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【レース回顧Vol.326】第72回ラジオNIKKEI賞

レース結果・収支

1着【○】エルトンバローズ(3番人気)
2着【-】シルトホルン(4番人気)
3着【◎】レーベンスティール(1番人気)
・・・
5着【▲】コレペティトール(6番人気)
6着【△】グラニット(2番人気)
・・・
10着【△】アグラシアド(10番人気)
・・・
馬複10点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:102,120/89,800(113.7%)


率直な感想

グラニットの逃げ、シルトホルンに煽られ気味。内枠ということで何とか先制できたけど怪しい。案の定、4コーナーで捕捉されてシルトホルンが先頭。これを外で見ていたエルトンバローズがこれに並びかけていく。ところでレーベンスティールはどこですか?あんな後ろから・・・来た!けど2・3着争い。うわ、ギリ足りない。賞金加算出来ず?嘘やん。戸崎・・・。


テーマの振り返り

逃げ経験馬を買え→ビンゴ!

前開催から間隔が開いて馬場状態が良い(後述)ため、結果として人気薄の逃げ馬が残りやすい。近年はこのパターンで毎年のように穴が開いている。逃げ切り経験馬、または強敵相手に逃げを打ったことがある馬は狙いに含めておきたい。

前走自己条件を逃げ切って今回はグラニットの2番手に構えたシルトホルンが2着。グラニットはハナこそ奪えたものの、シルトホルンにしっかりマークされて6着。

距離延長馬は苦戦→ドボン

コーナー4つの小回りコースで行われる一戦で、適度に息が入ることで距離の誤魔化しが利きそうな感じがするものの、実態としてはマイル以下の経験だけでは弱い。

今年は前走マイル戦組のワンツー。内寄りの枠に入った速い先行馬同士で決まったといった感じ。

2枠より内がめっちゃ来る→ドボン

馬場状態が良いので、最短距離を通りやすい内枠はプラス。内ピタ先行で粘り込むも良し、内で脚を溜めて直線突いても良し。内枠に入った馬は積極的に押さえておきたい。

今年は連対はおろか3着にも来なかった。3枠と4枠に入った先行馬のワンツーで、前に行った馬が勝ち負けし易いというのはバイアス通り。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は水曜の42.5ミリを皮切りに連日降雨。前週土曜から月曜にかけて連日散水、月曜に芝刈りを実施。含水率は4コーナー12.8%、ゴール前11.5%、日曜朝時点のクッション値は8.8。日中は晴れ予報ということで、このまま良馬場を想定。

  • 今開催は前半4日がAコース、後半4日はBコースを使用。初日の芝は新馬・未勝利クラスを除く2戦でやはり内を通った馬が優勢。馬場が良くてどこを通っても伸びるので、最短距離を通ったほうが有利という当然の理屈。外より内、後ろより前が基本。

  • ペース想定:やや速い(1,000M通過58~59秒)

  • 内枠を引いたグラニットが仕掛けてハナ。シルトホルンとセオも出来ればハナというタイプでグラニットに追随。エルトンバローズがこれらの直後に入り、レーベンスティール、エマヌエーレ、アイスグリーンら外枠の先行馬も内を被せ気味に前へ。前にプレッシャーが掛かる布陣で、前で粘るより後ろから差すほうが簡単。

レース指標

LAP:12.4-10.9-12.2-12.2-12.0-12.0-11.6-11.5-12.1
勝ち時計:1.46.9(良) テン3F:35.5 上がり3F:35.2

レースの振り返り

グラニットはまずまずのスタートを決めたものの、外からシルトホルンに馬なりで交わされそうになり、全力で押してハナを死守。シルトホルンは競りかけるようなことはせず、2番手で余裕の追走。この時点で嫌な予感がした。エルトンバローズは3番手の内、バルサムノートはこの後ろを追走。人気どころは総じて前だけど、開幕週だしこれは望ましい位置取り。

序盤の先行争いですんなり前に出れないグラニット(黄矢印)。
シルトホルン(青矢印)は馬なりで、ハナに行こうと思えば行けた。

レーベンスティールは後方馬群の内を走っていた。外にマイネルモーント、前にはエマヌエーレがいて身動きが取れない。これはちょっとマズいのでは。3コーナーを過ぎてもマイネルモーントの壁が外れない。周りを包まれたまま直線へ。

周りが壁で、従順について行くしかないレーベンスティール(赤矢印)。
何で前に行かないんですかね・・・。

もう外には出せない。レーベンスティールは内の隙間から追い上げ開始。前はシルトホルンがグラニットを交わし、エルトンバローズが前に迫るところ。残り200Mでまだ5馬身ほど差がある。

前の2頭は壁無しフリー。レーベンスティール(緑矢印)は馬群の後ろ。
どうしてこうなった・・・。

残り100Mを切ってチャージが掛かったが今度はエルトンバローズとシルトホルンの2頭が壁。やむを得ず強引に外へ切り出し、すぐそこまで来ていたバルサムノートの進路に割り込むラフプレイで執念の突っ込みをみせたが勝ちはおろか2着にも届かず。戸崎さん、マジかよ・・・。

レーベンスティール(緑矢印)「俺は菊花賞に行くために賞金を積むんだ!どけ!」
バルサムノート(黄矢印)「うわっ!折角頑張って真っ直ぐ走ったのに・・・」

・レーベンスティール号の騎手戸崎圭太は,決勝線手前で外側に斜行したことについて過怠金50,000円。(被害馬:10番)

競走中の出来事等(JRA発表)

グラニットは行きっぷりも手応えも今一つで、実質レースを支配していたのは2番手追走のシルトホルンだった。エルトンバローズもまたシルトホルンを目標にしていて、4コーナーで外に出してプチ捲り。シルトホルンは渋太かったがエルトンバローズがゴール前グイっと出て半馬身差V。前走先行または逃げで強い競馬をしていた馬が、1,000M通過59秒7の平均ペースで内前につけてワンツー。字面だけみれば平穏決着。

レーベンスティールはスタートから行く気を見せず、戸崎騎手は内の様子をチラチラ見るだけで何もしなかった。マイネルモーントに外から蓋をされて道中身動き出来ず、直線猛追したが届かず。上がり3ハロン34秒4は最速、エルトンバローズを含む2位タイの3頭の34秒9をコンマ5秒上回った。ここで賞金を積めなかった以上、菊花賞に行くためには夏競馬か秋のトライアルを一戦挟むしかなくなった。そこも勝てる保証はない。

バルサムノートは今回も手綱を左に引き気味だったが右鞭を入れられていたし、この馬なりに真っ直ぐ走っていた。最後にレーベンスティールに内から当てられたのがトラウマにならなければ良いが・・・。コレペティトールは4コーナーで内から上がってきてこれは、と思わせたが直線伸びず。重賞ではまだ力及ばないといった感じ。

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