【競馬予想Vol.293】第30回マーチS

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は水曜まで好天だったが木曜以降はずっと雨。木曜15.5ミリ、金曜6.5ミリ、土曜は24.5ミリの雨を記録。含水率は4コーナー13.6%、ゴール前13.3%。日曜も雨が降り続く見込み。

  • 土曜のダートは所々水が浮いて水しぶきが舞い上がる極悪馬場で行われ、追い上げが利かず前残りが頻発。時計も速く、9レースの春風S(4歳以上3勝C/ダート1,200M)は1分9秒8で決着。10レースの伏竜S(3歳オープン/ダート1,800M)の勝ち時計1分51秒9は少なくとも過去10年で最速。

3回中山1日目(2023年3月25日)のダート戦決まり手一覧。
  • ペース想定:やや速い(60秒台)

  • ロードヴァレンチのスタート・行き脚が良く、外のウィリアムバローズを牽制しつつハナ。ホウオウルバン、ヴァルツァーシャル、ハヤブサナンデクン辺りも前へ。ハピも早めの競馬。人気どころが総じて前で展開妙味は後ろからの馬になるが、レース当日も弱いながら雨が降り続く予報。時計実績がある先行馬狙い撃ちで良さそう。


全頭分析

【-】ダノンファラオ

(+)エルムSは大出遅れで度外視妥当。行きっぷり自体は悪くない。
(-)このところ早々に手応え無くすレースばかり。流石に手出し無用。

【-】カテドラル

(+)湿った馬場で砂被り軽減&速さ活かせる。初ダートだが要注意。
(-)行き脚遅く置かれるのが問題。同じ追い上げでも芝とは勝手違う。

【○】ロードヴァレンチ

(+)中山でハナ奪って連勝でオープン入り。内枠活かした逃げに期待。
(-)ウィリアムバローズと競合。他にも前付けの馬が多く展開苦しい。

【-】デルマルーヴル

(+)師走Sは4角外捲って直線前狭くなりながら4着。展開嵌れば一発。
(-)一昨年・昨年共に後方追走のまま9着。時計が速いとしんどい。

【▲】ケンシンコウ

(+)昨年は早めの競馬で2着善戦。締まった砂の時計勝負なら即出番。
(-)一昨年のジュライC以降10戦未勝利。上位に来るが勝ち切れない。

【-】キタノヴィジョン

(+)師走Sは大外最後方から豪快に差し切る。嵌った時の末脚侮れず。
(-)常に大外ぶん回しスタイルで無駄が多い。時計が速いと厳しい。

【△】ハピ

(+)チャンピオンズCで積極策に出て善戦評価。自在性発揮なら通用。
(-)今回前に行く馬が割と明確。付いて行かされる形になると苦しい。

【◎】ウィリアムバローズ

(+)中山で前に行って安定評価。ポルックスSも差されはしたが僅差。
(-)みやこSは撃沈。クラスが上がってから他馬のマークに苦しむ。

【-】ホウオウルバン

(+)北総Sは直線外から捻じ伏せ勝ち。立ち回りの上手さで上位肉薄。
(-)今回は締まった砂の高速決着見込み。付いて行くだけで精一杯。

【-】ヴァルツァーシャル

(+)前々走の初中山から脚質転換して躍進。前付けして渋太さ発揮。
(-)前々走完勝も時計平凡。北総Sもスロー前残りで評価に値しない。

【-】ダノンスプレンダー

(+)中山ダートは4戦3連対。湿った砂での時計勝負で浮上余地あり。
(-)昨年は位置取れず追走強要の10着。重賞では一押しが足りない。

【-】ハヤブサナンデクン

(+)湿った馬場で3戦3連対。番手追走から早め抜け出しの競馬に期待。
(-)東海Sは直線着差拡大の3着。前に行けるが詰める脚無いのが問題。

【-】ゲンパチルシファー

(+)東海Sは半年振りの実戦で走る気無し。渋った馬場で4連続好走中。
(-)小倉重賞勝ちで重ハンデ。前走使って調子戻せているかどうか。

【△】プリティーチャンス

(+)重賞で追い込み未遂多数。速い時計こなせれば突き抜け余地あり。
(-)他力本願で取りこぼしてばかり。ここもいい脚使って届かずか。

【-】カフジオクタゴン

(+)レパードSは自ら動いて差し切り。その時以来の1,800M戦で期待。
(-)今回は周りが速く置かれそう。外を回らされるようだとしんどい。

【-】サンライズホープ

(+)みやこSは差しに回って快勝。他馬に干渉されない大外枠は歓迎。
(-)速い時計が求められる馬場で初の59kgは足枷。追い込み不発懸念。


結論

ウィリアムバローズは不良馬場のラジオ日本賞でロードエクレールを行かせた上で2番手追走、直後に付けたアシャカトブに出し抜かれたとはいえ半馬身差の2着で時計は1分50秒4。今回も似たようなシチュエーションが敷けそうなだけに前受けの人気馬だとしても信頼したい。

ロードヴァレンチはスタートが速く、行き脚も強いので内枠から楽にハナを奪えそう。今の中山ダートは速くて追い込みが効き辛いので、マイペースで行ければそのまま残しそうではある。ウィリアムバローズと違って時計の裏付けが無いのがどうかだけ。

ケンシンコウは直近の好走が概ね「小回りコース」か「渋った馬場」で「前付けした時」に集約されている。実際、昨年は重馬場で前付けして勝ちかけるところまで行った。ポルックスSは冬季のカラカラ馬場、根岸SとフェブラリーSも東京の乾いた馬場で参考外。前付けなら勝機十分。

プリティーチャンスは重~不良馬場で3戦連続3着以内に好走、盛岡のJBCレディスクラシックで負けたとはいえ1分50秒4で走っていて速い時計への適性が認められる。中央重賞では4着・6着・4着とそこそこには来ているだけに、時計が問われる馬場で浮上を期待したい。

ハピはチャンピオンズCで積極策を敢行してコンマ2秒差の3着。不良馬場のジャパンダートダービーは後ろ過ぎて参考外、2戦目の阪神1勝クラスで重馬場の1分51秒0があり時計面はクリア。重賞未勝利の割にハンデが重過ぎるのが気になるが、横山典弘騎手曰く「ブエナビスタみたい」なので押さえには入れておく。

◎ウィリアムバローズ
○ロードヴァレンチ
▲ケンシンコウ
△プリティーチャンス、ハピ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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