【競馬予想Vol.335】第15回レパードS


今回のテーマ

逃げた馬が残りまくる(前付けが強い)

過去10年、4コーナーで先頭だった馬が【2・4・1・3】、単回値330・複回値333と逃げた馬が残りまくっている。

新潟ダートコースは高低差が0.5Mとほぼ平坦で、コーナー部分がきつくて追い上げが効きにくいので基本的に前が残る。このレースでも逃げ馬を含んで前に付けた馬が強く、4コーナー4番手以内に付けていた馬が【7・8・5・23】、単回値110・複回値149となるのに対し、5番手以降に付けていた馬は【3・2・5・94】、単回値107・複回値53となり、連対数で前者が後者を圧倒している。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 連日カンカン照りで砂はパッサパサ。土曜朝時点の含水率は4コーナー2.0%、ゴール前1.1%。ダートは芝と違って散水が無いので乾燥し切っている。

  • 土曜のダート5レースは全て4コーナーで4番手以内に付けていた馬の中から勝ち馬が出た。メインレースの柳都S(3歳以上3勝C/ダート1,800M)こそバハルダールが追い込んで2着に来たが、後ろから来たと言えるのはこの馬ぐらい。差すにしても前のほうにいないと間に合わない。

  • ペース想定:平均(1,000M通過60秒後半)

  • エクロジャイトの逃げ。パクスオトマニカは芝スタートとはいえテンのスピードが速くないので行けないとみる。ソッコータルマカ、ルクスフロンティア辺りが好位を形成。どちらかといえば後ろから行く馬が多く、隊列は縦長。淡々と流れての前残りを想定。


全頭分析

【-】リバートゥルー

(+)前走もピッチ走法で直線瞬時に加速。大外一気で鋭い脚を使う。
(-)今回はパサパサに乾いた砂で1ハロン延長。同じ脚使えるか微妙。

【-】ソッコータルマカ

(+)左回りで4角外前が取れれば強い。前走は少々距離が長かった感。
(-)阪神1勝クラスは道中揉まれてシンガリ負け。今回の枠は不安。

【-】クレメダンジュ

(+)強い相手と接戦評価。捲り気味に上がってくる脚あり侮れない。
(-)基本的に後方からの馬。前から離されたり時計勝負だとしんどい。

【-】マオノアラシ

(+)前走3コーナー手前から息の長い脚で差し切り。追ってバテない。
(-)仕掛けられてからの加速鈍い。前走も4コーナーで置かれかかる。

【△】ライオットガール

(+)4角外前で2連勝。マレーシアCで3勝Cを経験、古馬相手に善戦。
(-)前走前に追い付けず外から差される。斤量差考えると物足りない。

【-】オメガギネス

(+)前走押し切り展開を唯一差し切る。追って確実に伸びる脚魅力。
(-)負かした相手も時計も平凡。半年近いレース間隔も気になる。

【-】ツウカイリアル

(+)新潟デビュー戦はミトノオーの2着。くすのき賞は大捲りで快勝。
(-)鳳雛Sは直線上手く外に出しながら差し負け。スピード不足の感。

【-】ベンダバリラビア

(+)伏竜Sはラスト失速も暫く直線2番手キープ。今回初ブリンカー。
(-)折り合い面で難しさあり。ここも真後ろに構えるようだと苦しい。

【○】ミスティックロア

(+)3角進出で安定して勝ち負け。デビュー戦は大外出負けから僅差。
(-)ここまでの3戦は全て湿った馬場。真夏のパサパサ馬場は未知数。

【-】パクスオトマニカ

(+)全3勝はいずれも逃げ切り。今回初ダートも前に行けるなら通用。
(-)勝ったレースは全て少頭数。多頭数で他に行く馬いるここは微妙。

【◎】ルクスフロンティア

(+)前々に付けて渋太い脚使う。逃げも可能だが番手追走で2勝評価。
(-)1勝C突破に3戦要す。クラスが上がっても主導権奪えるかどうか。

【-】マテンロウガイ

(+)早め進出からの被せ差し得意。鳳雛Sはスロー前残りで差し不発。
(-)現状は先行勢の失速頼みの感。自力で差し切るまでには至らない。

【▲】エクロジャイト

(+)ヒヤシンスSは自らハイペース作出して3着。休み明けは3戦全勝。
(-)鳳雛Sはスロー逃げで行った行った。今回は同型への対処が課題。

【△】クールミラボー

(+)前々走段違いの追い込み決める。加古川特別も古馬相手に善戦。
(-)抜きどころがない新潟で後ろから行くのはリスク。届くかどうか。

【-】ハッスルダンク

(+)1,800Mで楽勝2回あり。天の川賞はテンから速い流れで度外視可。
(-)前走勝ちに行ったにしてもラスト止まり過ぎ。シンプルに力不足。


結論

ルクスフロンティアはハナを奪ったレースで3戦全敗、2~3番手で進めたレースで2戦2勝という変則前付け馬。クールミラボーに差された前々走は早々と後続を離したことでソラを使った感じ。今回はエクロジャイトらが引っ張ってくれそうなので、頑張って番手を取ってくれれば勝ち負け。坂路調教馬だが、2週前に4F51秒7の自己ベスト、ここ2走は終い重点と仕上がり万全。

ミスティックロアはここまで3走全て3コーナー進出の捲り上げ。野暮ったい馬ですぐ反応しないのが難点だが、レースを使う度に着差が広がって時計も短縮。初の左回りよりも含水率10%台で好走してきた馬にとって未知のパサパサ馬場がどう出るかだけ。追い切りは絶好調で、一週前にコースで6F78秒0(7月26日の全体一番時計)、今週は坂路を加速ラップで締めている。

エクロジャイトはヒヤシンスSで3着に敗れたもののテン3ハロン34秒9はかなり速く、勝ったペリエールはユニコーンS勝ち、2着ゼットリアンは2勝C勝ち、4着グレートサンドシーはユニコーンS5着と上位はハイレベル。自身は中9週以上の休み明けで3戦全勝、今回は中10週。但しミエミエの逃げ馬だし、パクスオトマニカに絡まれる可能性もゼロではない。

ライオットガールは牝馬同士とはいえ2勝クラスで古馬を撃破。マレーシアCはサンマルレジェンドらに追い付けず、セイクリットゲイズに瞬時に抜き去られての4着だったが、外寄りの枠から終始外を回らされたのも事実。その点、今回は内枠を引けた。4角4番手以内の競馬で3戦全勝ということからしても先行してナンボ。

クールミラボーの前走・加古川特別は良馬場に限れば今年の阪神ダート1,800Mの最速決着。古馬に混じって上がり最速の2着は評価すべき。前々走でルクスフロンティアを差し切っているが、直線が500M超もある東京だから届いたといった感。新潟はコーナーがタイトで追い上げるのが難しく、直線も平坦で354Mしかない。

◎ルクスフロンティア
○ミスティックロア
▲エクロジャイト
△ライオットガール、クールミラボー
馬複◎or○1頭軸流し(7点)、3連複◎or○1頭軸流し(9点)

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