【競馬予想Vol.333】第23回アイビスサマーダッシュ


今回のテーマ

前走でハナを奪っていた馬を狙え

過去10年、このレースで先頭に立った馬は【3・7・0・6】、単回値73・複回値114で現在7年連続連対中、2019年は先頭に立った馬同士でワンツー。前走でハナを奪っていた馬は【4・4・1・14】、単回値61・複回値77で、このうち前走で今回と同じコースで先頭に立った馬は【2・3・0・1】、単回値161・複回値160。

昨年は韋駄天Sでハナを奪って3着だったシンシティがこのレースでも先頭に立って2着。1,000Mを走り切るだけのレースで、駆け引きも何もない。ただ単に速く走った者勝ちで、序盤からぶっ飛ばしても普通に勝ち負けになる。従って「逃げ馬から買う」という単純思考は的を射ている。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 少なくとも21日からずっと晴れ。散水は途切れることなく実施されていて絶好のコンディションを維持。含水率は4コーナー13.1%、ゴール前13.6%、日曜朝時点のクッション値は9.0。

  • 新潟は今週から開幕。昨年と同様に前開催が8日間Bコースを使用、今開催はAコース使用で内側にグリーンベルト出現。前日の関越S(3歳以上OP/芝1,800M)が1分44秒4で決着。最終の直線1,000M(3歳以上1勝C)も53秒9で決着しており、例年よりも時計が出る馬場状態と推測される。

  • ペース想定:直線競馬のため省略

  • 展開想定:直線競馬のため省略


全頭分析

【-】スワーヴシャルル

(+)芝・ダート共にテン3ハロン33秒台追走で好走あり。速さは充足。
(-)韋駄天Sはラスト付いて行けず惨敗。ハンデ貰えないとしんどい。

【-】ロードベイリーフ

(+)直線コースで55秒切り2回あり。時計出る馬場で昨年の再現狙い。
(-)今年も厳しい枠引く。一旦下げての追い込みで間に合うかどうか。

【-】オールアットワンス

(+)一昨年の勝ち馬。ここ2戦は内枠引きながらさほど負けていない。
(-)今回もまた内枠引く。しかも1年振りの実戦で勝ち負け期待は酷。

【▲】ロサロッサーナ

(+)直線コースで圧勝2回。いずれも間隔開けた時だけに今回不気味。
(-)2勝クラスを惨敗した後の重賞挑戦。適性尊重してもこれは無謀。

【-】バンデルオーラ

(+)小郡特別はテン3ハロン33秒2の激流差し。距離短縮で一撃狙い。
(-)連闘で格上挑戦。速い時計に疑問符付き展開待ちな面も否めない。

【-】ジャングロ

(+)ハナ奪って3勝の速さ自慢。1年振りでも栗東坂路で好時計連発。
(-)他より斤量重い58kg。テンから全開の直線競馬との相性微妙。

【-】チェアリングソング

(+)生粋の追い込み馬。前がやり合って崩れるなら出番があっても。
(-)行き脚全く付かず大外ぶん回しの繰り返し。直線嵌るとは思えず。

【-】ライオンボス

(+)4年前の覇者で直線コース4勝。今回は前走より斤量が軽くなる。
(-)付いて行かされているのが問題。往年のスピードは感じない。

【△】サトノファビュラス

(+)福島TVOPはスタート決めて直線見せ場作る。前に行ければ妙味。
(-)目を見張るほどのスピードは無い。この面子に入ると埋没する。

【-】トキメキ

(+)韋駄天Sは仕掛け早く3着。直線競馬でラチ頼らず好走は評価。
(-)追い上げる脚あるが差し損ねてばかり。時計速くなるとしんどい。

【-】メディーヴァル

(+)韋駄天Sはラスト差し決まる。前走は内伸びず&ゴール前詰まる。
(-)今回は韋駄天S時より5kgの斤量増。同じ決め手使えるか疑問。

【-】ヤマトコウセイ

(+)昨年は夏から調子を上げて3連勝でオープン入り。激変に注意。
(-)前に行く脚はあるが押し切るまでの速さは無い。様子見が妥当。

【-】ヴァガボンド

(+)春風Sは芝スタートでダッシュ決めて完勝。とにかく行くのみ。
(-)前走は最内からダッシュ付かず。スピードの絶対値も足りない。

【◎】スティクス

(+)韋駄天Sは行き脚付いてハナ。ここもダッシュ決めて一目散逃げ。
(-)前走ラストでラチから離れて失速。前に行けるが粘りが足りない。

【-】マウンテンムスメ

(+)直線コースでハナ奪う速力あり。韋駄天Sは最内作戦に出て不発。
(-)レコード決着のしらかばSでシンガリ負け。連闘策も上積み疑問。

【-】ファイアダンサー

(+)韋駄天Sは最内枠から下げて大外へ、ラスト馬群割って惜しい2着。
(-)前走は51kgの軽ハンデ。未だ3勝クラスの身で4kg増がのしかかる。

【△】シンシティ

(+)昨年外ラチ沿い快走するも2着惜敗。外枠引いた今年もチャンス。
(-)前走ラストでフラついて失速。今回ブリンカー装着も一変までは。

【○】レジェーロ

(+)韋駄天Sは内枠から下げて外へ行ってラスト急追。今年も絶好枠。
(-)昨年は押して何とか4着といった内容。行き脚無く置かれがち。


結論

スティクスは全4勝中3勝が開幕週という高速馬場フェチ。結果は出ていないが直線競馬で先頭が2回ある。昨年のこのレースでシンシティに先制されて5着だったが、シンシティが17番枠に対してスティクスは4番枠。「直線コース」の「高速馬場」で「外枠を引いた」のは今回が初めて。追い切りでラスト強めでかなり速い時計が出ているので期待したい。

レジェーロは韋駄天Sで内枠から馬群の後ろに入れて外に行ってからの追い上げで4着。今回は最初から大外枠。「こんなもん絶対勝つやん」的シチュエーションだが、昨年のこのレースを含めてここ5戦15~17番人気のオンパレードだった馬を今回一桁人気で買いたくないなぁというのが本音。競馬というものは大衆の思考をなぞると長期的に見て絶対に負ける。

ロサロッサーナは全2勝がいずれも直線コースで5馬身差の圧勝。未勝利脱出時の勝ち時計は54秒8とこの中に入っても遜色ない。ここまで2勝しかしていない格下だが、一昨年3着したバカラクイーンも2勝クラスすらロクに勝ち上がれなかったほどの格下だった。そもそも今回は怪しい馬だらけで付け入る隙は十分。「バカラクイーン」戦法で一撃あるかも。

シンシティは昨年17番枠からハナを奪って2着。今年もやることは同じ。ここ4走の着順が酷いが、北九州記念とカペラSはコーナー有り、ルミエールADと韋駄天Sは開催末期の力が要る馬場で度外視。53~54秒台の高速決着なら前に行きさえすれば勝ち負け。昨年1勝、今年もここまで2勝という田中健騎手が激しく不安だが・・・。

サトノファビュラスは福島テレビオープンで久々&28kg増&大外の悪条件ながらスタートを決めて行き切り、見せ場を作ってコンマ3秒しか負けなかった。開催末期で内が伸びない馬場でここまで頑張ったのは評価すべき。初の直線競馬で枠も微妙だが、こんなに人気が無いなら買う。

◎スティクス
○レジェーロ
▲ロサロッサーナ
△シンシティ、サトノファビュラス
馬複5頭ボックス(10点)

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