【競馬予想Vol.290】第72回フジテレビ賞スプリングS

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 週半ばの降雨は無視できるレベルだったが、土曜は朝から雨が降り続いて不良まで悪化。ただ11ミリと降水量は大したことがなく、晴れれば一気に回復しそうな感じがする。含水率は4コーナー15.8%、ゴール前14.8%、日曜朝時点のクッション値は8.6。今日は一日中晴れ、弱い南風が吹くという予報が出ている。

  • 土曜メイン・フラワーCは4コーナーで大外をぶん回した2頭のワンツー。元々4角外前が今開催のメインテーマだったが、馬場悪化でそこがクローズアップされた形。3着馬は内から伸びており、バイアス的には内も外も使えるということでフラットという判定。

  • ペース想定:平均(60秒台)

  • 逃げ経験馬が10頭、前走でハナを奪った馬が6頭もいるという異常なメンバー構成。ただテンから速い馬はオールパルフェしか見当たらず、最内のグラニットと競合するぐらいでペース自体は落ち着きそう。好位がごった返すのは確実で、後ろから交わしに行くと4コーナーで外に振られそう。


全頭分析

【-】グラニット

(+)スタート速くハナ容易。絶好枠を引いたここも果敢に行くのみ。
(-)京成杯は単騎スローで逃げて沈没。距離短縮でも中山は合わない。

【△】メタルスピード

(+)前付けで安定。前走持ったままで抜け出してゴール前も余裕あり。
(-)片側ブリンカーを試してもまだモタれ気味。1ハロン延長も微妙。

【-】アヴェッリーノ

(+)前走外からジワジワ伸びて完勝。ダートだが前々走4角捲って3着。
(-)追走スピードも勝ち時計も平凡。芝はデビューから3戦して惨敗。

【-】ベラジオオペラ

(+)前付け出来て競り合いにも強い。ここは内枠先行で押し切り視野。
(-)今回前に行く馬がやたら多い。決め手志向で重たい馬場もどうか。

【-】ウィステリアリヴァ

(+)デビュー戦は出負けして直線も流す。前走内枠から逃げて完勝。
(-)前走は内残り行った行ったの凡戦。ここは前に行けるかも怪しい。

【-】ジョウショーホープ

(+)ひいらぎ賞は好位から長く脚使って差し切り。立ち回り上手い。
(-)東京スポーツ杯2歳Sを見る限り距離の壁あり。伸び切れず懸念。

【-】ドンデンガエシ

(+)アスター賞は自らハナに立ち楽勝。強気の競馬で巻き返し図る。
(-)勝った2戦はテン緩め。今回同型集結で前に行けてもしんどい。

【-】シルトホルン

(+)前走は直線前が壁で追い辛い場面あり。常に前付けの脚は評価。
(-)ひいらぎ賞は差され負け。前に行けるが並ばれてしまうと苦しい。

【○】アイスグリーン

(+)つわぶき賞は3角早め進出から完勝。一周コースで器用さ発揮。
(-)勝ったレースは小倉の外枠。今回中枠から位置取れるかどうか。

【◎】ホウオウビスケッツ

(+)フリージア賞は直線一段加速で完勝。逃げながら差せる脚あり。
(-)今回前に行きたい馬だらけ。乱ペースに巻き込まれるとしんどい。

【-】オールパルフェ

(+)中山マイルで逃げて楽勝。マイルGIでもハナ奪えるスピードあり。
(-)今回逃げ勝った直後の馬多数。ハナに立てても後続の格好の的。

【-】シーウィザード

(+)ホープフルS完敗も持ち時計は更新。強敵に与した経験活かす。
(-)勝ったレースは少頭数。行く馬多数のここは追走に回らされそう。

【-】トーセンアウローラ

(+)前走雪が舞う渋った馬場で圧勝。力要る馬場で相対的に浮上狙い。
(-)前走負かした相手激弱。重賞で勝ち負けできるレベルには無い。

【▲】パクスオトマニカ

(+)若竹賞は主導権握ったまま逃げ切る。スタート上手く前付け容易。
(-)今回は他にテンから速い馬いる。枠も外で付いて行かされそう。

【△】セブンマジシャン

(+)ホープフルSは前残り、京成杯は直線2回不利あり。今回差し有効。
(-)勝った2戦はいずれもスロー。後方追走で脚溜められるかどうか。

【-】ハウゼ

(+)中山で3戦続けて4角先頭の競馬を実践。力でゴリ押す競馬に期待。
(-)ゆったりとした走法で距離短縮疑問。16頭立ての大外枠も苦しい。


結論

ホウオウビスケッツのフリージア賞勝ちは先頭で脚を溜めて伸ばす「逃げ差し」の形。結果的に逃げて2戦2勝だが、逃げないとダメという感じはしない。私はこの世代の牡馬でキングズレインが激推しなのだが、その根拠はラスト5ハロンが速い=クラシック制覇に必須の要素である上がりの競馬に強いから。ホウオウビスケッツは前走ラスト5ハロン57秒7とキングズレイン(58秒0)以上に速かった。揉まれた経験が無く、控える競馬で実際に差せるのかはやってみないと分からない。先物買い。

アイスグリーンは逃げ経験馬大挙参戦の今回、展開が一番刺さりそうな一頭。あすなろ賞で3角捲りをやったこと、少々渋った馬場でも伸びたこと、一旦外の馬に交わされながら差し返したことはここでフルに活かせる。割り引いたのは外を捲る形に持っていけるのか、4コーナーで大外を回らされないかという点。

パクスオトマニカはスタートが非常に上手く、ゲートが開いた瞬間に半馬身は前に出ている。逃げ馬大挙出走のここは少しでもポジションを取れないと窮屈なところに押し込まれる羽目になるので、ゲートセンスの良さは武器になる。前に行く馬にとって外枠は不利だが、被される心配が無くなるので却って良いかもしれない。追走に回って直線脚を伸ばせるかどうか。

セブンマジシャンはホープフルSで道中掛かりながらキングズレイン、ファントムシーフ、ミッキーカプチーノらに半馬身差。京成杯は4コーナーでソールオリエンスが外に膨らんだ煽りを受けて3着。強いのは強いが、展開面や立ち回りで損をしている。今回も前がやり合えばごっつぁん差しに期待できるが、オールパルフェの逃げで落ち着きそうなだけに今回は前を捌けずで終わるかもしれない。

メタルスピードはデビュー当初から進行方向の内側に向かってモタれる悪癖がありまともに追えていなかった。3走前から右側だけのブリンカーを付けて多少マシになったがまだモタれ気味。癖を修正しつつのスパートになるので距離延長はプラスにはならない。ただ今回は逃げ経験馬が多く、番手追走経験豊富なこの馬にアドバンテージがある。

◎ホウオウビスケッツ
○アイスグリーン
▲パクスオトマニカ
△セブンマジシャン、メタルスピード
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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