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【競馬予想Vol.428】第84回桜花賞



トラックバイアス分析・展開予想

  • 土曜の芝5レースはいずれも4コーナーで5番手以内に付けた馬が勝利。外回りで行われた後半3レースは前付けから先に抜け出した馬が1着、内を捌いた(阪神牝馬Sは外差し)馬が2着、外から突っ込んできた馬が3着だった。馬場はフラットだが時計は速く、外を回し過ぎると届かない。

  • エトヴプレから「逃げない」宣言が出ているが、セキトバイーストの逃げにシカゴスティング、ショウナンマヌエラも加わることでペースアップが濃厚。前受けでは厳しく、展開は差し優勢。内突き、外差しいずれでもOK。


全頭分析

【-】ワイドラトゥール

(+)チューリップ賞はスタート好発が仇。出遅れても差し構えで一発。
(-)前走を除いて専ら外フリー差し。内を捌いて出てくる雰囲気無し。

【▲】クイーンズウォーク

(+)クイーンSは内前バイアス無視で外差し決める。決め手は超強力。
(-)デビュー戦は前から離されて届かず。構え過ぎて取りこぼし懸念。

【-】イフェイオン

(+)フェアリーSは直線先抜けの完勝。初勝利時の時計が既に古馬級。
(-)前走短距離勝ち上がりのマスクAWと僅差。今回は強敵が大集結。

【-】キャットファイト

(+)阪神JFは好スタートから謎の待機策で自滅。再度内枠引き見直し。
(-)弱い相手に内枠先行で押し切る馬。強い相手に外回りでは苦しい。

【-】シカゴスティング

(+)Fレビューで沈没して再度人気暴落。今回はノーマーク逃げ可能。
(-)阪神JFはコースも展開も嵌って完敗。枠は良いが距離は良くない。

【-】ハワイアンティアレ

(+)初勝利時は加速ラップ。チューリップ賞は大幅に時計更新の3着。
(-)前走は超ハイペース味方に気軽な追い込み嵌る。再現性に乏しい。

【-】スウィープフィート

(+)チューリップ賞は外差し専念で突き抜け。乗り替わりの効果覿面。
(-)前走は相手に恵まれた感。今回は阪神JF組の他にも強敵が大集結。

【-】コラソンビート

(+)フィリーズレビューは試走。コース追いで速い時計出た今回本番。
(-)阪神JFは上位2頭と差を感じる内容。超一線級相手ではしんどい。

【◎】アスコリピチェーノ

(+)抜群の瞬発性能に立ち回りの上手さも完備。死角が見当たらない。
(-)ここまで外フリー差ししかしていない。揉まれた際の対処不明。

【-】セキトバイースト

(+)チューリップ賞はオーバーペースで逃げて2着。ここも行くのみ。
(-)前走はデビュー以来初めて馬体絞っての激走。もう余力無さそう。

【△】ライトバック

(+)エルフィンSは直線中央から突き抜け。外フリーならワンチャン。
(-)アルテミスSは直線捌き遅れ。加速の付きも遅く器用さに欠ける。

【△】ステレンボッシュ

(+)阪神JFは上がり最速の脚を繰り出し僅差。長い直線との相性抜群。
(-)勝ったレースは少頭数。追ってスパッと反応せず差し損ね懸念。

【-】テウメッサ

(+)アネモネSは結果として差し遅れ。好位に構えられる器用さ評価。
(-)重賞イマイチのキャットファイトに負け。上積みあっても厳しい。

【-】ショウナンマヌエラ

(+)チューリップ賞は出遅れで度外視。抽選突破の勢いで逃げるのみ。
(-)完璧に展開嵌った新潟2歳Sもしっかり捕まる。ここ他に同型いる。

【△】エドヴプレ

(+)ハイペースで3勝マークの韋駄天。福島2歳Sのように差しも可能。
(-)前走は内前バイアスのアシスト大。距離延長&外回りでは厳しい。

【-】セシリエプラージュ

(+)Fレビューは外差しに徹して3着。本コースでも外枠から差切り有。
(-)阪神JF組筆頭に相手格段に強化。自らの競馬に徹しても足りない。

【-】マスクオールウィン

(+)フェアリーSは4角捲り上げの競馬で接戦。マイルでもメド立つ。
(-)ここで前走同様の競馬だと届かない。前に行くにしても枠外過ぎ。

【○】チェルヴィニア

(+)アルテミスSは加速ラップで先抜け。久々の実戦がどうかだけ。
(-)ハイペース追走能力は未知数。フルゲートの大外枠も易しくない。


結論

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは1分32秒6という速い時計で決着したが、これは2019年レシステンシア(1分32秒7、桜花賞2着)、2020年ソダシ(1分33秒1、桜花賞1着)、2022年リバティアイランド(1分33秒1、桜花賞1着)をも上回っている。アスコリピチェーノは2月下旬に熱発して帰厩が2週間ほど遅れたとはいえ、その後は順調。外差しオンリーで恵まれただけという見方も、それだけ外フリーを確保するセンスに優れているということ。

チェルヴィニアはデビュー戦を展開のアヤで落としただけ(ハナを奪ってボンドガールに差され負け)。アルテミスSは前付け加速ラップでコンマ3秒抜けての楽勝と申し分無し。能力は今回のメンバーの中では断トツで抜けている。但し半年近いブランクはともかく、大外枠からハイペース追走でまともなレースになるのかという不安は残る。

クイーンズウォークは初マイルのクイーンCで1分33秒1をマーク。しかも内伸び馬場を後方外からブチ抜きという逆バイアスでの勝利。騎乗した川田さん自ら「オークス向き」とコメントしているように、陣営がここを叩き台のように捉えているのがよく分からない。半兄グレナディアガーズなのに「オークス向き」な訳無いやん。何言ってんの?

ステレンボッシュは阪神ジュベナイルフィリーズで直線の捌きが遅れて2着。まともならアスコリピチェーノを差し切っていた!という見方は、前に馬を置く位置でしか競馬が出来ないから2着だったんでしょ?という反証が可能。他にも加速が鈍いなど、器用さの面でアスコリピチェーノに見劣る。この馬こそ「オークス向き」なんじゃないかと思う。

今の阪神は外が使える。ライトバックは中団外フリーの位置が取れるなら通用余地がある。唯一負けたアルテミスSは出遅れた上に道中掛かり、しかも直線内でモタついて満足に追えず終いだったので見なかったことにする。エトヴプレはハイペースに強いし、差す競馬も可能。逃げない宣言は妥当。マイルは走ったことがないだけ。このオッズなら買って後悔したい。

◎アスコリピチェーノ
○チェルヴィニア
▲クイーンズウォーク
△ステレンボッシュ、ライトバック、エトヴプレ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複1頭軸流し(10点)

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