【競馬予想Vol.273】第116回京都記念

今回のテーマ

※2021年と2022年は阪神で代替施行。

阪神施行時のサンプル不足に加え、これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は金曜にごく弱い雨が降った程度で概ね好天。含水率は4コーナー11.0%、ゴール前9.7%、日曜朝時点のクッション値は9.5。

  • 阪神は今週からAコースでスタート。前開催(Bコース)終了後、内回り3~4コーナーと直線の芝張替え、馬場の内側に洋芝の追加播種を実施。初日の昨日は4コーナーで先頭に立っていた馬が3着・1着・3着・3着とオール馬券絡み。前で粘るにしても、後ろから追い込むにしても内を立ち回らないとしんどい状況。外差しも来れなくはないが、勝ち抜けは困難と言わざるを得ない。

  • ペース想定:平均(60秒台)

  • 昨年逃げ切り勝ち、日経新春杯もハナを奪ったアフリカンゴールドがここで引く理由は無いが、今回はユニコーンライオンがいる。行き脚が付けばこれがハナ。同厩舎のキングオブドラゴンはユニコーンライオンのアシストに回って番手追走。ウインマイティーも前付けしそうで、内枠が総じて前を固める布陣。外枠の馬は中団より後ろの追走を強いられそう。後ろの追い上げが緩いと前残りだが、ドウデュースは捲り上げ型の追い込み馬だけにゴール前様相一変の展開を想定したい。


全頭分析

【▲】マテンロウレオ

(+)中山金杯はスタート後手が響く。関東圏除くと4戦4連対の好相性。
(-)鞍上込みでどこに位置するか読めない。後ろからだとしんどい。

【-】ラストドラフト

(+)前走を除けば近走さほど負けていない。上がりの脚も未だ健在。
(-)基本的に後ろを付いて回るだけ。現状は自力差しでは届かない。

【-】ウインマイティー

(+)開幕週阪神のマーメイドSで先行勝ち。今回も前付けメリット大。
(-)牡馬相手だと京都大賞典3着が精一杯。今回も距離微妙に長い。

【-】アフリカンゴールド

(+)昨年はハナ奪って居残り勝利。日経新春杯で逃げ予行演習済み。
(-)昨年の京都大賞典で牽制し合った相手が勢揃いで展開向かない。

【-】キングオブドラゴン

(+)日経新春杯は前付けで2着。今回も開幕週の馬場味方に粘り込む。
(-)別定戦で斤量加算、ユニコーンライオン参戦で展開的に厳しい。

【△】ユニコーンライオン

(+)このコースで宝塚記念2着あり。ハナさえ奪えればこちらのもの。
(-)典型的なピンパー馬。絡まれたり突かれたりすると途端に沈む。

【-】マイネルファンロン

(+)追い込み一発の核弾頭。昨年の宝塚記念は中団から差し込み5着。
(-)力は全く足りず基本的に差し不発。展開か馬場のアシスト必須。

【○】プラダリア

(+)日経新春杯は外を回らされた分届かず。好位抜け出しなら通用。
(-)行き脚はあまり強くなく後ろに置かれる可能性あり。取捨微妙。

【△】キラーアビリティ

(+)前走相手弱化で一発回答。重賞好走請負人ムルザバエフ騎手。
(-)このところ後ろから行き過ぎ。前に出しても距離持つか心配。

【-】エフフォーリア

(+)GI3勝で実績ダントツ。本来なら普通に回ってくるだけで勝てる。
(-)昨年も期待されながら結局3戦凡退。単なる早熟の可能性あり。

【-】インプレス

(+)阪神の長距離戦で勝ち上がってOP入り。末脚勝負で見所あり。
(-)重賞初挑戦で相手は格段に強化。そもそも後ろからでは厳しい。

【◎】ドウデュース

(+)ダービーでイクイノックスを撃破。捲り気味に上がれる脚あり。
(-)クラシックは後ろで溜めての好走。開幕週の今回はメリット無し。

【-】スカーフェイス

(+)ここ2戦は中山で差し不発。阪神は3勝、大阪杯6着など良績あり。
(-)ハンデ重賞で入着がやっと。別定GIIでは展開嵌ってもしんどい。


結論

ドウデュースは皐月賞から意図的に控える競馬を実践し、次走のダービー制覇に繋げた。ただあれはダービーを勝つための乗り方であり、秋のフランス遠征では何の役にも立たなかった。阪神開幕週の内回り2,200Mで真後ろから行くのもメリットよりデメリットのほうが多い。買い材料は前に行く馬が明確かつ賑やかということ。

プラダリアは内前馬場の日経新春杯で終始外を通らされながらも外差し一気で迫ってコンマ1秒負け。今回も4コーナーで内を取れそうにないが、先行集団の直後に付けて出し抜けそうな感じ。後ろからドウデュースが来る前に抜け出せればチャンスがある。

マテンロウレオが連対を外したレースは5戦あるが、うち4戦は中山で残る1戦も東京(ダービー)。これらを一切無視すると重賞を含む4戦4連対、阪神は2戦2勝。しかも前走より斤量が軽くなり、開幕週の内前馬場で最内枠ゲット。意味もなく後方ポツンをやらかす鞍上がこの上なく信用できないが、この馬に関しては前付けで結果を出しているだけに大丈夫と願いたい。

ユニコーンライオンはハナを奪うという限定付きで押さえ。今の阪神は4コーナーで先頭に立っていた馬がそのまま流れ込んでいる。曲がりなりにも同コースの宝塚記念で2着している馬だし舞台設定は向く。但し同厩舎のキングオブドラゴンは忖度してくれても、昨年の覇者アフリカンゴールドは現状行くしかなく、張り合ってくれば即終了。

キラーアビリティはドウデュースと同じ理由でクラシックから後方待機に変更。内枠先行のシチュエーションが叶うはずのアルゼンチン共和国杯でも後方待機に徹していた辺り、距離に不安があるのは間違いない。今回はドウデュースが来る流れなら連動して来るとみての押さえ。

◎ドウデュース
○プラダリア
▲マテンロウレオ
△ユニコーンライオン、キラーアビリティ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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