬場なら1分31~32秒台で決着)ので時計実績には注目しておきたい。
ペース想定:やや速い(58秒台、テン3ハロン34秒台前半)
内は概ね差し馬、外に先行馬という布陣。ベレヌスは中京記念で制裁上等で強引に内に寄せてハナ、京成杯AHは最内枠から何故か控えて凡退しているだけにここは内を被せて速めの逃げを打つと推測。外枠の馬もこれに追随して縦長。普通のハイペースで、昨年ほどのあからさまな追い込みではしんどい。
全頭分析
【-】ソロフレーズ
(+)中山を2戦使って今回一気の軽ハンデ。自身は競馬がし易くなる。
(-)地方転出前から既に頭打ち。ハンデだけでは能力差埋められない。
【▲】ルプリュフォール
(+)阪急杯は上がり3F32秒5という極限の脚使う。展開嵌れば一撃。
(-)真後ろからしか行けないのがネック。自力だけでは届かない。
【◎】レッドモンレーヴ
(+)節分Sは直線待って差しで1馬身半勝ち。川田騎手騎乗時3戦全勝。
(-)前走の時計は同日未勝利戦と同じ。負かした相手も弱く過信禁物。
【○】ジャスティンカフェ
(+)東京新聞杯は内前馬場で差して接戦。このクラスでは実力上位。
(-)後ろから行く馬だけに不利受け易い。小回りの中山替わり不安。
【-】スカーフェイス
(+)昨年は大阪杯使って6着。大阪城Sは直線半ばから追って差し抜け。
(-)前走は勝って当然の相手関係。基本後ろからの馬でアテにし辛い。
【△】ミスニューヨーク
(+)前走は後方外からでは出番無し当然。捲り使える中山で見直し。
(-)前が残った京成杯AHは4着まで。差し優勢展開でないと劣勢。
【-】アナザーリリック
(+)ターコイズSはラスト押し上げて僅差。中山では能力以上に走る。
(-)牝馬相手に重ねた実績でハンデ見込まれる。マイルも忙しい印象。
【-】インダストリア
(+)中団から一気に貫いたカウントダウンSが圧巻。中山マイル合う。
(-)相手のレベル上がった前走が案外。ハンデ貰ってもまだ足りない。
【-】マテンロウオリオン
(+)中山では昨年のNZTで差して2着。本来自在型でここは前付け妙味。
(-)好位の内から伸び悩んだ前走案外。3歳春からの成長力に疑問。
【-】トーラスジェミニ
(+)中山で4勝、うち3勝は同コース。久々叩いて距離短縮で若干マシ。
(-)近走まるで競馬にならず。自厩舎の新人乗せて経験積みが目的。
【-】ウイングレイテスト
(+)ニューイヤーSは最内から楽々逃げ切り。中山で先行力活かせる。
(-)今回はベレヌスと競合。番手追走でも時計速くなるとしんどい。
【-】ミッキーブリランテ
(+)京成杯AHは禁断の2角捲りで居残りかける。時計要すようなら。
(-)昨年のこのレースは3角捲りで8着。時計が速くなるとしんどい。
【-】タイムトゥヘヴン
(+)昨年は大外一気で問答無用の差し切り。前走は明らかに距離不足。
(-)行き脚皆無で後ろに置かれる。外を回らされるロスは免れない。
【-】ベレヌス
(+)ここは単騎も見込めるメンバー構成。積極策で押し切り狙い。
(-)競合したとはいえ内前馬場の前走惨敗は不満。中山適性も疑問。
【-】ファルコニア
(+)京成杯AHは外枠から積極策で押し切り。小回りの中山で反撃。
(-)前走はラスト完全に脚上がる。ペースが速まると脚持たない。
【△】ゾンニッヒ
(+)東風Sは縦長を詰め切れずも僅差。菅原騎手&中山で4戦4連対。
(-)ピッチ走法で使える脚が短い。中山替わり好感も突き抜け微妙。
結論
レッドモンレーヴは他の内枠各馬が遅いだけに、ベレヌスが寄せてくるまでにポジションを主張すれば楽に好位が取れる。前走の時計が遅いのが気になるが、中山マイル勝ちあり、1分32秒台で複数連対ありなので評価を落とす必要もない。格下が通用する傾向から人気でもイチ押し。
ジャスティンカフェは強敵集結の毎日王冠で半馬身差2着、マイルCSは伸びない内を通って前が詰まってもコンマ4秒差、内前にいないと話にならなかった東京新聞杯で後方から馬群を捌きつつ詰めてコンマ1秒差。外差しに持っていけるならこんなメンバーなら3馬身は楽に貫けるレベルの馬。行き脚が無さ過ぎて毎回流れ任せにならざるを得ないのが惜しい。
ルプリュフォールの前走は内前のインチキレースで後ろからでは届かなくて当然。むしろコンマ6秒差まで詰めてきていたのはちょっとした驚きだった。今回は前走ほど内前にはならないだろうし、ペースも落ちるし3年振りのマイル戦。時計勝負になれば出番がある。石橋騎手とのタッグでは朱鷺Sでララクリスティーヌを貫いて勝っている。
ゾンニッヒは前々で構えつつ速い脚が使えるのが良い。東風Sは縦長展開を捉えられずの2着も位置取りの良さで勝ち負けに加われた感じ。マイル転向後の走破時計は1分32秒~33秒台前半で安定。今回は激流にはならないとみているので、前で速い脚を繰り出せば簡単には抜かれない。
ミスニューヨークは京都牝馬Sで直線一度も名前を呼ばれることなく凡退したが、距離不足が明白だったのに何故あのレースを使ったのか意味が分からなかった。内前のインチキ馬場で外枠を引いた時点でレース前から詰んでいた。中山は直近5戦で1着・1着・3着・4着・1着の得意舞台。速い時計は一昨年のターコイズSで1分32秒8(稍重)があるが歓迎ではない。
◎レッドモンレーヴ
○ジャスティンカフェ
▲ルプリュフォール
△ゾンニッヒ、ミスニューヨーク
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?