【競馬予想Vol.21】第65回阪急杯

イベリスが余裕で逃げ切った京都牝馬Sを見せられたら、もう仕方ないよね。レシステンシアで。

20210228阪急杯レシステンシア中間追い切り時計

元々攻め駆けする馬とはいえ、2週続けてラスト2ハロン11秒台は速過ぎ。しかも加速ラップを踏んでいて、調教面からはケチの付けようがない。

先週の京都牝馬Sを使っていれば軽く蹴散らせたはずだが、賞金別定戦(基準斤量53kg、収得賞金1,600万毎に1kg加算)で58kgを背負わされるため出たくても出られなかった。その点、阪急杯はグレード別定戦なので基準斤量の54kgで出られる(牝馬限定戦の実績はカウントされない)。

同じく京都牝馬Sに出たくても出られなかった馬がもう一頭いる。ダノンファンタジー。収得賞金はレシステンシアを上回る13,650万円で、61kgを背負わされる計算。阪急杯では牡馬混合GIIの阪神カップを勝ったので基準斤量に1kg加算されて55kgになるが、これは阪神カップと同斤量で妥当。

展開予想。レシステンシアが主導権を奪いに行くが、前走のテン3ハロン34秒0のロードアクアも速い。この2頭が飛ばしていきそう。ダノンファンタジーは内枠を活かしてこれらの直後3番手を確保。他に続きそうなのはメイショウチタン、クリノガウディー、ジャンダルムぐらいで後ろから行く(追走が苦しい)馬が大半。展開的には前有利だが、1,000M通過57秒台前半、もしくは56秒台突入なら後方勢も黙ってはいない。

◎ダノンファンタジーは久々でチューリップ賞とローズSを制しながら本番(GI)で1番人気を背負ってズッコケるという典型的なトライアルホース。阪神カップはイベリスが飛ばす流れを好位に構えて楽勝。ここも内ピタ先行からアッサリに期待。

○レシステンシアは調教通りに走れば完勝だが、久々で2回出走していずれも3着と8着に負けているのと、今回はロードアクアの対処が厄介。そもそも「光る(人気の)逃げ馬」で、ダノンファンタジーらの徹底マークを受けそうなので一枚割り引く。

▲インディチャンプは戦ってきた馬のレベルが違い過ぎて阪神カップで1番人気に推されるのは当然だったのだが、追い上げにモタついて差し届かず3着。実績最上位でも1,400Mは正直短いと思う。栗東坂路の最終追い切りで遅れた(4F50秒8-1F13秒0)のも気になる。

△ジャンダルムは昨年の京成杯オータムハンデからブリンカー装着、2戦目の信越Sを快勝。阪神カップもダノンファンタジーからコンマ5秒差、インディチャンプとコンマ1秒差なら及第点。栗東坂路での時計は阪神カップ時よりも出ている(4F52秒8-1F11秒8)し、前走以上の走りに期待したくなる。

△クリノガウディーの前走・シルクロードSは58kgを背負って大外枠から先行するという強気の騎乗で、沈没するのは当然。昨年のこのレースでは差し決着を先行してコンマ4秒差の7着、阪神カップではインディチャンプにコンマ1秒差の5着。着順ほど負けていないし、抑えには必要。

☆ベストアクターはごちゃつく内の争いを外から綺麗に差し切った昨年の阪急杯以来の参戦。過去に11か月振りのレースでテン3ハロン34秒1の流れを差し切って勝っている('19年五泉特別/新潟芝1,400M)ぐらいなので久々は割引材料にならない。テン乗り時は6戦全勝、今回は団野騎手がテン乗り。

◎ダノンファンタジー
○レシステンシア
▲インディチャンプ
△ジャンダルム、クリノガウディー
☆ベストアクター
馬複◎or☆流し(9点)、3連複◎or☆1頭軸流し(16点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?