【競馬予想Vol.8】第38回東海テレビ杯東海S

中京ダート1,800Mはスタートから向こう正面半ばまで上り中心で下りがなく、直線向いてすぐの急坂を除けば前に行く馬に優しいコース形態。基本的に逃げ・先行が強い。

直近5年の中京第1回開催(2020年は2月末からの開催だったので除外)のダート1,800M(1,000M通過順)の決まり手を確認してみる。

【2021年(6日目まで)】

2021年第1回中京ダート1,800M(6日目まで)

概ね逃げ・先行が勝ち負けしているものの、3着にやたらと差し・追い込みが目立っている。先週17日の雅S(4歳以上3勝クラス)はマリオマッハーが大外一気の追い込みを決め、3着にもエンダウメントが追い込んできた。

【2019年】

2019年第1回中京ダート1,800M

東海Sは前残り。東海S以前のレースも概ね前残り。傾向通りの平穏な年だった。

【2018年】

2018年第1回中京ダート1,800M

東海Sは逃-先-差の決着。この年は差し・追い込みが決まりまくっていた。

【2017年】

2017年第1回中京ダート1,800M

東海Sはスローで推移したものの差-先-差の決着。この年は2~3着に差し・追い込みがよく来ていた。

今年は2018年ほどの差し優勢ではなく、2017年に近い前残りと差しの混合バイアス。今年は降雨で砂が締まって時計が速くなりそうで、時計実績のある先行馬を中心に据え、差し・追い込みの台頭を待つスタンスでいきたい。

馬場傾向を分析した上で展開予想。う~ん、明らかに前が手薄。これではインティが楽に残ってしまいそう。ダイシンインディーがハナを取り切ったとしても2番手で構えられるし、インティの前残りは揺るがない。

◎インティが今回の距離で飛んだのは既走馬相手のデビュー戦(9着)と久々大外枠で59kgを背負って付いて回らされたみやこS(15着)。一方で一昨年のフェブラリーSから数えて8連敗中で、2年近く勝っていない。前半の行きっぷりが良い分、毎回ラストで失速しているのは気になるが、今回は相手が緩い上に締まって速い馬場。失速しても勝ててしまいそうである。

○アナザートゥルースもインティと同様に前が手薄なここは展開利が見込める。チャンピオンズCは4ハロン目から12秒前後のラップを刻み続け、先行勢にはキツい流れだった。相手が格段に落ちる今回は普通に前に行くだけで居残れてしまうのでは。

▲オーヴェルニュはベテルギウスSで直線に向いて先に抜け出したベストタッチダウンを早めに追いかけての押し切り。湿った馬場は【3・2・0・2】、名古屋城Sは不良馬場を先行して押し切っている。チャンピオンズC帰りのインティ、アナザートゥルースに続く3番手から詰められるかどうか。

△タイキフェルヴールは師走Sでスタートから置かれて最後方、3コーナー手前から動いて差し切り。大跳びで、冬場の力の要るダートだと伸びが違う。屈腱炎を患った馬なのに先週の栗東坂路で4F51秒5-1F12秒2の自己ベストをマーク。調子はかなり良さそうで、展開的にはキツいが期待してみる。

△デュードヴァンは師走Sで4コーナーで外に振ったタイキフェルヴールよりも更に外に振っての追い上げで、間に合わなくて当然。今回は鈍足の差し馬だらけで、マイルの速い流れを何度も経験している同馬の素早い差しがモノを言いそう。

△ハヤヤッコはブラジルCで直線内に行きかけながら進路を求めて外に振っても余裕で届いた。ただ加速が付くのが遅く、中京だと直線の坂を登り切ってから突っ込んでくるイメージで届くかどうかといったところ。母父クロフネで過剰人気に注意したい。

ダノンスプレンダーはここ2走抜け出してからソラを使っていたので、今回インティを目標にできるのは良い。ただ前走はテン3ハロン37秒7、1,000M通過63秒9という緩々ペース。これより速い時計で前が楽できそうな今回は先にヘバりそうなので見送り。

グレートタイムは外枠で飛んで内枠で来るのサイクルで、内枠を引いた今回は買いとなるのだが、スタートしてインティが内に寄せてきそうな今回は前が詰まって後ろからになりそうなので見送り。そもそも対オーヴェルニュ3戦全敗だし、この馬を買うならオーヴェルニュを買い足したい。

◎インティ
○アナザートゥルース
▲オーヴェルニュ
△タイキフェルヴール、デュードヴァン、ハヤヤッコ
3連複◎1頭軸流し(10点)、馬複◎流し(5点)

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