【競馬予想Vol.309】第45回新潟大賞典

今回のテーマ

それなりにありそうな感じだったが(前走上がり最速馬が活躍中、馬体重500kg以上馬が活躍中など)、時間が無いので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は好天で降水無し。火曜から木曜にかけて散水を実施。しかし土曜の昼過ぎから弱い雨が降り始め、日曜も一日中雨の予報。朝から不良馬場でスタート。含水率は4コーナー20.5%、ゴール前20.8%。日曜朝時点のクッション値は6.2で、これは新潟でクッション値が発表されるようになってから最も柔らかい数値。クッション値6.2、含水率20%超えというのは他場でもちょっと記憶に無い。

  • 今開催はBコース使用で3週目。馬場はさほど荒れておらず先行有利の状況。特に外回りは逃げ~好位差しが中心で、後方一気は届いていない。重馬場で行われた4月30日は外回り2レースでいずれもハナを奪った馬が勝利した。

  • ペース想定:やや遅い(1,000M通過61~62秒)

  • 何が何でも行きたい馬は不在。このメンバーならショウナンマグマが逃げ開放。セイウンハーデス、ヤマニンサルバム、スパイダーゴールドがこれに続く。メンバーの大半が後ろから行く馬で、マイペースで運ぶ先行勢が優勢。しかし馬場が極悪で、持久力を問うサバイバルレースになりそう。


全頭分析

【-】トーラスジェミニ

(+)ダービー卿CTは時計速過ぎで度外視。重たい馬場で若干マシ。
(-)前走も付いて回るだけで何も出来ず。ハンデも謎に重く厳しい。

【-】カラテ

(+)重賞2勝、天皇賞秋6着と完全に格上。格落ち戦で当然勝ち負け。
(-)久々の割に追い切りが緩い。雨降って馬場緩くなるのも良くない。

【-】レッドランメルト

(+)内枠引いて距離ロス無く進めそう。流れ落ち着くなら居残りも。
(-)前走は外差し馬場とはいえ前付けで凡退。重賞では力が足りない。

【△】ショウナンマグマ

(+)中山記念は格上相手に先行して善戦。相手弱化のここは与し易い。
(-)1ハロンの距離延長微妙。新潟外回りの長い直線を凌げるか疑問。

【-】ブラヴァス

(+)3年前のこのレース4着、新潟記念2着。オクトーバーS位走れば。
(-)前走は度外視してもこのところズブさ目立つ。差して届かず懸念。

【-】セイウンハーデス

(+)前走4コーナーから被せ差しで完勝。大きく負けたのはGIのみ。
(-)前走の相手平凡。重賞で即勝ち抜けられるかは何とも言えない。

【○】カレンルシェルブル

(+)福島民報杯は外から突き抜け完勝。雨が降ったらハービンジャー。
(-)末脚依存型で展開待ちな面あり。長い直線で仕掛けどころ難しい。

【▲】モズベッロ

(+)三冠馬を喰った大阪杯以来の渋った馬場。相対的に末脚映える。
(-)行き脚皆無で後ろ過ぎるのが問題。前に止まってもらう必要あり。

【-】ロングラン

(+)小倉大賞典は中途半端な内、前走も内から伸びず。外差しに妙味。
(-)ここ2走勝負どころで余裕無し。オープンクラスの壁を感じる。

【-】キラーアビリティ

(+)大阪杯は高速前残り馬場で出番無し。今回相手手頃で巻き返し。
(-)中日新聞杯時より更にハンデ3kg増し。位置取り的にも良くない。

【-】イクスプロージョン

(+)日経新春杯は内が残る馬場で外回す。広いコースで仕切り直し。
(-)関越S勝ち直後の新潟記念でも普通に凡退。重賞では荷が重い。

【-】ヤマニンサルバム

(+)金鯱賞は外から先行させて若干掛かる。マイペースなら侮れず。
(-)前走開幕週の内前先行で完敗。前に行けるが押し切りは期待薄。

【△】ピースワンパラディ

(+)東京新聞杯は高速内前馬場で出番無し。不良馬場で差し切りあり。
(-)この距離を使うのはほぼ3年振り。道中溜めを作れるかどうか。

【-】カイザーバローズ

(+)昨年の2着馬。東風Sは休み明け&出遅れ&内前馬場で度外視妥当。
(-)新潟記念は逃げの手でシンガリ負け。スタート怪しく乗り難しい。

【-】スパイダーゴールド

(+)前走も前付けから後続を離して楽勝。前に付けて速い脚使える。
(-)連勝中の時計速く高速志向。馬場渋化で良さが活かせそうにない。

【◎】ハヤヤッコ

(+)このところ良馬場でも健闘。渋った馬場は他馬が気にする分有利。
(-)位置取り後ろで毎回微妙に届かない。トップスピードも速くない。


結論

ハヤヤッコは極悪馬場の函館記念を勝っただけの一発屋と思いきや、良~稍重馬場の中日新聞杯5着、日経新春杯6着、金鯱賞4着と地味に好走。特に金鯱賞は開幕週の内前有利馬場で差しての好走で、馬場がぬかるむ上にこのメンバーなら普通に差し切り候補。

カレンルシェルブルは時計が速いとキレ負けしてしまうので、馬場は渋ってもらったほうが都合が良い。同コースは昨夏の魚沼Sで経験済み。前で競馬が出来ると尚良かったが、今回の先行勢は軒並み格下だけに中団からの差しで十分間に合うと判断。ただ今回の馬場は渋り過ぎかもしれない。

モズベッロは前回の重馬場がコントレイルとグランアレグリアに先着した大阪杯で、他馬が気にする分馬場悪化は歓迎材料。後ろ過ぎるのが難点だが、今回は前が伸び悩むところを相対的に差してきそう。重賞はGIとGIIしか出たことがなく、GIIIは今回が初出走。格落ち効果も見込める。

ショウナンマグマは強敵集結の中山記念で先行してコンマ2秒差。中山芝1,800Mは1秒以上差で圧勝したりディセンバーSを勝ったりと庭同然の舞台で、この位走って当然だったのかもしれない。今回は馬場こそキツイが展開は向く。左回りダメ、2,000Mダメで軽視されるなら進んで買いたい。

ピースワンパラディは自己条件時代に不良馬場を差し切ったことがあり、3年前に不良馬場で行われたエプソムCでも差してコンマ4秒差がある。東京新聞杯は超高速の内前馬場で、後ろからではどうしようもなかった。良馬場だと足りないので、敢えてベチャベチャドロンコ馬場のここで狙ってみる。

◎ハヤヤッコ
○カレンルシェルブル
▲モズベッロ
△ショウナンマグマ、ピースワンパラディ
馬複5頭ボックス(10点)

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