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【競馬予想Vol.438】第72回京都新聞杯



トラックバイアス分析・展開予想

  • 京都は開催3週目で引き続きAコース使用。月曜から水曜にかけて弱い雨が降ったものの木曜以降は快晴。散水も無く、金曜朝時点の含水率は7~8%台、クッション値9.3。先週と変わりなく速い時計が出る軽い馬場想定。

  • 前走どころか逃げた経験のある馬が1頭もいないメンバー構成。ハイペース経験直後のウエストナウ、ファーヴェント、ベラジオボンドのいずれかが行きそう。番手追走の馬が揃っていて、前は固まって推移。距離が長いのでスローで推移しての直線決め手勝負。


全頭分析

【-】ジューンテイク

(+)朝日杯FSは直線外から差し迫って4着。若葉Sは内前展開で度外視。
(-)行き脚緩く序盤置かれる。詰める脚あるが自力差しでは足りない。

【-】スカイサーベイ

(+)道中は馬群の中追走、直線に向いて外に持ち出し息の長い脚使う。
(-)スタート出遅れ。ラスト際どく差し込まれての辛勝で物足りない。

【-】オールセインツ

(+)道中馬込みの中で脚を溜め、ラスト200Mで急加速して差し切る。
(-)4角で追い鞭入る。先に抜け出した馬が何故か追わず恵まれた感。

【△】ギャンブルルーム

(+)外回りコース2戦2勝。アルメリア賞は直線並んでの競り合い制す。
(-)前走は少頭数の外前でノーストレス。頭が高い走法で加速が鈍い。

【▲】ウエストナウ

(+)出遅れを易々リカバリー、直線外に持ち出して豪快に突き抜ける。
(-)4月デビューで中3週。既勝馬相手に同じ競馬で通用するかどうか。

【-】ファーヴェント

(+)東スポ杯2歳Sでショウナンラプンタに先着。前に行ければ妙味。
(-)ここ2戦スタート一息で差し届かず。後ろからの競馬だと平凡。

【○】ヴェローチェエラ

(+)ゆきやなぎ賞はショウナンラプンタに迫る2着。詰める脚は確か。
(-)スタート一息で行き脚も遅め。後ろに置かれ過ぎるとしんどい。

【△】ベラジオボンド

(+)共同通信杯は出遅れ、毎日杯は重たい馬場。決め手比べで浮上。
(-)前走前に離された上にG前競り負け。距離延長が良いとは思えず。

【-】プレリュードシチー

(+)京都2歳Sは直線外から迫られ一段加速で2着。勝負根性に優れる。
(-)1月に腸炎発症でここまでスライド。即勝ち負けになるかどうか。

【-】ハヤテノフクノスケ

(+)スタート・行き脚共に水準以上。後ろが来る前に押し切り狙い。
(-)2戦続けて差され負け。トップスピード平凡で交わす脚が無い。

【-】ライフセービング

(+)前走は直線一方的に伸びて快勝。捲る脚あり京都下り坂合いそう。
(-)初勝利まで12戦を要す。前走は見習い騎手3kg軽量が効いた感。

【◎】インザモーメント

(+)アザレア賞は馬群を捌いて楽勝。昨年3着リビアングラスの全弟。
(-)勝った2戦はいずれも少頭数で一団の競馬。ポジショニング次第。

【-】タガノデュード

(+)アーリントンCは高速上がり決着で埋没。差す脚自体は悪くない。
(-)朝日杯FSも勝負決した後の追い込み。前が止まらない限り厳しい。

【-】アドマイヤテラ

(+)京都での2戦は4角外前から楽勝。若葉Sで見せた脚も悪くない。
(-)ここ2戦行き脚イマイチ。前走と同様に後ろ過ぎて届かず懸念。

【△】キープカルム

(+)ハイレベル京都2歳Sで5着。若葉Sも内前ワンツーに差し迫る3着。
(-)トップスピードが平凡で勝ち切れない。外回りの2,200Mは微妙。


結論

インザモーメントはきさらぎ賞で上がり3ハロン3位の脚を使ってタイム差無しの4着、アザレア賞は直線で前が壁になりながらも冷静に捌いて抜け出し、ラスト抑えて2馬身半差。多頭数で好みの位置が取れるかどうかだが、外枠なら変に被されることも無さそう。

ヴェローチェエラはゆきやなぎ賞でショウナンラプンタと内外離れた追い比べで2着。行き脚が緩めで置かれがちだが、今回は逃げ馬不在で流れが落ち着きそうなだけに後方に置かれる心配は少ない。未勝利戦で今回のコースを実際に勝っているのも良い。

ウエストナウの未勝利戦の勝ち時計1分45秒4は今年の阪神芝1,800Mで大阪城S(4歳以上OP)と並ぶ最速タイ。デビュー戦で古馬オープンクラス級の時計を出してくるのはバグ。レースも出負けして中団内を追走、直線半ばで外に持ち出して差し切るという大物感ある内容。但しスローになった瞬間にコロッと負けるような気もしなくはない。

ベラジオボンドはデビュー戦でスローの上がり競馬を圧勝。共同通信杯は出負けが響いて詰め切れずも、ラスト3ハロン推移が11.4-10.9-10.8では負けて当然。毎日杯は重馬場ハイペースでこの馬の良さが全く出なかった。距離延長が良いとは思えないものの、スローからの上がり勝負ならやれそう。

ギャンブルルームは外回りコースに限れば2戦2勝。アルメリア賞は直線併走から抜かせず押し切り。頭の高い走法で競り勝ったのは評価。スロー競馬はデビュー戦で圧勝しているので歓迎。ここは内枠を活かして先行策、直線内前から先に抜けて粘り込む競馬に期待したい。

キープカルムはデビュー戦の相手がジャンタルマンタルで無理ゲー、未勝利勝ち上がり時にウォーターリヒトに先着。京都2歳Sは超強力メンバー相手に5着、つばき賞はメイショウタバルにタイム差無しの2着、若葉Sは後方から内前ワンツーに割って入りかける3着。トップスピードが物足りず勝ち切れないものの、戦ってきた相手の質が高くてここは外せない。

◎インザモーメント
○ヴェローチェエラ
▲ウエストナウ
△ベラジオボンド、ギャンブルルーム、キープカルム
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複F◎-○▲-○▲△△△(7点)

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