【競馬予想Vol.317】第137回目黒記念

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は火曜に14.5ミリの雨が降ったが水曜以降は好天。水曜に芝刈り、木曜から土曜にかけて連日散水を実施。含水率は4コーナー13.0%、ゴール前14.9%、日曜朝時点のクッション値は9.5。程良く水分を含んだ普通の良馬場。

  • 京都と同じく、開催最終週となる今週はCコースを使用。土曜7レース(3歳1勝C/芝1,400M)が1分20秒3、10レースの葉山特別(4歳以上2勝C/芝1,600M)が1分31秒6で決着するなど馬場の軽さが際立っている。ただベタな内前有利ではなく、中団から外の差しが効いている。バイアスはフラットからやや外寄り。

  • ペース想定:遅い(1,000M通過62~63秒台)

  • 逃げ経験馬は揃っているがどれも積極的に行くタイプではない。ディアスティマが押し出されるような形でハナ。アーティット、セファーラジエル辺りが続く。前が緩くて人気どころが総じて後ろということで展開妙味は前。馬場が良いのでスローなら上がりで差が付かず、結果として前が踏み止まりそう。


全頭分析

【-】ゼッフィーロ

(+)メトロポリタンSは差し辛い馬場で僅差。終いの脚は東京向き。
(-)前走ラスト内にモタれる。器用な馬ではなく内を突けるか微妙。

【-】バーデンヴァイラー

(+)ダートとはいえ前付けして好走。兄姉に芝で走った馬がいる。
(-)今更芝を使う意図が分からない。距離も長く勝負にならない。

【△】カントル

(+)昨年のアル共杯は前付けで4着健闘。内枠引いた今回チャンス。
(-)タレない反面追っても弾けない。先に抜け出せないとしんどい。

【-】ライラック

(+)日経賞は後ろからではノーチャンス。東京は新馬勝ちの舞台。
(-)東京で得意の捲りは使い辛い。直線追い上げで間に合うか疑問。

【-】ユーキャンスマイル

(+)昨年の新潟記念で真後ろから突っ込んで2着。終いの脚は健在。
(-)昨年のアル共杯も真後ろから突っ込んで7着。全ては展開次第。

【◎】プラダリア

(+)京都記念は前付けして差し決着に食い下がる3着。今回相手手頃。
(-)青葉賞以降勝ち切れないレース続く。差し構えても少し足りない。

【○】ディアスティマ

(+)長距離実績豊富。前走は展開厳しく今回は格落ち効果見込める。
(-)上がり要する展開を押し切るタイプ。脚溜めての瞬発力戦は不安。

【-】フォワードアゲン

(+)昨年の新潟記念でヒートオンビートに先着。軽量前付けで一発。
(-)今回一気の距離延長。大箱東京の2,500M戦で直線脚持つか心配。

【-】ダンディズム

(+)昨年のこのレースは直線勝負でコンマ3秒差7着。展開一つで通用。
(-)ゲート出が遅くて毎回置かれる。ここも後ろを付いて回るだけ。

【△】ヒートオンビート

(+)一昨年のこのレース2着、昨年のアル共杯3着。どこでも善戦評価。
(-)お約束の如く毎回何かに差される。上位には来るがアタマが遠い。

【-】アーティット

(+)大ハンCは4角先頭から力で押し切る。湾岸Sは外を回った分の差。
(-)速い脚無く広い東京コースは微妙。前に行ってどこまで粘れるか。

【-】プリマヴィスタ

(+)昨年中京で驚愕のレコード勝ち。嵌った時のパフォーマンス脅威。
(-)昨年はコンマ3秒差善戦とはいえ8着まで。重賞だとパンチ不足。

【-】セファーラジエル

(+)メトロポリタンSは前付けで見せ場十分。Cコース替わり追い風。
(-)ジリっぽく差され負け多い。時計出る良馬場だと尚更しんどい。

【-】バラジ

(+)メトロポリタンSはラスト外から幅寄せ受ける。改めて見直す手。
(-)前走直線前ポッカリの絶好位から伸びず。単純に力が足りない。

【-】アリストテレス

(+)日経賞は馬場重過ぎて参考外。前に行ければ見せ場の一つは作る。
(-)昨年も15番枠から全く進まずブービー負け。ハンデも重いまま。

【▲】サリエラ

(+)白富士Sは進路確保してからアッサリ。瞬発力勝負なら負けない。
(-)加速がやや鈍い。ハンデ積まれて外々を通っても来れるかどうか。

【-】コトブキテティス

(+)東京芝2,400Mで3勝マーク。良馬場+軽量+初ブリンカーで一発。
(-)3連続1番枠から今回は外枠。終始後方に置かれそうでしんどい。

【-】ラストドラフト

(+)昨年のこのレース、アル共杯でいずれもコンマ2秒差。展開一つ。
(-)大外枠で距離ロス不安。東京で差し脚活かせるがまた届かずか。


結論

プラダリアは日経新春杯が内前決着を大外ぶん回しで追い込んで3着、京都記念は先に動いて勝ちに行っての3着。そこで競り負けた2着マテンロウレオは次走大阪杯4着、天皇賞春5着。昨年のダービーで負かした馬からはその後重賞で好走する馬が続出(キラーアビリティ、ジャスティンパレス、セイウンハーデス、マテンロウレオ)。今回のメンバーに入ると抜けた存在。

ディアスティマは明確な同型不在、スロー単騎で運べそうなここは大チャンス。根幹距離だとキレ負けしてしまう一方、非根幹距離では【3・1・1・0】と大崩れ無し。天皇賞春からの格下げ効果も見込める。正直、ここで走らなかったらどこで走るの?といった感じ。

サリエラはトップスピードこそ速いが加速の付きが遅いという弱点持ち。今回は前が緩そうで、踏み遅れると届かない。まあルメール騎手のことなのでその辺りは大丈夫だとは思う。小柄で揉まれ不安があるので距離ロスを考慮しても外枠は良い。

ヒートオンビートは一昨年のこのレースで2着、昨年のアルゼンチン共和国杯も3着。重賞2~3着が6回あるが、どれも仕掛けてからが鈍くて詰め損ない連発。今回のメンバーなら実績的に切れないし、前に付けたら上手いレーン騎手でも詰め損なうようならもう一生重賞は勝てない。

カントルは昨年のアルゼンチン共和国杯で前付けしてコンマ2秒差の4着、前走を含め東京芝2,400Mで着差無しの2着が2回。スローから脚を伸ばすだけの競馬ならやれる。前走好走したにも関わらず人気が無いのも良い。位置取りの差で何とかなりそう。

◎プラダリア
○ディアスティマ
▲サリエラ
△ヒートオンビート、カントル
馬複5頭ボックス(10点)

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