【競馬予想Vol.243】第27回東京スポーツ杯2歳S

今回のテーマ

3番枠より内を買え

過去10年、3番枠より内に入った馬は【7・3・4・16】、単回値198・複回値98とベタ買いでほぼプラス。該当馬は1頭以上が3着以内に来ている。

2012~2014年は1枠1番に入った馬が3連勝。一昨年は3枠3番ダノンザキッド(1番人気)が勝利して2枠2番タイトルホルダー(5番人気)が2着でワンツーフィニッシュ。昨年も1枠1番イクイノックス(1番人気)が勝利、3枠3番アサヒ(4番人気)が2着、2枠2番テンダンス(6番人気)が3着でワンツースリーフィニッシュ。BからCへのコース替わり当週、流れが落ち着いて内を立ち回った馬が勝ち負けしやすいというロジック。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は火曜日に弱い雨が降ったが、その後は好天で馬場への影響は皆無。金曜朝時点のクッション値は9.3と先週日曜と同水準。今週からCコースを使用するだけに、例年通り内が使える馬場を想定。先週も時計は水準以上、上がり3ハロン33秒台が普通に出ていた。マイペースなら前は簡単に止まらない。明確な逃げ馬不在、内からシルトホルンが行ってドゥラエレーデ、ロッククリークが2番手か。ペースは上がりそうになく、直線に向いて3番手ぐらいからの抜け出しがベスト。大外一気ではしんどい。


全頭分析

【○】ロッククリーク

(+)好位の内を追走、直線一杯を使って差し切り。レース運び上手い。
(-)開幕週の内前決着。直線で外に膨らむなど粗削りで上積み疑問。

【▲】シルトホルン

(+)前々走出遅れるも前走スタート決めて前付けから楽々押し切り。
(-)6馬身千切ったというより負かした相手が弱過ぎただけの感。

【-】ガストリック

(+)4コーナー大外最後方から直線ゴボウ抜き。末脚の威力は絶大。
(-)出遅れて行き脚付かず。相手強くなるここで同様の競馬は疑問。

【-】ジョウショーホープ

(+)札幌2歳Sは大外枠でポジション取れずも4着。少頭数は歓迎。
(-)ワンターンの切れ味勝負だと分が悪い。前付け出来ても苦しい。

【△】フェイト

(+)直線半ばで見せ鞭だけで抜け出して独走。ちょっとモノが違う。
(-)相手弱過ぎて「競馬」をしていない。案外競られて負けるかも。

【△】ダノンザタイガー

(+)デビュー戦は出遅れ響く。前走は中団外から余裕で差し切る。
(-)相変わらずスパートして内にヨレる。接戦になった時に不安。

【-】ドゥラエレーデ

(+)前々走負けた相手は次走重賞勝ち。前走ダートで前付けで完勝。
(-)前走半馬身差で下した2着馬は次走完敗。ここでは力が足りない。

【◎】ハーツコンチェルト

(+)終始外を立ち回りながらも圧勝。前輪駆動で力強い走りをする。
(-)1,000M通過63秒2の超スローペース。負かした相手も軒並み弱い。

【-】テンカノギジン

(+)直線で併せられながら伸び返して押し切り。良い脚を長く使う。
(-)行き脚緩く後ろから。直線入口でポッカリ開いた内を突いただけ。

【-】シルバースペード

(+)元々スタート速く、前走もスタート決めて直線内から抜け出す。
(-)デビュー戦でダノンザタイガーに完敗。溜めて弾ける競馬は微妙。

【-】タイセイクラージュ

(+)デビュー戦で今回のコースを圧勝。萩Sは内伸び馬場で参考外。
(-)デビュー戦は外でノーストレスの競馬。後ろからだとしんどい。


結論

ハーツコンチェルトは前半スローの賜物とはいえ、後半1,000M58秒4、上がり3ハロン34秒2の流れを終始外を通ってほぼ持ったままで圧勝。相手が弱過ぎて何もしなくても勝てたが、素質馬が集まるここでも後半勝手に上がっていって勝てそう。

ロッククリークは秋の中山開幕週に行われたデビュー戦で3番手の内でジッとして、直線抜け出すソツのない競馬で勝利。「中山の新馬戦で前付けで勝った内枠の栗田厩舎の馬」は一昨年にタイトルホルダーが2着している。冒頭のテーマ通り、東京Cコース替わり当週は内枠の先行馬を買うべし。

シルトホルンのデビュー戦は洋芝の重馬場で、重馬場適性が高かった牝馬のワンツー。後に百日草特別を楽勝したキングズレインも負けたレースで度外視。前々走は出遅れで度外視。軽い芝の東京で一変した前走こそあるべき姿。冒頭のテーマ通り、東京Cコース替わり当週は内枠の先行馬を買うべし。

ダノンザタイガーはデビュー戦で出遅れてしまい、結果的に先に抜け出した勝ち馬に届かず。前走は大外枠からスタートを決め、中団外から被せていって差脚発揮で完勝。スタートを決めて中団なら通用していい。気になるのはスパートして内にヨレるところ。ここでヨレている暇はない。

フェイトはデビュー戦で何もせずに圧勝。この馬が強過ぎるのか、相手が弱過ぎたのかハッキリしないが、本当に何もしていない。ヤバいお馬さんの可能性もあるが、何もしていないからこそ相手が強くなって競られた時の対処が不明。レース指標的にも特筆すべき点はみられない。

◎ハーツコンチェルト
○ロッククリーク
▲シルトホルン
△ダノンザタイガー、フェイト
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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