【競馬予想Vol.4】第37回フェアリーS

『強烈内前バイアス』の中京の芝ばかり見ていて中山の芝を観察できていなかったので、改めて初日からの中山芝のレースを全部見直してみた。う~ん、外差しやね。というか内が伸びない。4コーナーで外を回してもそのまま外を通せば勝ち負けできちゃう馬場。

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10日の10R若潮S(4歳以上3勝クラス/芝1,600M)はカラテ(黄)が4コーナーで惜しげもなく外を捲り、直線早めに抜け出して勝利。写真は捲った後だが、早めに前に取り付いて直線スッと内に寄せるのは中山における勝ちパターン。

2着こそ内ピタ逃げでウインカーネリアン(青)が粘り込んだが、内を通った後続は伸びそうで伸びず。3着ハーモニーマゼラン(緑)は後方から大外をぶん回して突っ込んできた。こんなに離れていても差しが届くのは前開催では見られなかった光景。ちなみに他のレースも概ね馬場の中央から外の馬がバンバンやってきていた。

楽なのは外差し、内ピタで粘るなら相当の底力が必要。ちなみにウインカーネリアンは皐月賞で果敢に先行して4着、父はパワー型・ロベルト系のスクリーンヒーロー。4着に敗れたとはいえ先行して内を通ったルーカスもスクリーンヒーロー産駒。

昨年はスマイルカナという明確な逃げ馬がいたが、今年は目ぼしい逃げ馬が見当たらない。一応の逃げ候補はダートの短距離を逃げ切ったばかりのプリティインピンク、つわぶき賞で3番手を追走して2着のネクストストーリーか。過去10年で1,000M通過が最も遅かったのは'19年の60秒7だが、今回は何かが行って何かが突く展開で60秒前後の平均ペースと予想する。

◎テンハッピーローズはサフラン賞(2着)、アルテミスS(3着)といずれも外差しでの好走。決め手問題無し、ロベルト系エピファネイア産駒でどこを通ってもOK、鞍上はシンザン記念を制したばかりの福永騎手。最終追い切りは栗東坂路4F52秒1-1F12秒6を馬なりでマーク。この馬が4着以下というのはちょっと考えにくい。

○シャドウファックスは中山のマイルで新馬勝ち。4コーナーで内からドリフトを掛けてロス無く回ってきての完勝だった。アルテミスSも直線早めに前に出て勝負に出たがラスト100Mで差し込まれて終了。瞬発力より器用さを活かしたいタイプで、中山に戻る今回は再度期待したい。

▲ホウオウイクセルの新馬戦は新潟で横一杯に広がっての追い比べで3着、前走は福島で内から綺麗に抜けてきて完勝。距離短縮ローテで差し脚質、4コーナーを軽やかに捲って差してきそうな感じがする。ちなみに同馬を管理する高柳瑞樹師はテンハッピーローズを管理する高柳大輔師の実兄。

△クールキャットは6月の東京新馬戦を終始危なげない立ち回りで楽勝。アルテミスSは4か月振りで14kg増、テンハッピーローズからコンマ2秒差なら合格点。トリオンフの半妹で500kgを超える大型馬、ロベルト系スクリーンヒーロー産駒なら中山替わりは歓迎だろう。

△カラパタールは新馬戦こそハイペースで突っ走って沈んだが、前走は不良馬場の内で控えての快勝。外枠だがこの馬が前に行くかもしれない。ダイワメジャーの仔カレンブラックヒル産駒で母父ブラックホークの母方にロベルトの名がある。内ピタ粘り込み候補。

△オプティミスモはファンタジーSで内を突いて上がってきたものの僅差の4着。ハイペース差しの後の距離延長、今回平均ペース見込みで末脚不発の可能性もあるが、外枠に入った差し馬ということで抑えておく。人気も無いし、無欲の追い込みに期待したい。

◎テンハッピーローズ
○シャドウファックス
▲ホウオウイクセル
△クールキャット、カラパタール、オプティミスモ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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