【競馬予想Vol.373】第40回マイルチャンピオンシップ
トラックバイアス分析・展開予想
京都は今週からCコースを使用。しかし土曜は直線で内を避けてのコース選択が目立ち、上位に来た馬は概ね中央より外を通っていた。前日の雨が残って終日稍重で行われたこともあっただろうが、ここまであからさまに内が避けられたというのは事実として捉えておきたい。
セルバーグの逃げにバスラットレオンが追随。内からビーアストニッシドとエエヤンも押し上げ。エルトンバローズはこれらの後になりそう。セリフォスも位置を取りに行って、シュネルマイスターは後ろから。前はそこそこ速くなり、4コーナー辺りからペースが上がっての差し比べ。馬場が乾けば内も使えそうなだけに、外が混雑するなら内突きが妙味。
全頭分析
【▲】ソウルラッシュ
(+)京成杯AHは59kg背負って難なく押し切る。ここも前付けで妙味。
(-)前走は結局のところ内前高速決着。京都だと決め手の差が出そう。
【-】ビーアストニッシド
(+)安土城Sは差す競馬で2着、時計も優秀。差し構えたほうが面白い。
(-)正攻法だと全く足りない。時計的には通用しそうだが善戦止まり。
【-】ダノンスコーピオン
(+)中京記念はハンデ厳しく何も出来ず。位置取り修正で巻き返し。
(-)昨秋以降の上積み見られず。相手も格段に強くなり出番無さそう。
【-】エエヤン
(+)NZTは前半突っ込んだ流れを前で押し切る。上がり要すなら出番。
(-)中山でしか勝っていない。道中溜めての直線勝負だとしんどい。
【△】ジャスティンカフェ
(+)昨年は直線内を捌けず6着。GIでも乗り方一つで通用の余地あり。
(-)前走も出遅れで流れに乗れず。馬群の捌きも上手くなく苦しい。
【-】ダノンザキッド
(+)このレース2年連続で好走中。宝塚記念は展開キツ過ぎで度外視。
(-)ここ2年と違って今年はぶっつけ本番。鉄砲駆けタイプではない。
【△】エルトンバローズ
(+)毎日王冠は強敵相手に前々で押し切り4連勝。マイルも2戦2勝。
(-)ここ3戦は平均ペース。マイルの一線級集うここでは楽出来ない。
【-】ソーヴァリアント
(+)富士Sは初マイルでラスト詰め寄り3着。ハイペース追走能力高い。
(-)前走のエンジンの掛かり具合を見る限りは2,000M以上がベストか。
【◎】シュネルマイスター
(+)新装京都でマイラーズC勝ち。毎日王冠は直線後ろを通して僅差。
(-)毎回位置取り後ろでギリギリの競馬。差して届かずは常に想定内。
【-】マテンロウオリオン
(+)マイラーズCは勝ち馬とコンマ2秒差。高速決着への耐性はある。
(-)決め打ち嵌ったNHKマイルC2着以降はイマイチ。能力足りない。
【○】セリフォス
(+)安田記念は差し決着で前付け2着。2週続けてCWラスト1F10秒台。
(-)昨年は大外一気が嵌った感。夏負けで富士Sスキップの影響懸念。
【△】レッドモンレーヴ
(+)外差しに賭けた際の末脚の威力は絶大。自分の競馬できれば通用。
(-)常に外差し一辺倒で融通利かない。展開の助けがないとしんどい。
【-】セルバーグ
(+)中京記念勝ち含め逃げて4勝。今回有力馬が後方脚質で展開妙味。
(-)関屋記念は逃げて持ち時計更新も完敗。ここでは速さが足りない。
【-】バスラットレオン
(+)サウジの重賞勝ちを上積み。何も行かないのならハナも辞さない。
(-)前走使って行き脚強化見込んでもセルバーグに行かれると厳しい。
【-】イルーシヴパンサー
(+)富士Sは結果的に積極策が仇。後方待機に戻して無欲の一発注意。
(-)今年の安田記念も差し構えて凡退。クラスが上がると根負けする。
【-】ナミュール
(+)富士Sは直線余裕の抜け出しで完勝。勝ち時計は安田記念と同じ。
(-)叩き2戦目のGIは4戦していずれも圏外。詰めて使うと成績落とす。
結論
シュネルマイスターの前走は最初から外に振っておけば間違いなく楽勝だった。あれは世にも珍しいルメさんのボーンヘッド。中山記念は内で壮絶に詰まったり(ルメさんではなかったが)、安田記念は縦長展開の大外最後方付近から差し損ねたりと鈍臭要素満載だが、京都なら坂の下りで出していけるし、直線に向いてからの勝負だった阪神施行の昨年よりは上向くと判断。一週前から栗東入りの意欲も買いたい。
セリフォスは昨秋からの伸び代が著しく、シュネルマイスターにも2戦連続で先着。マイルではソングラインの次に強い。昨年のマイルCSは大外一気が嵌った感が強いが、安田記念はポジションを取っても競馬が出来ていたし死角は少ない。夏負けで富士Sを回避したものの、2週連続でCWラスト1ハロンで10秒台を叩き出すなど仕上がり絶好。しかしやはり予定していたレースを使えなかったという事実は気になる。
ソウルラッシュは安田記念の成績を黒塗りすればかなり強く見える。馬場が乾いて内が使える馬場になれば二強を脅かせるかもしれない。京成杯オータムハンデは高速馬場で前付けの勝利で、差して届かずのイメージを完全払拭。富士Sを勝たせたナミュールを捨てさせて、ここまで5戦連続で手綱を取った松山騎手を降ろしてまでもモレイラさんを配したということは「そういうこと」なのだろうと思う。
ジャスティンカフェは昨年のマイルCSで直線絶好の手応えで上がってきたものの無念の前詰まり。それでいてソウルラッシュとシュネルマイスターとコンマ1秒差。今年はエプソムCでルージュエヴァイユを問答無用で差し切ったものの、毎日王冠は出遅れた上にリカバーもせず凡退。馬場が乾いてくれば内突きで楽しめそう。
レッドモンレーヴは外に馬を置くとダメということなのか、馬鹿の一つ覚えのように毎回外差し。とにかくいつ見ても面白いぐらいに外差ししかやっていない。馬場は稍重考慮でやや外差し、乾いてフラットの想定で、この馬にバシッと嵌らないかもしれないが、シュネルマイスターかセリフォスの追い上げに連動して上がってこれるなら紐で一考。
エルトンバローズは4連勝中だが、ラジオNIKKEI賞はレーベンスティールの下手乗り、毎日王冠もソングラインとシュネルマイスターのモタつきに乗じただけ。これらに勝ったという事実を評価すべきか、たまたま上手く行っただけとみるか。未勝利戦とはいえ1,000M通過58秒1で流れたマイル戦を勝っているので、ペースアップには対応できるとは思う。
◎シュネルマイスター
○セリフォス
▲ソウルラッシュ
△ジャスティンカフェ、レッドモンレーヴ、エルトンバローズ
3連複◎1頭軸流し(10点)、3連単F◎→○▲→○▲△△△、○▲→◎○▲→◎○▲(12点)
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