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【競馬予想Vol.393】第71回日経新春杯



トラックバイアス分析・展開予想

  • 京都は雨が降らず(降っても少量)、散水も火曜の1回だけなのに何故か馬場が緩い。土曜朝時点のクッション値は9.4だったが、見ている感じでは1ポイントぐらい緩いほうに向いている。紅梅S(3歳牝馬・OP/芝1,400M)の勝ち時計1分23秒4はハッキリ言って遅い。日曜朝時点のクッション値も9.4。外差しもそれなりに利いているが、基本は内前からの抜け出し。

  • 4年振りの京都開催。京都芝2,400Mは1コーナー奥ポケットからのスタート。最初のコーナーまで約600Mもあるので2~3ハロン目が速く、4~7ハロン目が緩む。そして終盤、3コーナー丘の頂上から下って直線平坦の速さ比べ。「速→緩→速」への対応力重視。

  • 前走不完全燃焼に終わったリビアングラスの逃げ。ディアスティマがどの位絡んでくるかによるが、前走の行きっぷりを見る限り競合せずリビアングラスの単騎が成立すると想定。直後に続きそうなのはディアスティマやブローザホーンぐらいで前が手薄。後ろの仕掛けが遅れるようなら前残り。内から差してきそうな馬にも注目したい。


全頭分析

【-】リレーションシップ

(+)阪急杯4着、京王杯SC6着。スピードだけなら今回の面子でも上位。
(-)障害試験合格直後。入障前に長距離を使っておきたいという意図?

【-】ナイママ

(+)師走Sは4コーナー失速の大差13着もダート。芝なら幾らかはマシ。
(-)既に「枯れ木も山の賑わい」レベルの馬。今回も無事完走が目標。

【-】インプレス

(+)京都大賞典は馬場、ジャパンCはハイレベル。格落ちの良馬場なら。
(-)スローで上がりだけの競馬専門馬。良でも緩めの馬場は合わない。

【○】リビアングラス

(+)グレイトフルSは終始追いかける競馬で失速。積極策で巻き返し。
(-)馬場と展開共に向いた京都新聞杯が3着。前で恵まれる必要あり。

【◎】レッドバリエンテ

(+)前走は内枠で位置取り悪くして直線捌けず。位置取り修正で通用。
(-)ムーンライトHは大したことがない相手に接戦。力及ばず懸念。

【-】ディアスティマ

(+)ハナ奪って3勝、目黒記念2着。何故か控えて惨敗の前走度外視。
(-)今回はリビアングラスの存在が厄介。番手追走でも信頼性下がる。

【▲】ハーツコンチェルト

(+)内前高速の神戸新聞杯で外差しして僅差。距離短縮で決め手復活。
(-)行き脚緩く道中置かれがち。いい脚使って届かずパターン懸念。

【△】ブローザホーン

(+)京都大賞典は心房細動でノーカウント。長距離前付け実績尊重。
(-)緩急の切り替え適性微妙。序盤に脚を使わされそうで粘り疑問。

【-】カレンルシェルブル

(+)福島記念は時計要す馬場で4角外回して善戦。今回初ブリンカー。
(-)行き脚弱く直線加速の脚も鈍い。前に止まってもらう必要あり。

【-】ハーツイストワール

(+)前走ラストガス欠も長期休養明けで度外視。前々の競馬も可能。
(-)関西圏への輸送経験に乏しい。緩めの馬場も良いとは言えない。

【-】ヒンドゥタイムズ

(+)京都大賞典は重賞常連級と差の無い競馬。緩めの馬場で出番あり。
(-)京都大賞典は一昨年も4着。力は認めても2,400Mは微妙に長い。

【-】シンリョクカ

(+)エリザベス女王杯は後方外を回して届かずも使った脚は悪くない。
(-)デビュー勝ち以降高望みなレース選択。ここも高望み感が強い。

【-】サヴォーナ

(+)菊花賞は禁断の3角坂下スパートでガス欠。距離短縮が嵌りそう。
(-)距離実績ありスタミナは十分だが先行力も差し脚も標準レベル。

【△】サトノグランツ

(+)図ったような差しで重賞2勝。休み明け2戦2勝で巻き返しに期待。
(-)前走また勝負所でモタつく。緩い馬場で斤量背負って届くか疑問。


結論

レッドバリエンテはアルゼンチン共和国杯で直線全く追えず、ゴール前だけ申し訳無さそうに追っての7着。スタートが甘く、外から被せられて後ろからの競馬になったのは已む無しとしても、何故直線に向いて外に振らなかったのか理解に苦しむ。自己条件とはいえ、過去に西村騎手を背に緩い馬場で好位から差して4馬身差の楽勝がある馬だけに乗り替わりで一変に期待したい。「速→緩→速」への対応はスタートから最初のコーナーまで525Mある阪神芝2,200Mのムーンライトハンデで実践済み。

リビアングラスの前走・グレイトフルSは逃げていないのでノーカウント。ディアスティマの行き脚が落ちているので今回は単騎逃げが叶う。「速→緩→速」への対応は神戸新聞杯3着(タイム差無し)、阿賀野川特別で実践済み。ハーツコンチェルトから1kg、サヴォーナから2kg、サトノグランツから3.5kgもハンデを貰えば十分居残れる。

ハーツコンチェルトはデビュー戦や青葉賞2着、ダービー3着で「速→緩→速」に対応しているので、右回りで良績が無いとはいえ京都芝2,400Mが嵌るかもしれない。そもそもダービーでタスティエーラやソールオリエンスとタイム差無しの馬が未だ重賞未勝利というのは冗談でしかない。問題があるとするならば展開。後ろからしか行けないので差し届かずとの闘いになる。

ブローザホーンは単純に今の京都の馬場が合う。土曜日は直線で内前から抜け出してそのままのレースが多かったので、同じことをすれば3着以内に入れるとは思う。問題があるとするなら「速→緩→速」への対応力。パワーでゴリ押すタイプで、直線差しが利く展開だと途端に厳しくなる。烏丸Sは2,200Mで誤魔化せたが、瞬発力も求められる2,400Mだと・・・。

サトノグランツは基本的にズブく、勝負どころでの手応えが悪い。この弱点は前に離され過ぎた時、重賞連戦時(前哨戦を勝ってGIを使う時)に顕著に現れると仮定した場合、今回は逃げ候補が過去に交わしたことがあるリビアングラスな点、休み明けでフレッシュな点からして今回は買える番ということになる。「速→緩→速」への対応は神戸新聞杯で実践済み。問題があるとするならば枠と馬場。また勝負どころでモタつくパターンかも。

◎レッドバリエンテ
○リビアングラス
▲ハーツコンチェルト
△ブローザホーン、サトノグランツ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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