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【競馬予想Vol.425】第68回大阪杯



トラックバイアス分析・展開予想

  • 中山と同じく阪神も今週からBコースを使用。月・火・木・金曜に累計97ミリの雨が降ったものの、クッション値は金曜朝時点が8.5、土曜朝時点が9.1と先週より良い状態。週末は終日晴れで速い時計決着が見込まれる。土曜の芝は概ね内を通った馬が優勢で、外を回すと厳しい。

  • 最近流行り(?)の明確な逃げ馬不在。しかしタスティエーラ、スタニングローズ、ジオグリフ、ハーパー、プラダリア、ステラヴェローチェと前々で競馬を進めたい馬はそこそこ揃っている。馬場が内前っぽいので素直に内枠先行で良さそう。差すにしても外を回すようだと間に合わない。


全頭分析

【○】ミッキーゴージャス

(+)愛知杯はハイペースを捲って直線先抜けの完勝。格下と侮り難い。
(-)今回は重賞好走級の牡馬相手の56kg。捲り上げタイプで捌き重要。

【-】ローシャムパーク

(+)香港Cは大外から出遅れて終了。内枠でスタート決めて巻き返し。
(-)捲り上げタイプで4角の捌きが重要。詰まって終わるリスク内包。

【◎】タスティエーラ

(+)有馬記念は直線前カット&相手強過ぎ。2,000Mで先抜けなら安定。
(-)ダービーは4着までタイム差無し。持ち時計も決め手も至って平凡。

【-】ハヤヤッコ

(+)金鯱賞は2着ドゥレッツァにコンマ3秒差。追い込む脚は未だ健在。
(-)基本的に真後ろからしか行けない。前が止まらない限り出番無し。

【△】スタニングローズ

(+)秋華賞でナミュールとSOAを負かした舞台。内枠先行なら即出番。
(-)坂路で終い伸ばす調整中心。仕上がっているかどうか疑わしい。

【-】ジオグリフ

(+)一週前から栗東に入れて調整。中山記念で立て直してここが勝負。
(-)前走は内前馬場の恩恵受けながら完敗。皐月賞馬だが速さ不足。

【-】ハーパー

(+)オークス2着はダービーより1秒以上速い。早めの競馬に対応可能。
(-)エリザベス女王杯も差され負け。前に行けるが押し切る脚が無い。

【-】プラダリア

(+)京都記念は早めの競馬でベラジオオペラを完封。立ち回り上手い。
(-)2,000Mがベストとは言い難い。京都に比べて阪神の実績も乏しい。

【-】ステラヴェローチェ

(+)戦線復帰後は前付けの競馬。大阪城Sは着差以上に終始余裕あり。
(-)前走は相手弱い上に内前馬場。ここも前に行けそうだが相手強い。

【-】ソールオリエンス

(+)4角の膨らみは徐々に解消。早め捲りの競馬が出来れば十分通用。
(-)皐月賞は外伸び馬場と展開がドンピシャ。前崩れ待ちの面否めず。

【▲】ベラジオオペラ

(+)京都記念は慎重に構えて4角外回し。今回チャレンジC快勝の舞台。
(-)GII・GIII接戦級。このメンバーで後ろからの競馬になると苦しい。

【-】キラーアビリティ

(+)ネオムターフCでGI3勝馬ルクセンブルクに先着。調子は上向き。
(-)相変わらずのジリ脚。昨年も12番枠から付いて回るだけの13着。

【-】ルージュエヴァイユ

(+)京都記念は後ろ過ぎで度外視妥当。早めの競馬で内取れれば一発。
(-)前に行っても差し構えても少し足りない。GIとなると尚更苦しい。

【△】エピファニー

(+)小倉大賞典は4角を軽やかに捲って完勝。前がやり合うなら出番。
(-)前走は速い流れが好都合。今回逃げ馬不在で折り合い難再発懸念。

【-】リカンカブール

(+)西宮Sは4角で大外をぶん回して差し切る。展開と馬場嵌れば一撃。
(-)ゲート出不器用。この枠からだとまた外を回らされそうで苦しい。

【-】カテドラル

(+)小倉大賞典はあり得ない位外を回して終了。内を捌ければ大波乱。
(-)出遅れがデフォルトで行き脚も皆無。毎回後ろを付いて回るだけ。


結論

タスティエーラは弱い4歳牡馬の総大将だが、有馬記念で負かされた相手はドウデュース(ダービー他)、スターズオンアース(オークス他、ジャパンC3着)、タイトルホルダー(菊花賞他)、ジャスティンパレス(天皇賞春、天皇賞秋2着)、シャフリヤール(ダービー他)。こんなの無理に決まってるやん。しかも直線不利受けてたし。ここは内枠先行でアッサリ。

ミッキーゴージャスは適鞍ばかり使っているとはいえ、勝ち方に余裕がある。愛知杯はテン3ハロン33秒5で流れたサバイバルレースを一捲り。これで弱いはずがない。ずっと1番人気に支持されながら「強い相手とやっていない」という理由だけで8番人気。こういう「強いかどうか分からない馬」は人気の無い時に買うべき。

ベラジオオペラは京都記念の位置取りが消極的過ぎた。GII止まりのプラダリアに負けたのは痛いが、緩い馬場から速い時計が出る馬場に替わるここでプラダリアに負けることはまずない。前々に付けて速い上がりを繰り出せるのがこの馬の良いところ。横山和生騎手には勝ちに行く競馬をお願いしたい。前に行って負けたら文句は言わない。

スタニングローズは内枠先行の申し子。フラワーCはこの典型、紫苑Sも前残り馬場に対応。阪神で行われた秋華賞で負かした相手はナミュール(マイルCS)、スターズオンアース(桜花賞、オークス)。内枠のここで買わないのはモグリ。但し坂路で終いを伸ばす調教しかやっていないここでアタマは望みにくい。どこかを一叩きしてくれていれば本命もあり得た。

エピファニーは枠が外で要らないかなと思ったが、内前がやり合ってくれれば外から捲り一撃がありそう。ケフェウスSの勝ち時計は昨年の大阪杯の勝ち時計(1分57秒4)よりも速かった。流れが落ち着くと中山金杯のように折り合いを欠いて自滅するが、仮にもGIでかったるい流れも考えにくく、引き締まった流れなら上位に来れる。

◎タスティエーラ
○ミッキーゴージャス
▲ベラジオオペラ
△スタニングローズ、エピファニー
単勝◎・○(2点)、馬複5頭ボックス(10点)

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