【競馬予想Vol.54】第16回ヴィクトリアマイル

春のマイルGIシリーズ第二弾は古馬牝馬限定戦。まともに当たったのはエイジアンウインズが勝った第3回(2008年)ぐらい?第1回(2006年)はラインクラフトを絶対視して氏にました。

2021ヴィクトリアマイル過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

昨年は比較的まともだったが、基本的に紛れまくりで当てるのは困難。ホエールキャプチャ、ヴィルシーナ、ストレイトガール、ジュールポレール、ノームコアなど、評価されないリピーターが穴を開ける傾向がみられる。昨年2着のサウンドキアラはこのパターンにバッチリ当てはまる。

2021ヴィクトリアマイル過去10年ラップタイム一覧

前日の京王杯スプリングCと同様、時計がめちゃんこ速い。ここ2年は1分30秒台の決着。テン3ハロンが34秒を割り込むと後方待機勢、34秒以上だと先行勢が優勢。ただ稍重の2回は差しが効いている。

2021ヴィクトリアマイル当日8時時点天気予報

tenki.jpの東京競馬場の天気(当日8時時点)を確認したところでは降雨の影響は無さそう。レースの時間帯は南の風4Mの予報。

イベリスの逃げは阪神Cと京都牝馬Sが共にテン3ハロン34秒0、マイル戦のリゲルSと阪神牝馬Sは共に35秒台。NHKマイルCでテン3ハロン33秒9で逃げて惨敗しているだけに、ここはセーブ逃げを打つとみる。クリスティはスピード不足、スマイルカナは外枠。レシステンシアも外枠から仕掛けることは考えにくく、イベリスの単騎逃げと予想。例年の傾向通り(良馬場でテン3ハロン34秒以上)なら中団より前がウイニングポジション。

GIにつき全馬コメント。

【△】マジックキャッスル
阪神牝馬Sは内枠から出たなりの競馬で直線前が壁になり、僅かに差し損ね。休み明け、長距離輸送、大幅馬体減を考慮すれば勝ちに等しい内容。今回最内枠で内を捌けるかどうか。差し脚質なので評価は下げる。

【-】シゲルピンクダイヤ
昨年のこのレースはスタートから前に行きながら次第に遅れ、直線は完全な後追いで1秒負け。単純に速さ不足。元々勝ち味に遅いタイプで、展開のアヤがないと厳しい。

【-】クリスティ
ここ2走の勝ち鞍は稍重で自ら先手を奪ってのもので、ターコイズSは外枠から前に出して勝ちに行って直線失速。内枠を引いたここもスタートから積極的に出していくと思うが、押し切るには速さも力も足りない。

【-】イベリス
京都牝馬Sこそ開幕2週目の内前ジャスティス馬場で居残って勝ったものの、距離延長の阪神牝馬Sで直線キレ負け。速さで突っ走る馬だけに、引き続きマイルで直線も長いここでは厳しい。

【△】デゼル
阪神牝馬Sは出遅れながらも終始馬群の外でノーストレス、直線で一瞬ズブさをみせてラストで内にモタれながら差し切り。マイル戦をこなしたのは評価したいが、距離はもう少しあったほうが良いというのが本音。

【◎】グランアレグリア
瞬時にトップスピードに達するあの脚はもはや反則。大阪杯は距離はともかく馬場が重過ぎて持ち前のスピードを全く活かせなかった。休み明けを叩いて中5週、昨年の安田記念を快勝した府中マイルで安泰。

【△】マルターズディオサ
高松宮記念は外枠から終始付いて回っただけの内容で度外視。同じ外枠でも阪神Cは果敢に行って粘って2着。重のスプリントから良のマイルで条件好転。前付けなら残る余地はある。

【-】ランブリングアレー
中山牝馬Sはラスト1ハロンが14秒4も要したタフな流れで、後ろから行った同馬に展開が向いた。愛知杯2着もハイペースで前が潰れたところを差してきただけに過ぎず、高速馬場のここでは前が止まってくれない限り苦しい。

【-】テルツェット
ダービー卿チャレンジトロフィーは4コーナーを軽く捲り上げながらの差し切りで好内容。時計を詰めての4連勝も、同時に馬体も減る一方。前走より2kg背負って一線級相手に差しで対抗するのはしんどい。

【-】レッドベルディエス
デビュー当初は府中マイルで勝ち負けしており、舞台設定は問題無し。ただここ3戦は少頭数で緩い流れで接戦しただけに過ぎず、実績馬集結で速い流れが想定されるここでは出番無し。

【△】ダノンファンタジー
阪神Cと同舞台の阪急杯はまさかの出遅れで終了。高松宮記念は重馬場かつ行った者負けの展開で惨敗も已む無し。昨年のこのレースは控えに回って差し損ね。阪神Cのような積極的な競馬に期待したいところ。

【▲】サウンドキアラ
昨年のこのレースは大外枠から果敢に前に出していって大健闘の2着。以降4戦は不振を囲っているが、速い時計と上がりが問われる府中マイルは最適の舞台。前に出しさえすれば好勝負は必至。

【-】プールヴィル
1,400M【4・4・1・2】に対し1,600M【0・0・0・7】と、明確に距離の壁が存在するタイプ。ただ阪神牝馬Sは休み明け22kg増でコンマ1秒差の4着と大健闘。前が流れてくれるなら面白そうではある。

【-】ディアンドル
福島牝馬Sは先頭で脚を溜めるおあつらえ向きの展開できっちり居残り。ここも前に出して行きそうだが、飛ばすと愛知杯の二の舞だし、そもそもマイルの時計勝負では分が悪い。

【-】アフランシール
デビュー戦こそ1,800Mを勝ったが、勝ち上がりはいずれも1,400M。オープン入り後は掲示板入りすら出来ておらず、明らかに力不足。付いて回るだけにならざるを得ない。

【-】リアアメリア
阪神牝馬Sは痛恨の出遅れで付いて回っただけ。秋華賞は湿った馬場を先行、エリザベス女王杯は距離不適、中山牝馬Sも不良馬場を先行。軽い府中マイルで息を吹き返す可能性がありそうだが、今回も相手が揃って苦しい。

【-】スマイルカナ
ダービー卿チャレンジトロフィーはハイテンションと軽い出負けでいいところなく惨敗。一度使っての変わり身に期待したいところだが、この枠から押し切れるほどの速さはなく厳しい。

【○】レシステンシア
阪急杯をレコードで逃げ切った後の高松宮記念はこれまでにない差す競馬でダノンスマッシュにハナ差の2着。やはりポテンシャルは非凡。この大外枠からどう乗るか、武豊騎手のお手並み拝見。

◎グランアレグリア
○レシステンシア
▲サウンドキアラ
△マジックキャッスル、ダノンファンタジー、マルターズディオサ、デゼル
単勝◎、複勝◎、3連複◎1頭軸流し(15点)

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