【競馬予想Vol.193】第27回マーメイドS

今回のテーマ

ハンデ50~51kgの人気薄が大活躍

過去10年、負担斤量50~51kg馬は【4・5・1・35】、単回値147・複回値130とベタ買いで余裕でプラス。該当馬は目下4連勝中で2019年と昨年はワンツーフィニッシュと絶好調。

負担斤量50~51kgで連対した9頭のうち、昨年2着クラヴェル(5番人気)を除く8頭は7番人気以下の人気薄だった。2013年7着ハワイアンウインド(3番人気)、2019年11着ダンサール(4番人気)、2020年4着ナルハヤ(4番人気)など、人気を集めると飛ぶ傾向がみられるので注意したい。ちなみに負担斤量49kg以下は【0・0・0・13】、負担斤量52kgは【0・0・0・16】で、特に後者は人気を集めて飛びまくっている(3番人気以内5頭が全て圏外)ので要注意。


トラックバイアス分析・展開予想

阪神は2月12日から5月1日まで12週連続で開催。前半8週はAコース、後半4週はBコース、1か月半開いた今開催はBコースを使用。この中間は火曜日に11.5ミリの雨が降ったぐらいで、土曜朝時点のクッション値は9.3。土曜の芝は概ね内枠先行優勢で、真後ろからの差しはNG。明確な逃げ馬不在で先行馬自体も少なく、展開的には前有利。差し一本に構えそうな馬は大幅に評価を下げたい。前残りで穴狙いが吉。


全頭分析

【-】スルーセブンシーズ

(+)湾岸Sは外枠から終始外回しで僅差。紫苑Sで内を突いて2着あり。
(-)前に出していった秋華賞が案外の内容。脚を溜められないと脆い。

【-】ゴルトベルク

(+)前に行けた時は概ね勝ち負け。内からすんなり行ければ居残りも。
(-)前走スタート後手も4角で一杯。今回初の長距離輸送で厳しい。

【○】ソフトフルート

(+)都大路Sは直線再三進路狭まって4着。今回過去2戦2勝の川田騎手。
(-)昨年1番人気を裏切り8着凡退。阪神コースとの相性は良くない。

【-】ステイブルアスク

(+)シドニートロフィーで芝にも目途立つ。一気の軽量で突っ込む。
(-)行き脚皆無。前走上がり最速も前から離され過ぎで評価に値せず。

【-】トウシンモンブラン

(+)前走久々の実戦で直線競り合い制す。軽ハンデで末脚活かせる。
(-)追い出されてからジリ。紫苑Sの内容見る限り重賞ではしんどい。

【△】ヴェルトハイム

(+)3戦続けて大外枠から外差し。軽量味方に大外一気で喰い込む。
(-)多頭数の経験無く馬群の捌きが未知数。揉まれて終わる懸念あり。

【-】ウインマイティー

(+)メトロポリタンSはハナ奪って4着。今回は忘れな草賞勝ちの舞台。
(-)行きっぷりはあまり良くない。決め手無く一気に来られると辛い。

【-】キムケンドリーム

(+)ブリンカー装着後に3勝。東北Sは前に行って単勝万馬券を演出。
(-)2勝目以降は全てダートで勝ち上がり。軽量でも芝では厳しい。

【-】ルビーカサブランカ

(+)福島牝馬Sは直線短く差し切れず。距離延長かつ阪神で巻き返し。
(-)スタートから行きたがらない。後ろからどれだけ詰められるか。

【▲】アイコンテーラー

(+)新潟大賞典は流れ速く馬場悪い内通る。今回牝馬同士で流れ楽。
(-)重賞は4戦して愛知杯5着止まり。軽ハンデ貰っても勝ち切れない。

【△】クラヴェル

(+)昨年2着後、エリザベス女王杯でも3着。この面子では格が違う。
(-)昨年は51kg、今年は55kg。真後ろからの馬で取りこぼしが怖い。

【◎】マリアエレーナ

(+)京都記念は強敵相手に前々の競馬実践。相手弱化の今回与し易い。
(-)小柄な馬だけに55kgが気になる。レース間隔開いたのもどうか。

【-】ハギノリュクス

(+)好走したレースはいずれも前付け。差し優勢の前走は度外視可。
(-)芝での5戦はいずれも完敗。雨が降って馬場渋っても出番無し。

【-】ラヴユーライヴ

(+)好走パターンは行き切るか外差しの形。休み明けは苦にしない。
(-)前走外枠から行き遅れて何も出来ず。良血が故にひ弱さが目立つ。

【-】ホウオウエミーズ

(+)福島牝馬Sは馬群後方からの追い上げで悪くない。ハンデも適量。
(-)昨年は50kgで5着。以後中山でしか好走していないのは気になる。

【-】リアアメリア

(+)重賞2勝で実績上位。府中牝馬Sはブリンカーが合わなかったか。
(-)いかにも早熟といった戦歴。久々かつトップハンデでは厳しい。


結論

マリアエレーナはこのところずっと先行している点を評価。愛知杯は完全差し決着の中前付けで2着、京都記念も牡馬や重賞実績馬相手にコンマ5秒差。軽ハンデのOP勝ちとハンデGIII2着の実績で55kgは重過ぎる気がするが、ハンデキャッパーも強いと認めている証なので買いでOK。

ソフトフルートは都大路Sで直線イン突きを狙ったところ、周りの馬に押し込められまくってまともに追えなかった。負けたことでハンデが課されなかったことを吉と取りたい。今回は行き脚の緩い馬ばかりで、内枠で川田騎手なら普通に前に出してくるはず。

アイコンテーラーは前走4戦4勝と得意にしていた新潟で凡退。それもそのはず、開幕週なのに馬場の内から砂埃が巻き上がる変な馬場で内を通らされたらそりゃ負けるわって話。今回は牝馬同士、飛ばす馬も見当たらず追走が楽で、先行力を活かす絶好の舞台。

ヴェルトハイムは3戦続けて大外枠からの競馬。ただシドニートロフィーはとてもではないが後ろから届く展開ではなかった。バカ正直に外差しの競馬しかやってきていないので、16頭フルゲートの今回は内枠で包まれて終わりが7割、実績ある阪神コースで軽ハンデが嵌って突き抜けが3割。

クラヴェルは昨年2着、エリザベス女王杯でも3着しているのに条件クラスすら勝てない馬よりも人気が無い。前走の敗因である鼻出血で敬遠されているのだろうが、それにしてもこの人気はディスカウントされ過ぎ。阪神コースは3回走って全て3着以内。真後ろからでも力で持ってきそう。

◎マリアエレーナ
○ソフトフルート
▲アイコンテーラー
△ヴェルトハイム、クラヴェル
馬複5頭ボックス(10点)

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