【競馬予想Vol.272】第58回デイリー杯クイーンC

今回のテーマ

ノーザンファーム生産馬の独壇場

過去10年、ノーザンファーム生産馬は【7・6・7・22】、単回値57・複回値96。特に3番人気以内に推された場合は【7・3・4・2】、単回値151・複回値131とベタ買いでプラス、目下7連勝中。

ノーザンファーム生産馬に逆らうのは自殺行為。どうしても切りたい場合はケンすることをお勧めしたい。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は木曜まで降水ゼロだったが、金曜に雪のち雨で26.5ミリの降水を記録。雪は土曜朝の時点でしっかり残っていて、除雪作業で開始時刻順延。含水率は4コーナー19.6%、ゴール前18.5%、土曜朝時点のクッション値は8.5といずれの指標も先週から大幅に悪化。

  • 先週までは内前が残るトラックバイアスに加え、時計も超高速で上がりも速かった。今週(特に今日)は重たい馬場で後ろが差して来れず前残りか、前が疲れてごっつぁん差しか。

  • ペース想定:平均(馬場悪化込みで60~61秒台)

  • ニシノカシミヤのスタートダッシュが速く、ハナに立って緩めずの逃げ。モリアーナ、リックスターの重賞先行経験馬がこれを楽にマーク。先行馬の数は揃っているが競り合いは起こらず淡々と推移。降雪の影響を読み切れないが、先週のような内前優勢は消失している(フラット化している)と仮定して予想を組む。


全頭分析

【-】オンザブロッサム

(+)デビュー戦でダノンザタイガーに勝利。前走は外枠で度外視可。
(-)位置取りの利で居残れるかどうかの馬。重賞では物足りない。

【-】メイドイットマム

(+)距離伸ばして連続好走。芝でもゆったり運べれば見せ場作れる。
(-)中央の既勝馬相手では分が悪過ぎる。付いて回るだけで精一杯。

【△】モリアーナ

(+)前走は久々で超ハイペースの無理ゲー。新馬勝ちの府中で見直し。
(-)勝った2戦はいずれもスロー前付け。速い時計に対する適性微妙。

【▲】リックスター

(+)フェアリーSは直線窮屈ながら5着健闘。府中なら進路確保容易。
(-)前に行けるが詰める脚イマイチ。飛び抜けた武器は持っていない。

【○】ウヴァロヴァイト

(+)赤松賞はドスローで詰め切れず。平均ペースで十分巻き返し効く。
(-)周りに同じ脚使われると埋没する。相手揃う重賞で勝ち抜け微妙。

【-】イングランドアイズ

(+)馬群の中で適度に揉まれ、直線競り合いから抜け出す。根性あり。
(-)今回ワンターンのマイル戦。スピードは未知数で追走一杯懸念。

【◎】ドゥアイズ

(+)札幌2歳Sは直線先抜け、阪神JFも直線内捌いて急追。力は一枚上。
(-)勝ちに行けるが詰め甘い。前走も内伸び馬場の恩恵あり過信禁物。

【-】ニシノカシミヤ

(+)スタート・行き脚共に抜群に速い。他が突いてこないなら妙味。
(-)ハナを奪った2戦は敗退。番手抜け出しを芝でも出来るかどうか。

【-】ハーパー

(+)デビュー戦は4角の膨れ響き惜敗。スタート速くレース振り上手。
(-)全兄2頭はジリ、半姉は交流ダートGI馬。芝の切れ味勝負で劣勢。

【-】グランベルナデット

(+)前走4角先頭から直線独走の楽勝。ここも同様の競馬なら侮れず。
(-)デビュー戦は後手踏み完敗。決め手も問われる東京替わり疑問。

【-】ミカッテヨンデイイ

(+)フェニックス賞は既勝馬相手に突き抜け。ペースアップで出番。
(-)ここ2戦見せ場無し。今回も距離・展開・馬場の何も味方しない。

【-】ゴールドレコーダー

(+)前走は内をロス無く立ち回って完勝。内前先行なら通用していい。
(-)ローカル小倉の未勝利戦は相手激弱。減量騎手の恩恵もあったか。

【-】アスパルディーコ

(+)デビュー戦は出遅れ。前走スタート決めて直線外から差し切る。
(-)半姉アカイトリノムスメより反応鈍め。距離短縮ローテがどうか。

【-】ブラウンウェーブ

(+)フェアリーSは直線大外に持ち出されて猛追。終い勝負で一撃。
(-)時既に遅しの追い込み。前に止まってもらえない限り届かない。

【△】ウンブライル

(+)前走は外枠で出遅れ、直線も前カットの不利。前付けで見直す手。
(-)慢性的なスタート下手。勝った2戦で負かした相手弱く半信半疑。

【-】ミシシッピテソーロ

(+)フェアリーSは直線前を捌けず消化不良。外差し一気で巻き返し。
(-)アルテミスSが負け過ぎ。前の馬に速い脚を使われると埋没する。


結論

ドゥアイズはコスモス賞でモリアーナに2馬身負けたが、阪神ジュベナイルフィリーズで差し向けてリバティアイランドにコンマ4秒差。現時点で桜花賞確定ランプ点灯のリバティアイランドにここまで迫れる馬が弱いはずはないが、内伸び馬場で内から差しての好走で恵まれたという解釈もできなくもない。ただこの降雪により決め手重視ではなくなったので評価を上げる。

ウヴァロヴァイトはデビュー戦でドゥアイズにアタマ差で敗れた後、東京マイルの未勝利戦で前付けして勝ち抜け。赤松賞は1,000M通過63秒3と流れが緩過ぎて位置取りの差で負け。今回は重賞ということでドスローは考えにくく、平均ペースで普通に巻き返し。湿った馬場でGIを含む重賞4勝のサトノクラウンの仔ということで雪の影響が残る重たい馬場はむしろ歓迎。

リックスターは東京マイルのデビュー戦で前付けして上がり3ハロン33秒8で勝利。フェアリーSはテン3ハロン34秒5、1,000M通過58秒2と阪神ジュベナイルフィリーズほどではないにせよ前傾ラップの消耗戦で前付けして詰め切れず。そもそも直線内で詰まりかけていた。今回はどう考えても前走よりペースが緩むし、内枠からスタートを決めるだけでOK。

モリアーナは阪神ジュベナイルフィリーズで前付けした結果4コーナーで一杯。テン3ハロン33秒7、1,000M通過57秒0の超ハイペースをまともに受け止めればこうなっても仕方ない。デビュー戦で上がり3ハロン33秒0をマークして3馬身勝ちした東京マイルで仕切り直し。リックスターと同じ理屈でここは内枠先行で巻き返しが効くとみる。ただ先週ほど内前有利とならない可能性があり、過信は避けたい。

ウンブライルは出遅れ常習犯で、阪神ジュベナイルフィリーズは17番枠から出遅れた上に超ハイペースを付いて行かされる形になり、直線で外から被されてジ・エンド。15着は実力を示していない。消耗戦よりは瞬発力向きの馬だし、サンティーテソーロがいないここはレースがしやすい。ただ今回も外枠を引き、出遅れを織り込むとちょっとしんどい。

◎ドゥアイズ
○ウヴァロヴァイト
▲リックスター
△モリアーナ、ウンブライル
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?