【競馬予想Vol.63】第38回エプソムC

1983年に日本ダービーが第50回を迎えたのを機に、東京競馬場と英国ダービーを開催するエプソム競馬場が姉妹競馬場として提携した際に記念植樹とカップの交換を行ったのが始まり。1984年の第1回から施行時期・コースが不変(1995年まではハンデ戦)という一途なレース。

東京競馬場(立体図)

東京競馬場芝コース(高低断面図)

東京芝1,800Mは2コーナー奥ポケットからのスタートで、いわゆるワンターンコース。直線部分が長くて流れが落ち着きやすく、結果として速い上がりが問われる。但し流れが緩過ぎて前が残ってしまうことも度々あり、エプソムCでは直近6年のうち5年でハナを奪った馬が3着以内に残っている。

明確な逃げ馬不在。大外からアトミックフォースが仕掛けてハナ。シュリ、セダブリランテス、ファルコニア、ミラアイトーンらがこれに続く。ヤシャマルはこれらの直後、アルジャンナは構えて中団からの競馬。1,000M通過60秒前後の平均ペース、中団より前での決着を想定。いくら外差しのトラックバイアスでも真後ろから外を回すと物理的に届かない。

今週から当面の間、人気馬は減点法、人気薄は加点法で評価する練習に取り組みます。

【-】プレシャスブルー
昨年の新潟大賞典で上がり最速マークで3着。芝1,800Mは【2・1・0・1】。内枠をどう捌くかが課題。

【-】マイラプソディ
ここ2戦は積極策で善戦。今回詰めて使ってくるのは調子が良い証拠。ただ今の東京は馬場の内目がサッパリで、どこかで外に持ち出す必要あり。

【-】ヴェロックス
スローの中日新聞杯で前付けでコンマ2秒差3着。日経新春杯は荒れた内を通って不発。今回も荒れたところを通らされそうでしんどい。

【-】セダブリランテス
重賞2勝、芝1,800M3戦全勝。ただ新潟記念、六甲Sと長期休養明けとはいえ速い上がり勝負でキレ負けしているのが気になる。

【-】エアアルマス
元々は芝で速い上がりを連発していた馬。京王杯スプリングCは流れが速過ぎて付いて回っただけ。ただ前走から2kg積まれての58kgはしんどい。

【△】ヒュミドール
今回と同じコースのノベンバーSで上がり最速マークで差し切り勝ち。新潟大賞典はハイペースで差脚不発。ゆったりペースで反撃。

【-】ファルコニア
ここ2戦はゆったりペースで、前走は同着優勝。前付けができて速い脚があるので展開は向く。但し実力と比べて人気先行気味。

【▲】アルジャンナ
良馬場なら毎回上がり3ハロン33秒台の脚を使っていて、決め手はこの中では最上位。ただ前走ハイペースを走った後ということで差し損ね懸念あり。

【-】ヤシャマル
東京芝【4・2・1・1】、芝1,800M【2・1・1・0】、現在3連勝中と飛び付きたくなる気持ちは分かるが、単純に負かした相手が弱い。

【-】ワンダープチュック
基本的に後ろから行って届かずの繰り返しで、ポテンシャルを活かし切れていない。今回半年の休み明けを叩いた後で前進がみられそうだが。

【-】ニシノデイジー
最後に勝ったのは今回と同じコースの東京スポーツ杯2歳S。今回はブリンカー着用、穴のエダテル起用。ミエミエの一発仕様。う~ん。

【-】ミラアイトーン
前付けで渋太い反面、折り合いが難しい馬なので乗り替わりはマイナス。緩い流れ想定のここで距離延長も良いとはいえない。

【△】サトノフラッグ
アメリカJCCは不良馬場を真後ろから捲り、金鯱賞は雨上がりの渋った馬場を先行して直線失速。良馬場外差しなら巻き返せなくもない。

【-】ガロアクリーク
東京で新馬勝ち、同距離重賞勝ち。直近でもこの距離で3着。しかし前が止まってくれる等、展開面のアシストがないと苦しい。

【◎】ザダル
昨夏圧勝した関越Sはハイペース。毎日王冠は渋った馬場で速さを活かせず凡退。どちらかと言えば前付け脚質、上がりの脚もあるし即注目。

【○】シュリ
京都金杯は軽い出遅れだったが付いて回るだけになり凡退。前走は自ら行き切って勝利、1,800Mも守備範囲。ミルコ配備で勝負駆け。

【-】アドマイヤビルゴ
ムーンライトハンデは超スロー、アンドロメダSは54kgの軽量でクラージュゲリエにクビ差。ここ2戦は馬場が重たくて度外視可も、単純に力不足。

【☆】アトミックフォース
全4勝は全て左回り、重賞2着あり、昨年不良馬場のこのレースでコンマ3秒差。今回単騎で行けそうというだけで大幅プラス。

◎ザダル
○シュリ
▲アルジャンナ
△ヒュミドール、サトノフラッグ
☆アトミックフォース
馬複◎○▲△△ボックス(10点)、ワイド☆流し(5点)

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