【競馬予想Vol.156】第58回金鯱賞

今回のテーマ

逃げ馬が激アツ!

現在の時期に行われた過去5年、ハナを奪った馬は【1・2・1・1】、単回値4546・複回値678。2017年2着ロードヴァンドール(7番人気)、2018年2着サトノノブレス(8番人気)、2020年3着ダイワキャグニー(6番人気)、2021年1着ギベオン(10番人気)と人気薄が残りまくっている。

開幕週とはいえ毎年のように前が残っている。昨年は逃げ馬不在で何が行くのかというところでギベオンが仕掛けてそのまま押し切り、単勝万馬券の大波乱決着。とりあえずハナを切りそう馬は買っておいて損無し。

馬体重500kg以上の大型馬が強い

現在の時期に行われた過去5年、当日馬体重が500kg以上だった馬は【5・2・4・14】、単回値949・複回値212。500kg未満だった馬は【0・3・1・31】、単回値0・複回値31。

過去5年のうち3年は湿った馬場で行われており、華奢な馬より重戦車のような馬が勝ち負けしているというのは分からないでもない。ただ2020年のような良馬場でも馬体重500kg以上の馬が1着・3着、2着のサトノソルタスも498kgで、偶然にしてはかなり偏っている。


トラックバイアス分析・展開予想

Aコースは第1回8日目(1月23日)から約1か月半振りの使用。初日の芝は4レース中3レースでハナに立った馬が連対。2,000Mの恋路ヶ浜特別(4歳以上2勝C)こそ後方待機のナリタブレードが勝ったが、通ったコースは内。開幕週らしく基本は内前先行。差すにしても外からでは間に合わない。内枠に行きたい馬が集結。これらにレイパパレとシフルマンが加わっての先行争い。おそらくは最内のショウナンバルディがハナ、ジャックドールが直後の2番手。レイパパレは外から被せても3番手までか。ショウナンバルディ主導の流れでややスロー、定石通り内前先行で決まりそう。中団より後ろ、外からでは厳しい。


全頭分析

【▲】ショウナンバルディ

(+)中日新聞杯は行く馬不在の展開で自らハナ。前付け力は評価。
(-)すんなり先手でも並ばれると脆い。今回同型多く楽は出来ない。

【-】ギベオン

(+)昨年果敢にハナを奪って単勝万馬券。今年も内枠から行くのみ。
(-)今年は他に先手主張の馬がいる。行っても控えても厳しい。

【◎】ジャックドール

(+)白富士Sは先頭で余力残しの楽勝。終いの脚強力で現状死角無し。
(-)強い馬と手合わせ無し。重賞初挑戦のここで案外もあり得る。

【-】ソフトフルート

(+)愛知杯で直線大外をぶん回して善戦。乗り方次第で通用する。
(-)毎回後ろから行き過ぎ。前の馬にいい脚を使われると届かない。

【○】ポタジェ

(+)アメリカJCCは完全外差し決着。今回直線距離縮まるのは良い。
(-)相変わらず加速が鈍い。早めに仕掛けてどこまでやれるか。

【-】アカイイト

(+)エリザベス女王杯は外から一撃。真後ろからでも差せる脚ある。
(-)前が止まったところを差すタイプ。純粋な上がり勝負だと辛い。

【△】シャドウディーヴァ

(+)府中牝馬Sは直線一気の差し切り。脚を溜めての突っ込み脅威。
(-)左回り巧者も中京は初出走。後手踏みやすく外を回すと詰み。

【-】アラタ

(+)福島記念はスタートで置かれて後追い。スタート決めて出直し。
(-)持ち時計は至って普通。開幕週良馬場の切れ味勝負では厳しい。

【-】シフルマン

(+)関門橋Sは惜敗も後続は5馬身離す。マイペースなら前残りある。
(-)流石にここは相手強い。直線で並ばれるとひとたまりもない。

【-】レイパパレ

(+)大阪杯圧勝の後は距離不適と海外。適距離で前付けなら崩れない。
(-)内に入った同型の存在が厄介。付いて回らされる形になると苦しい。

【-】ステラリア

(+)エリザベス女王杯は大外ぶん回しで2着。2,000Mの持ち時計上位。
(-)前走は上がりを要する消耗戦がマッチしただけ。様子見が妥当。

【-】ランブリングアレー

(+)小倉大賞典は早めに動いて2着。今回のコースは愛知杯2着あり。
(-)4コーナーで外を回す大味な競馬目立つ。ここも差して届かずか。

【△】サンレイポケット

(+)京都記念は久々の右回りで善戦。勝ち切れないが終いの脚は確実。
(-)常に後方待機。今回前に行く馬揃ったが外を回すようだと届かない。


結論

前に行ける大型馬、ここは◎ジャックドールで順当。先頭で上がり最速の脚を繰り出して3馬身半勝ちのウェルカムS、同じく先頭で後続が来るのを待っていた白富士Sの勝ち方からして、逃げたくて逃げているのではないことは明らか。ここはショウナンバルディに行かせて、直線チョイ差しでOK。

○ポタジェは現役屈指のズブ馬で、狭い中山よりは直線走路が長い中京のほうがレースがし易い。2,000M【4・4・1・1】で着外は天皇賞秋(6着)のみ。追ってタレないので前付けさえできれば勝ち負け。

▲ショウナンバルディは最内を活かした逃げを打ってくれそうというだけで強めの印が妥当。ただジャックドールにマークされる立場で、展開的にしんどいのは否めない。

△シャドウディーヴァはここ2戦が何が目的で使ったのかよく分からない謎ローテで度外視。鉄砲駆け傾向、適距離で左回りのここはシレっと内から差してきそう。△サンレイポケットは常に後方待機なのが厄介だが、今回はシフルマンとレイパパレが内を絞っていきそうで、外から被せる形で中団が取れそう。

◎ジャックドール
○ポタジェ
▲ショウナンバルディ
△シャドウディーヴァ、サンレイポケット
馬単◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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