【競馬予想Vol.267】第64回アメリカジョッキークラブC
今回のテーマ
ステイゴールド系が良い仕事をする
過去10年、ステイゴールド系の産駒は【0・3・3・18】、単回値0・複回値147。アタマまでは無いものの2~3着によく来る。
2020年2着ステイフーリッシュ(父ステイゴールド)、2021年2着ヴェルトライゼンデ(父ドリームジャーニー)、2022年2着マイネルファンロン(父ステイゴールド)とここ3年はステイゴールド系の産駒が2着に来ている。
トラックバイアス分析・展開予想
先週末から雨模様で、今週も月・火・金曜に弱い雨を記録。含水率は4コーナー12.5%、ゴール前11.1%、土曜朝時点のクッション値は9.7。
雨が降って内が緩んできているらしく、直線は外寄りのコース選択が目立った。土曜メインの白富士Sはスルーセブンシーズが外差しを決めた。4角外前の立ち回りがベスト。後方から外を回すと距離ロスが著しく、内ピタだと伸びずにしんどい。
ペース想定:やや遅い(61秒台)
内に入ったシャムロックヒルがハナを主張しそうだが、行き脚軽快なバビットが行くかもしれない。いずれにしてもハイラップな逃げを打つタイプではなく、シャムロックヒルがハナを譲らないならバビットが引いてゆったりペース。4コーナーでガイアフォースが勝ちパターンの捲りに向けて好位追走組が潰れ、後方捲り組がゴール前強襲。
全頭分析
【-】レインカルナティオ
(+)中山金杯は直線前塞がる不利あり。距離実績ありここは見直す手。
(-)位置取り後ろ過ぎで立ち回りも下手。そもそも別定GIIでは力不足。
【-】シャムロックヒル
(+)マーメイドS以来久々に内枠ゲット。愚直にハナを奪いに行くのみ。
(-)すんなり行けても止まるレースばかり。展開利だけでは足りない。
【-】ブラックマジック
(+)中山で大崩れ無し、同コース2戦2勝。内から楽に行ければ面白い。
(-)オープン入り後は見所無し。時計貧弱でコース実績アテにならず。
【-】ノースブリッジ
(+)天皇賞秋は大逃げ展開で埋没。内枠引いたここでやることは一つ。
(-)定期的にスタートでやらかす。セントライト記念惨敗で距離不安。
【○】バビット
(+)1年7か月振りのオールカマーが抜群の行き脚。中山なら侮れない。
(-)展開と馬場のアシスト必須。後ろから一気に来られるとしんどい。
【▲】ユーバーレーベン
(+)札幌記念は行った者勝ち、秋GIは無理ゲー。格落ち戦で自由自在。
(-)オークス以来惜しい競馬も無し。地力が足りていない可能性あり。
【△】スタッドリー
(+)オリオンSは4角外を馬なりで回って完勝。中山は初だが合いそう。
(-)勝ち上がりに時間を要す。重賞初挑戦で即勝ち負けまではどうか。
【-】オウケンムーン
(+)久々だが追い切りの時計は出る。重賞を勝った時の北村騎手騎乗。
(-)5年前の共同通信杯以来連対無し。ここも付いて回ってくるだけ。
【△】エヒト
(+)小回りコースの七夕賞圧勝を再評価。坂路の追い切り動きまくり。
(-)昨年不利受けたとはいえ9着完敗。距離もベストより1ハロン長い。
【◎】ガイアフォース
(+)菊花賞は内に閉じ込められたのが痛かった。今回外枠で懸念解消。
(-)勝ちパターンは捲り展開。内から抜けられる展開で取りこぼしも。
【-】エピファニー
(+)白井特別は加速ラップで完勝、ノベンバーSは2番手追走から楽勝。
(-)強い相手と未対戦。道中やや行きたがるだけに距離延長は微妙。
【-】レッドガラン
(+)近走は展開・距離不向きとダートGI。今回は重賞勝ちある中山芝。
(-)このところ行き脚皆無。ある程度ポジション取れないと苦しい。
【-】アリストテレス
(+)一昨年の勝ち馬。前々の立ち回りが出来れば見せ場は作れる。
(-)位置取り変える等色々試すも不振抜けられず。燃え尽き症候群。
【-】ラーゴム
(+)中山金杯は4角大外回しでコンマ3秒差。今回大外だが14頭立て。
(-)芝ではズブさが目立つ。この枠だとまた外を回されそうで劣勢。
結論
ガイアフォースは新馬戦でドウデュースとクビ差、セントライト記念でアスクビクターモアをガチで負かした馬で、これはもう他とは格が違う。勝ちパターンは専ら被せ差しで、逆に被されて包まれた菊花賞は負けて当然。無事外枠を引き、冬眠から目覚めたルメールさんで盤石。
オールカマーで一番印象に残ったのは、ジェラルディーナの突き抜けでも、ソーヴァリアントの急失速でも、デアリングタクトの凡退でもなく、バビットの行き脚だった。1年7か月振りの実戦であの行き脚はあり得んだろと思った。シャムロックヒルの出方が気になるものの、この枠からなら楽に前に行けるだろうし、ガイアフォースが来る前に抜けてしまえば面白い。
ユーバーレーベンはオークスを勝った後ぶっつけで秋華賞、ジャパンC(共にGI)、京都記念は慣れない先行、ドバイSC(GI)、札幌記念は内前決着、天皇賞秋、ジャパンC(共にGI)。まともな条件で使われていない。特にここ3走は外枠で距離ロスも多かった。中山ではフラワーCで捲って3着があり悪くない。ガイアフォースの捲り進出に合わせて一発も。
エヒトは元々攻め駆けする馬とはいえ、2週連続で栗東坂路49秒台は文句無しの気配。昨年は伸びない内に構えていて、直線は前が詰まって追えていなかったのでノーカウントが妥当。七夕賞を捲り一撃で圧勝している馬で、小回りコースでの捲り展開に向く。
スタッドリーはオリオンSが今回理想的な勝ちパターン(4コーナー被せ差し)で、コンマ4秒離して勝った直後なら狙ってみたい。中山は初めてだが、前過ぎず後ろ過ぎずの位置から競馬が出来るので、ここは何とかガイアフォースの進出に喰らい付いていってもらいたい。ちなみにスタッドリーはイクイノックスの従兄(母の姉の子)にあたる。
◎ガイアフォース
○バビット
▲ユーバーレーベン
△エヒト、スタッドリー
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
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