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【競馬予想Vol.416】第38回中日スポーツ賞ファルコンS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は火曜に43.5ミリの雨が降ったものの、水曜以降は連日快晴で金曜には散水が実施されている。金曜朝時点のクッション値は9.5で、開催2週目も馬場は絶好のコンディションと推測される。先週の金鯱賞(4歳以上GII/芝2,000M)は1分57秒6と、直近10年で一昨年ジャックドールがマークした1分57秒2に次ぐ速い時計が出た。外差しも効かないことはないが、内が伸びるので内突きor内掬いがベター。

  • この距離の重賞にしては珍しく明確な逃げ馬が見当たらない。ただ前に行きたい馬は揃っていてペースは自ずと上がりそう。縦長になれば経済コースを立ち回れる内が優勢。一団になるとこの多頭数だと外を回すと距離ロスが大きい。


全頭分析

【-】ロジリオン

(+)京王杯2歳Sでコラソンビートとクビ差。持続力に優れる末脚評価。
(-)ここ2戦はギリギリ届いた内容。中京は東京より直線が100M短い。

【▲】フェンダー

(+)さざんか賞はテン3ハロン32秒6で置かれる。1,400Mで巻き返し。
(-)周囲を気にするのか極端な競馬しか出来ない。精神面の成長待ち。

【△】サトミノキラリ

(+)朝日杯FSは伸びない最内突いて6着。格落ち戦&距離短縮で妙味。
(-)勝った2戦はいずれも少頭数。相対的に後ろに置かれると苦しい。

【△】クリスアーサー

(+)中京2歳Sでエドヴプレらを抑えて勝利。前走は馬場重く度外視可。
(-)好走したレースは全てラスト1ハロン落ち込む。距離延長は不安。

【○】シュトラウス

(+)朝日杯FSは出遅れ&押し上げで自滅。距離短縮で一気に押し切る。
(-)追い切りでも掛かるなど折り合い不安。駆け引き不能だと不安。

【-】オーキッドロマンス

(+)京王杯2歳Sは先行してコラソンビートと僅差。スピードは上位。
(-)芝では2戦連続差され負け。勝ち切るには馬場と展開の助け必要。

【-】ハクサンイーグル

(+)前走は内で脚溜めて直線解放の楽勝。内前が取れれば見せ場十分。
(-)前走は内前馬場のアシスト大。ここは周りが速く展開的に苦しい。

【-】キャプテンネキ

(+)フェアリーSは中山マイルの外枠から前に行く。先行力は確か。
(-)前走も直線で並ばれてからがサッパリ。大型馬らしく動きが鈍い。

【◎】ソンシ

(+)前走はノーステッキで3馬身突き抜け。位置取り安定で死角無し。
(-)勝った2戦はいずれもテン緩め。激流でも速い脚使えるかどうか。

【-】ヴァンドルチャ

(+)前々走は速い流れで引っ張り2着に残す。行き脚速く居残り注意。
(-)前走で初勝利を挙げたばかり。初距離の重賞で即通用までは疑問。

【-】ナムラアトム

(+)ナムラクレアの半弟。前走は4角外に膨らんでも余裕で差し届く。
(-)ここ2戦は直線平坦コース。今回は左回り+直線急坂で過信禁物。

【-】エンヤラヴフェイス

(+)共同通信杯は先に動いた者負け。デビュー戦圧勝の中京で出直し。
(-)外から被されると走る気を失くす。1,400Mに対応できるかどうか。

【-】エイムフォーエース

(+)2戦連続上がり最速マーク。クロッカスSは直線で内突くも窮屈。
(-)中央2戦は後ろに置かれる。芝慣れ織り込んでも差し届くか疑問。

【-】アンクルクロス

(+)あざみ賞はラスト1頭だけ違う脚で突っ込む。末脚溜まれば一撃。
(-)行き脚はさほど速くない。前走は渋った馬場もアシストした感。

【-】ダノンマッキンリー

(+)コースで長めから追って折り合い面強化。落ち着けば巻き返し。
(-)ここ2戦執拗に行きたがる。道中脚溜められないようでは厳しい。

【-】タイキヴァンクール

(+)2戦連続で伸びない内で窮屈な競馬。外から被せ差して巻き返し。
(-)周りも速いここで位置取れるか疑問。後方追走だとまた届かない。

【-】ミルテンベルク

(+)マーガレットSは出遅れから終い猛追。無欲の差しに賭けて一発。
(-)京王杯2歳Sは道中折り合い欠く場面あり。距離延びるのは不安。


結論

ソンシの前走は直線外前から待って差し、クロッカスSの2週後にクロッカスSと同じ時計で勝利。前走はテン3ハロン35秒3と緩かったが、その前の万両賞でテン3ハロン33秒8を前付けで残して2着しているのでハイペースに対する適性も充足。川田×中内田タッグのファルコンSは2018年フロンティア3着、2022年グレナディアガーズ2着で、今回のソンシで三度目の正直。

シュトラウスはサウジアラビアRCで掛かってもゴンバデカーブース、ボンドガールに次ぐ3着なので弱いはずはなく、この程度のメンバーなら楽勝してもらわないとゴンバデカーブースらが泣く。しかし馬がバカなのでガーッと行って終わる可能性も否定できないのが辛いところ。距離短縮が良さそうというのは嘘偽りない真実だと思う。

フェンダーはどの馬が逃げるのか分からないこの状況、内が伸びるトラックバイアス、再度ブリンカーを付けて行く気満々のここは一発ある。さざんか賞は中1週で適当仕上げ、出遅れ、テン3ハロン32秒6の激流でただ回ってきただけだった。今回は十分に間隔を空け、コースで長めから追って終いしっかり伸びていた。1~3番人気の常連が今回12番人気。妙味、頂きます。

クリスアーサーはエドヴプレを物差しにすれば普通に強い。それも河原田さんというお世辞にも上手いとは思えない新人騎手を乗せて中京2歳Sを勝ったのだから強い可能性が高い。前走は重馬場の行った行った決着、直線内から強引に外に持ち出して届かずといった内容で度外視。昨年タマモブラックタイで内を掬って勝った幸さんにスイッチ。距離経験で嫌われるなら狙い目。

サトミノキラリは朝日杯FSで直線内を突き、1,500Mぐらいまでは単独2番手の位置にいたので1,400Mのここなら一抜け、と考えられなくもない。しかし朝日杯FSはその後勝った馬が1頭もいないという低レベルレースで、そこでのコンマ4秒差というものにさほど価値は感じない。武史さんに手が戻ること、内枠を引いたことが買える根拠だが、4番人気か・・・。

◎ソンシ
○シュトラウス
▲フェンダー
△クリスアーサー、サトミノキラリ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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