【競馬予想Vol.320】第30回函館スプリントS

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は水曜に26.5ミリ、金曜に13ミリの雨を記録。月曜に芝刈り、日曜から月曜にかけて散水を実施。含水率は4コーナー14.8%、ゴール前15.3%、日曜朝時点のクッション値は7.4。稍重に限りなく近い良馬場。

  • 函館は今週から開幕。初日(土曜)の芝のレースは概ね内を通った逃げ・先行馬が勝利。外からの差しも普通に通用していたが2着までで差し切りは無し。馬場状態が良いなら最短距離を走れる内枠、差しより先行狙いが無難。

  • ペース想定:速い(テン3ハロン通過33秒前半)

  • 名前の通り各駅停車しないテイエムトッキュウが飛ばす。リバーラ、ジャスパークローネは並びかけることもできず2番手まで。レイハリア、ヴィズサクセス、ウォーターナビレラ、キミワクイーンら前に行きたい馬が多数。高速戦は既定路線、開幕週で前が止まらない想定だと中団より前にいないと届かない。時計実績を重視したい。


全頭分析

【◎】トウシンマカオ

(+)ここ2走は外枠に泣く。最内からロス無く立ち回れば勝ち負け。
(-)ファルコンSは馬群捌けず凡退。この内枠は歓迎材料ではない。

【-】レイハリア

(+)昨年の4着馬。オーシャンSでハナ奪ったようにスピードは健在。
(-)燃え尽き症候群。早く引退させてあげるべき馬としか思えない。

【-】サトノアイ

(+)飛騨Sは最短距離を通って直線内突きの勝利。再度内枠から一発。
(-)前走負け過ぎ。自己条件突破に時間要したように力が足りない。

【-】カイザーメランジェ

(+)4年前の勝ち馬。2年前のUHB賞も最低人気で3着と洋芝で激穴化。
(-)最後の連対は4年前のこのレース。低人気の割に善戦しているが。

【-】ヴィズサクセス

(+)モルガナイトSはスタート決めて完勝。休み明け叩いて更に上昇。
(-)今回周りも行きたい馬だらけ。控えに回っても差せるかどうか。

【-】ウォーターナビレラ

(+)高松宮記念は馬場重過ぎて度外視。直線平坦1,200Mで仕切り直し。
(-)桜花賞2着以降は二桁着順のオンパレード。能力不足が否めない。

【-】ジュビリーヘッド

(+)昨年スタート決めて2着。中団外から差す競馬で安定した走り。
(-)今回他が速く位置取れるか不安。後ろに置かれるようだと苦しい。

【-】リバーラ

(+)ファンタジーSはハナ奪ってそのまま。軽量活かした逃げに期待。
(-)ここ2走番手追走で沈没。ここも行きたい馬だらけで展開不向き。

【▲】ディヴィナシオン

(+)良馬場に限ると大きく負けていない。外を回し過ぎなければ通用。
(-)オーシャンS2着は勝ち馬の後ろに付けただけ。再現性に乏しい。

【○】テイエムトッキュウ

(+)芝でもダートでもテン3ハロン33秒台。スピードはここでも上位。
(-)今回他に行きたい馬が集結。序盤に競り合うとラスト脚持たない。

【-】ジャスパークローネ

(+)全11走中8走でハナ奪取。ここ2走重たい馬場で逃げて連勝評価。
(-)前走は直千の外枠で勝って当然。重賞は3回使って全て二桁着順。

【-】ムーンプローブ

(+)Fレビューはハイペースを差し込んで2着。今回は展開が向きそう。
(-)古馬相手では力不足否めず。スプリント戦で差し届くかも微妙。

【△】ブトンドール

(+)近走不適な条件でもそこそこ走る。2戦2勝の函館で仕切り直し。
(-)函館2歳Sの時計遅くアテにならず。直線モタれる癖も相変わらず。

【△】ヴァレトニ

(+)鞍馬Sは59kg&不良馬場で無理ゲー。5戦4勝の洋芝で能力全開。
(-)今回同型多い上に自身は外枠引く。時計が速くなり過ぎると不安。

【-】キミワクイーン

(+)春雷Sはマッドクールの2着。GIIIなら勝ち負けのレベルにはある。
(-)持ち時計貧弱。洋芝でも開幕直後の時計出る馬場ではしんどい。

【-】カルネアサーダ

(+)知床Sはテン3ハロン33秒3を2番手追走から完勝。小回り適性あり。
(-)ここ2戦今回出走の2頭に完敗。今回更に相手揃って苦戦免れず。


結論

トウシンマカオは内を立ち回った馬がワンツースリーしたシルクロードSで大外枠から差し届かず4着、高松宮記念もまた外枠を引いた上に不良馬場で惨敗。枠順や馬場により着順が左右されるに過ぎない程度の馬だが、ローカルGIIIでこのメンバーなら普通に回ってくればまず勝ち負け。京阪杯で早めの5番手に付けて完勝しているし、位置取りさえ誤らなければといったところ。

テイエムトッキュウは同型との兼ね合いが課題だが、仮に行き切ってしまえば止まらずそのまま流れ込みそう。芝でも小倉で1分7秒2の勝ち時計(2022年シンガポールTC賞)があるし、ここ3戦のダート戦もスタート部分が芝の中山ダート1,200Mでテンから全開のスピードがある。

ディヴィナシオンは毎回大外ぶん回ししかしない嵌り待ちタイプ。馬場の影響を受けやすい馬で、近走の二桁着順はいずれも稍重~不良馬場。良馬場に限ればさほど負けていないし、ペースアップ必至&外差しOKの今回は再び一発の魅力を秘めている。

ヴァレトニは昨年のキーンランドCで外伸び馬場を承知で最内を立ち回っての3着で、外から追い上げたトウシンマカオ(4着)に先着。青函Sは同じ枠から勝っているが、テン3ハロン34秒0と緩かった。北九州短距離Sでテン3ハロン33秒1から伸び勝っているのでこれを代用として考えたい。

ブトンドールは函館で連勝した後に阪神を4回使って未勝利。直線でモタれる悪癖が目立ち始めたのも阪神を使ってからで、単純に急坂が合わなかっただけかもしれない。函館での2戦の時計が遅いのが気になるが、桜花賞経由の3歳牝馬が走りまくるレースだけに抑えには入れておく。

◎トウシンマカオ
○テイエムトッキュウ
▲ディヴィナシオン
△ヴァレトニ、ブトンドール
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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