見出し画像

【競馬予想Vol.409】第98回中山記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 中山は1か月振りの開催。前開催は全てCコースで行われ、今開催は全てAコースを使用。Aコースは昨年末開催以来。今週は連日雨模様で、土曜朝時点のクッション値は8.7でスタート。終日稍重で行われたこともあり、時計は開幕週にしては遅め。所々芝が跳ねて柔らかい状態。

  • 土曜の芝は専ら前残りで、芝5レース全てで4コーナー4番手以内に付けていた馬が勝利。2着も概ね同様で、後ろからは幕張S(4歳以上3勝C/芝1,600M)のニシノライコウが4コーナー6番手からの差しで2着したのみ。勝ち馬ニシノスーベニア(4角2番手)には5馬身離された。

  • テーオーシリウスが外枠からでも果敢に行く。ボーンディスウェイらも外から被せ気味に入ってきて内~中枠は混雑しそう。平均ペースで道中抜きどころのない流れ。先行押し切り、または4角捲りに注目。直線に向いてからの差しでは間に合わない。


全頭分析

【-】レッドモンレーヴ

(+)GIでは善戦級も格下げ戦には強い。中山も出遅れ以外は堅実駆け。
(-)横山和生騎手騎乗時は一貫して後ろから。今回内捌けるかどうか。

【-】ソーヴァリアント

(+)マイルCSは展開向かず。今回距離延長でペース緩むなら巻き返し。
(-)昨年は直線失速の9着。被されると走る気無くすだけに内枠心配。

【▲】ソールオリエンス

(+)皐月賞は渋った馬場で大外強襲決める。ここ2戦距離長く度外視。
(-)前走で古馬との力差を痛感。コーナリングも下手で差し損ね不安。

【△】ジオグリフ

(+)ダートを使ってから完全に迷走も今回は適条件。久々の格落ち戦。
(-)皐月賞以降の能力上積み状況不明。まともでも通用するかどうか。

【-】ヒシイグアス

(+)前走プログノーシスに先着。中山は本レース連覇含む得意舞台。
(-)昨年はスローかつ内で不利発生の低レベル戦。今年は相手が揃う。

【△】イルーシヴパンサー

(+)昨年のこのレースは内で詰まって不完全燃焼。今年も前付け妙味。
(-)前に行くと息切れ、後ろからだと差し損ね。仕掛け所が難しい。

【-】ドーブネ

(+)京都金杯はテン速く追走一杯。今回はコーナー4つの距離延長。
(-)昨年は前で恵まれ&内で不利発生の3着。今回の面子では厳しい。

【○】マテンロウスカイ

(+)この距離のメイSやエプソムCで実力馬と接戦。前付けして渋太い。
(-)好走は専らワンターンコース。今回他の同型が強力で楽ではない。

【◎】エルトンバローズ

(+)マイルCSは初マイル戦ながら大健闘。適距離に戻り前付けで安泰。
(-)ラジオNIKKEI賞、毎日王冠共に内前優勢。並ばれ案外もあり得る。

【△】ラーグルフ

(+)大阪杯は高速内前戦、ここ2走は馬場悪過ぎ。良馬場で見直す手。
(-)昨年は何の不利無く外から差してきただけ。再び差し効くか疑問。

【-】タイムトゥヘヴン

(+)中山はダービー卿CTを制した舞台。無欲の大外一気で波乱演出。
(-)出遅れがデフォルト。決め手はあるが前が止まらないと出番無し。

【-】ボーンディスウェイ

(+)中山で2戦連続4角外前取り付き。安定した立ち回りは好感持てる。
(-)展開最高に向いた前走ですら4着完敗。今回更に相手揃い厳しい。

【-】マイネルクリソーラ

(+)掲示板落ち1回のみの堅実派。中山金杯は4角外を回しながら3着。
(-)機動力あるが決め手が無い。今回は機動力で凌げる相手ではない。

【-】エエヤン

(+)中山はNZTを含む3戦全勝。阪神Cは展開厳しく巻き返し余地あり。
(-)NZTは外前で終始恵まれる。今回は枠が外で番手取れるか怪しい。

【-】テーオーシリウス

(+)ハナに拘る鉄砲玉。開幕直後の居残り事例多く大逃げなら妙味。
(-)前走は開幕週でもブービー負け。枠も厳しく序盤に脚使って終了。

【-】ホウオウリアリティ

(+)AJCCは内で包まれ付いて回っただけ。前付け出来ればワンチャン。
(-)魚沼Sは内ピタで展開に恵まれてギリギリ。この枠ではお手上げ。


結論

エルトンバローズは本来前付けで連勝していた馬で、今の中山の馬場なら前に行くだけで勝ち抜け。ラジオNIKKEI賞、毎日王冠が内前馬場に恵まれた感が強いものの、今回も同様に恵まれそう。恵まれるような競馬が出来るのもまた才能。競り合いに持ち込まれた場合の対処が微妙だが、先に抜け出してしまえば何とかなる。

マテンロウスカイはこの距離のメイSでサクラトゥジュール(東京新聞杯勝ち)相手にハナ差、エピファニー(小倉大賞典勝ち)に3馬身先着。エプソムCでもジャスティンカフェ(マイルCS3着)にコンマ2秒差、ルージュエヴァイユ(エリザベス女王杯2着)とクビ差。東京新聞杯も内前ジャスティスで外を通って5着。今回は前に行った者勝ちの舞台。

ソールオリエンスは器用さが無く、ゆったり流れる長距離戦は不得手。菊花賞も有馬記念もただ後ろを付いて回っただけだった。その点、今回はテーオーシリウスという飛ばしてくれる馬がいて、間違いなく有馬記念より流れそう。今回は好位がゴチャつきそうなので、内を突くよりも4コーナーで外を捲り上げる競馬に期待したい。

イルーシヴパンサーは昨年のこのレースで内枠先行して直線勝つだけの手応えを有しながら、前を行くドーブネが内に寄ってきて無念の前詰まり。富士Sは結果的に先行策が仇となって4着。前に行けるもののツキが無い。マイルCSでエルトンバローズとコンマ1秒差に走っているし、今回も早めに前に出していくことで通用していい。

ジオグリフはサウジアラビアやドバイに行ったのが謎でしかなく、昨秋のレース選択も酷過ぎて調子が良いのか悪いのかの判断が付かない。昨年唯一使った芝のレースの宝塚記念でGII・GIIIの物差し馬ボッケリーニにコンマ2秒差なので、GIIなら通用の余地がある。この馬も基本的に前に行けるので、内枠先行でまんまと居残りパターンに期待したい。

ラーグルフは昨年中山金杯勝ちからここでも外から差して2着。内で不利を受ける馬がいた中でのびのびと競馬が出来たのはあるが、強風が吹き荒れる中、4コーナーで風をまともに受けながらも差してきたのは驚きだった(勝ったヒシイグアスは馬群の中で風をやり過ごしていた)。大阪杯は超高速、ここ2戦は馬場が重くて参考外。これで12番人気?旨過ぎ・・・。

◎エルトンバローズ
○マテンロウスカイ
▲ソールオリエンス
△イルーシヴパンサー、ジオグリフ、ラーグルフ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複F◎1頭軸流し(10点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?