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【競馬予想Vol.391】第58回日刊スポーツ賞シンザン記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 京都は開幕から2日しか経っていないのに早くも馬場に傷みが出てきた。日曜10レースの新春S(4歳以上3勝C/芝1,400M)は1分22秒5と、開幕直後の馬場とは思えないぐらい時計を要している。ちなみにこのレースはサンライズロナウドが見事な外差しを決めた。

  • 開幕初日の京都金杯こそ直線内を通った馬のワンツースリーになったが、岩田親父によると「ラチ沿いギリギリのわずかな部分だけ硬い」とのことで、馬場が緩いというのは騎手達の共通認識になっている模様。

  • メイショウサチダケが大外から強気にハナ。スタートが速いノボリショウリュウ、ノーブルロジャー、タイキヴァンクール、エコロブルーム、フェリーニ辺りが好位を形成。人気どころを中心に前付けで勝ってきた馬が多く、馬場が緩いことを考えるとパワー型の差し馬が台頭しそう。


全頭分析

【-】テイエムリステット

(+)前走はスタート決まり芝の上で行き脚付き、直線内から伸び返す。
(-)デビューから2戦連続出遅れでスタート不安。速さも足りない。

【-】ノボリショウリュウ

(+)スタート速く他に行かせて2番手、4角先頭からそのまま押し切る。
(-)ラスト後続に迫られての辛勝。距離は1,400Mでギリギリの感。

【-】タイセイレスポンス

(+)札幌で後のジュニアC勝ち馬下す。秋明菊賞で速い時計にも対応。
(-)決め手皆無で前との差を詰められない。居残るにしても距離長い。

【-】デルシエロ

(+)万両賞は直線外からよく詰めて3着。終いの脚はそこそこある。
(-)毎回微妙に出遅れる。馬体小さく追い比べになると非力さ目立つ。

【-】ノーブルロジャー

(+)スタート好発から外の2番手、直線半ばまで持ったままから楽勝。
(-)実態は平凡時計の行った行った決着。見た目ほどの信頼性は無い。

【○】ラーンザロープス

(+)サフラン賞はスタート直後に内を締められる。緩い馬場は歓迎。
(-)前付けすると詰め甘くなる。一方で差し構えて届く保証もない。

【▲】タイキヴァンクール

(+)行き脚強く終いの脚もある。外伸び馬場で内突いた前走度外視。
(-)前走内伸びずでも脚は止まる。マイルは少し長いかもしれない。

【-】ゼルトザーム

(+)ここ2戦はダートで度外視。積極的な位置取り敷ければ一撃も。
(-)京王杯2歳S以降が酷過ぎ。「函館2歳Sが最後の輝き」パターン。

【-】アルトゥーム

(+)道中中団追走から4角で外に持ち出し、直線長い競り合い制す。
(-)スタート若干遅れる。前走競り合った相手は次走シンガリ負け。

【△】バレルターン

(+)デビュー戦は出遅れ響いて惜敗。好位から鋭い決め手が使える。
(-)前走も出遅れでスタートが不安。位置を取れず差し届かず懸念。

【-】シトラール

(+)前走はゲートをスルっと出て前付け、直線馬群捌いて突き抜ける。
(-)デビューから2戦は出遅れ。後方から追い上げる脚は至って普通。

【△】ケーブパール

(+)デビュー戦はスタート出た上で後方待機、直線大外一気決める。
(-)前走も外差しの競馬。揉まれたり包まれた場合の対応力は不明。

【◎】エコロブルーム

(+)スタートセンス抜群。馬なりのまま後続を突き放した前走は衝撃。
(-)デビュー戦は重たい馬場で伸び悩む。緩い馬場への適応がカギ。

【-】ウォーターリヒト

(+)前走はラスト競り合いの大混戦を制す。外枠は走り慣れている。
(-)デビュー戦は馬群の中から抜け出せず。今回漫然と外では厳しい。

【-】フェリーニ

(+)スタート好反応。前走はハナに立って後のジュニアC勝ち馬下す。
(-)前走は他が行かずの楽逃げ。今回はスタート速い馬が他にもいる。

【-】ショーマンフリート

(+)中山マイルの外枠から前付け、ラスト持ったままで加速ラップ。
(-)デビュー戦はオール野芝の軽い馬場。真冬で緩い馬場の今回微妙。

【-】ナイトスラッガー

(+)デビュー戦は直線捌き遅れて2着。前走はラスト着差広げる楽勝。
(-)前走は内から抜けての勝利。今回この枠から前に行けるかどうか。

【-】メイショウサチダケ

(+)行き脚強くこの枠でもハナ奪取可能。内に寄せられれば一発ある。
(-)前走ラスト100Mできっちり交わされる。やはりベストは1,400M。


結論

エコロブルームの前走の勝ち時計1分34秒8は同日の古馬2勝クラスとコンマ3秒遅いだけの好時計。それを鞭無しの持ったままで突き放して、ラストは後ろを振り返りながら流すというとんでもない内容だった。スタートは抜群に上手く前付けは容易。重馬場のデビュー戦は3着に敗れているが、内の狭いところを通った分伸び切れなかっただけのように思える。心配要素は正月ボケのルメールさんだけ。

ラーンザロープスはサフラン賞で後ろから行きたかった訳ではなく、最初のコーナーで外から締められて行けなかったというのが正しい(パトロールビデオ参照)。むしろ後ろに置かれたことで差しを経験できたのは大きい。デビュー戦と2戦目で洋芝を経験しているのもパンパンの良馬場ではない今回は追い風。フェアリーSにも登録しながらこちらに出てきたというのは軽い馬場より緩い馬場のほうが良いと考えたからに違いない。正直アタマもあると思う。

タイキヴァンクールは内回りとはいえ京都芝で2戦2連対。未勝利戦は重たい馬場のハイペースを後ろから差し切る内容で、前に行く馬が多くて馬場も緩いここは末脚が嵌りそう。朝日杯FSは外伸び馬場で内を突いて微妙に詰まってジャンタルマンタルにコンマ6秒差。坂があるコースへの対応力も微妙っぽかったので平坦京都に戻るここはその点でも狙いやすい。これもアタマがあり得る。

ケーブパールは外差しの競馬しかやっていない。これが初日の馬場ならノータイムでポイだったがどうも風向きが変わってきた。デビュー戦でコンマ2秒負かしたサロニコスを物差しにすると、フェアリーSを制したイフェイオン(サロニコスにコンマ3秒先着)とほぼ同等の評価。今回は人気どころが総じて前に行く馬だし、緩くて時計が出ない馬場なら差し届く。二桁人気なら迷わずGO。

バレルターンの前走の勝ち時計1分34秒5は、この直後に行われた2歳メイクデビューを勝ったタガノエルピーダ(次走朝日杯FS3着)にコンマ2秒遅いだけの好時計。4コーナーで外から被せ差し、外から追ってきた馬に並ばせずに1馬身弱抜けた勝ち方も良い。スタートが怪しいのと、緩い馬場でもここ2戦と同じ脚が使えるかどうかだけ。

◎エコロブルーム
○ラーンザロープス
▲タイキヴァンクール
△ケーブパール、バレルターン

単勝◎・○・▲(3点)、馬複F◎○▲-◎○▲△△(9点)、3連複F◎○▲-◎○▲-◎○▲△△(7点)

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