【競馬予想Vol.169】第40回ニュージランドトロフィー

今回のテーマ

関西圏のレースを経由した関西馬に注目

過去10年、栗東所属馬(関西馬)は【8・4・5・46】、単回値153・複回値80。このうち関西圏(阪神・京都・中京)のレースを経由した馬は【8・4・5・33】、単回値194・複回値100。美浦所属馬(関東馬)は【2・6・5・80】、単回値8・複回値75で、このうち関西圏のレースを経由した馬は【1・0・1・32】、単回値9・複回値14。

同じ関西圏のレース経由でも関西馬と関東馬で大きな差が生じている。関西圏から「攻めてきた」関西馬は厚めに買い、関西圏を経由した関東馬はお釣りがないとみて消しも一考。ちなみに関東圏のレースを経由した関西馬は延べ13頭が出走して全滅。こちらもお釣りなし。


トラックバイアス分析・展開予想

Bコースに替わった先週からトラックバイアスが一変。外差しが決まるようになってきた。ダービー卿CTはともかく、翌日の1勝クラスのマイル戦でオメガロマンスが大外最後方から突き抜けたのは印象的だった。今回はジャングロが引っ張ってある程度流れそうなだけに外差しを念頭に置きたい。レースの時間帯は南南西5Mの強い風が吹く予報で、向こう正面は向かい風になって押さえつけられることで先行馬の消耗が早そう。やはり差し中心の見立てが正解か。


全頭分析

【▲】マテンロウオリオン

(+)シンザン記念は前付け&内捌きで快勝。連勝自体は素直に評価。
(-)前走負かした相手微妙。万両賞の差しも含めて展開嵌った感あり。

【-】ティーガーデン

(+)ファルコンSは行き脚弱く外回して詰み。中山の内枠で反抗。
(-)勝った2戦は時計要する湿った馬場。速い時計決着に不安残る。

【-】モチベーション

(+)フィリーズRは大外枠かつ半年振り。内前立ち回りで巻き返し。
(-)前走叩き台にしても負け過ぎ。札幌での2戦だけでは評価し辛い。

【△】アバンチュリエ

(+)前走スタート決めて押し切り。ここも行き脚発揮なら勝ち負け。
(-)スタートは本来上手くない。内から行き遅れるようだとしんどい。

【-】ベルウッドブラボー

(+)ファルコンSは前に行かせてもらえず凡退。中山マイルで出直し。
(-)重賞で何もさせてもらえないというのは単に力が無いだけの感。

【-】ジャングロ

(+)圧倒的な速さでOPクラス連勝。ここも相手手薄で押し切り十分。
(-)マイルのベゴニア賞凡退。一息で押し切る馬だけに距離延長懸念。

【-】リューベック

(+)弥生賞は押し出されての不本意の逃げ。中山2戦目で巻き返し。
(-)勝った2戦はいずれもスロー。ジャングロが引っ張る流れは辛い。

【○】サーマルウインド

(+)前走内の狭いところから急伸して勝利。岩田康誠騎手で2戦2勝。
(-)前走より外差しバイアス強まる。後ろから一気に来られると微妙。

【-】エイシンシュトルム

(+)ファルコンSは狭い内から追い上げる。少頭数のここは走り頃。
(-)重賞連戦は高望み。芝未勝利どころか中央で未勝利では厳しい。

【◎】デルマグレムリン

(+)前走は完全内前決着で後方外回す。終いの脚強力で一発期待。
(-)出脚が弱く後方に置かれ易い。自ら仕掛けていく競馬も未知数。

【-】エンペザー

(+)フローラルW賞は前々から内に入れて完勝。前に行けるのは評価。
(-)全兄もフローラルW賞勝ちからここで惨敗。行き脚良くても疑問。


結論

外寄りトラックバイアスと強い南風、引っ張る馬の存在全てが味方しそうな◎デルマグレムリンの一発に期待する。シンザン記念(5着)、フローラルウォーク賞(6着)共に内前ジャスティス馬場でこの馬には出番が無かった。末脚の使いどころさえ誤らなければここは突き抜ける。

○サーマルウインドは直線で狭いところに突っ込んで突き抜けてきた前走が非常に強い勝ち方。牝馬らしからぬ500kg超の重戦車のような馬体で、当たりの強い岩田康誠騎手とベストマッチ。人気が浮き気味のここは積極的に狙いたい。従兄に2020年の勝ち馬ルフトシュトロームがいる。

▲マテンロウオリオンはシンザン記念勝利で格上的存在も、直線内のスイートスポットから突き抜けてのもので評価保留。控えに回って折り合いを欠いたビーアストニッシドはともかく、クビ差2着に退けたソリタリオが次走スプリングSで大敗、3着レッドベルアームも1勝クラスで圧倒的人気を裏切って連敗しており、過信は避けたいところ。

△アバンチュリエは前走大外枠から行き脚良く、直線先に抜け出して完勝。内前バイアス継続なら軸でも良かったが、前で引っ張る馬(ジャングロ)がいる上に外差しバイアス気味の今回はアタマまでは厳しそう。ただ折り合いに不安がある馬なのでペースアップ自体はプラス。

◎デルマグレムリン
○サーマルウインド
▲マテンロウオリオン
△アバンチュリエ
馬複4頭ボックス(6点)、3連複4頭ボックス(4点)

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