【競馬予想Vol.398】第38回根岸S
トラックバイアス分析・展開予想
東京は先週日曜に29ミリの雨が降ったが、月曜以降はずっと晴れ。木曜に凍結防止剤を撒いているが雨量ゼロなので影響は少ないかもしれない。砂が乾燥していて、土曜のダートは時計が掛かり気味。銀蹄S(4歳以上3勝C/ダート1,400M)は流れが落ち着いたとはいえ勝ち時計は1分24秒8と冴えなかった。ちなみにこのレースを勝ったハチメンロッピは4角15番手からの大外一気だった。
エクロジャイトかヘリオスがハナ。距離短縮の初距離でもパライバトルマリンも行きそう。アイオライト、エンペラーワケアも前へ。いずれも快速ではないが競り合いそうな雰囲気。テン3ハロンは例年並みの34秒5前後でやや突っ込んだ流れを想定。このレースは伝統的に上がり3ハロン最速をマークした馬が上位に来る傾向が強く、今年も差しを重視。
全頭分析
【-】アイオライト
(+)前走は直線一旦先頭の場面あり。行き脚も強く57kgなら要注意。
(-)前に行ける反面使える脚が短めの印象。直線長い東京では微妙。
【-】ヘリオス
(+)本コース4勝、うちハナ奪って3勝。内枠利しての逃げ込みで一撃。
(-)ペルセウスS逃げ切りも時計平凡。今回は他に絡まれそうで劣勢。
【-】フルム
(+)前走は直線半ばで外に振って差し切る。中団に構えられれば通用。
(-)ペルセウスSは最初から外差しでヘリオスに完敗。力が足りない。
【-】ライラボンド
(+)薫風Sで先行して1番人気抑えて穴提供の3着あり。前残りで一考。
(-)オープンクラスでは速さ不足否めず。距離短縮で付いて回るだけ。
【-】ベルダーイメル
(+)前走は速過ぎて後ろに置かれて当然。適距離に戻る今回巻き返し。
(-)昨年は特に見せ場無く1秒2差の7着敗退。持ち時計が心許無い。
【-】シャマル
(+)この距離の交流重賞3勝。一昨年前のテレ玉杯でリメイクに勝利。
(-)同じ1,400Mでも地方では周回コース。中央では速さが足りない。
【△】エンペラーワケア
(+)御影Sはテン3F33秒6で入って前付けで完勝。走りにまだ余裕あり。
(-)ダートスタートは今回が初。揉まれる競馬も未経験で包まれ不安。
【-】ピアシック
(+)前走は坂下でエンジン掛かるも差し届かず。距離延長は良さそう。
(-)オープン入り後頭打ち。基本後ろからの馬で展開面の助けは必須。
【-】エクロジャイト
(+)ゲート速く行き脚も強い。ワンターンの逃げでヒヤシンスS3着。
(-)レパードSで上位3頭に5馬身離される。スピード能力に不安あり。
【◎】サンライズフレイム
(+)オータムリーフSは他が止まって見える脚で完勝。ここも通過点。
(-)ダートスタートは今回が初。気負う癖あり毎回スタートが怪しい。
【-】パライバトルマリン
(+)東京マイルでサンライズフレイムに完勝。ここもハナに立てそう。
(-)追いかける競馬だとイマイチ。速さが要求される1,400Mも微妙。
【○】タガノビューティー
(+)本コースで【2・2・1・1】、昨年は僅差の4着。能力上位は明白。
(-)後ろから行くだけに展開の影響を受けやすい。馬群の捌きも下手。
【-】オマツリオトコ
(+)ユニコーンSは行き遅れながら直線詰めて6着。後方決め打ち注意。
(-)3歳以降の上積みが感じられず。能力・速さのいずれも足りない。
【▲】アルファマム
(+)上がり最速率80%。霜月Sは昨年の東京の良で年間2位の快速時計。
(-)6勝中5勝は1,300M以下。時計を要す馬場で完敗複数あり過信禁物。
【-】ケンシンコウ
(+)昨年は大外最後方から追い込んで6着。位置が取れれば面白そう。
(-)昨年に引き続き今年も桃帽。スピード競馬もこなすのが精一杯。
【△】アームズレイン
(+)りんくうSは外差しで完勝。清州特別は昨年の中京1,200Mで最速。
(-)強い競馬はいずれも1,200M。今回1ハロン延長が重くのしかかる。
結論
サンライズフレイムは1,400Mを使ってから4連勝。オータムリーフSは相手が弱かったとはいえ周りが止まって見える脚で差し切った。いつもゲートの中で気負って出遅れるのが玉に瑕だが、最終的に帳尻を合わせられる脚を持っている。東京はデビューから2戦で経験済み。全日本2歳優駿と武蔵野Sを制したドライスタウトの半弟と血筋も良い。
タガノビューティーは東京ダート【5・5・3・4】、うち1,400M【2・2・1・1】。東京ダート良馬場では9回走って上がり3ハロン最速6回。しかし東京ダート重賞に限ると【0・1・1・4】とイマイチ。肝心なところで詰まったり後ろ過ぎたりと不遇を囲っているのも分かるが、それは器用さが無いことの裏返しでもある。普通に走れば勝ち抜けだが・・・。
アルファマムは全15戦中12戦、80%の確率で上がり3ハロン最速をマーク。NST賞はメンバー唯一の上がり3ハロン35秒台の脚で前残り展開をブチ抜き、霜月Sは同年の根岸Sに次ぐ勝ち時計1分22秒7、勿論上がり3ハロン最速の脚で差し切り。但し1,400Mを勝ったのは前走のみ、時計を要した麦秋SやペルセウスSでは普通にコケており過信禁物。
エンペラーワケアはダートで負けたのが自ら突っ込み気味に逃げた3走前のみで、ここ2戦は楽勝続き。前走はテン3ハロン33秒6のハイペースで前付けして3馬身半も抜けたのでここで格負けも無さそう。持ち時計が心許無いだけにある程度力が要る馬場状態なのも良い。但し差しご用達の東京コースで凌げるかは走ってみないと分からない。
アームズレインはりんくうSで1馬身半抜け出して楽勝。2着サンライズアムールは次走すばるSでハナを奪ってコンマ1秒差の3着、3着クロジシジョーは次走ジャニュアリーS勝ちと相手のレベルも高かった。1,200Mで強過ぎるので今回1ハロン延長が微妙も、能力的にはここでも十分足りる。枠は内が欲しかったというのが本音。
◎サンライズフレイム
○タガノビューティー
▲アルファマム
△エンペラーワケア、アームズレイン
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
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