【競馬予想Vol.214】第42回小倉2歳S

今回のテーマ

コレといったテーマが見つからなかったため省略。


トラックバイアス分析・展開予想

木曜、金曜と弱い雨が降り、土曜朝時点の含水率は4コーナー11.0%、4コーナー10.1%と水分を軽く含んだ状態。クッション値は9.4と先週と同水準。土曜の開催は稍重で始まったものの次第に雨が降り出し、重まで悪化。あからさまに内を避けて中央より外に振っての追い出しが目立ち、内を通った馬は漏れなく伸び悩んでいた。先々週(北九州記念)は内が使えなくもなかったが、今回は完全に外差し馬場。時計は速く、外前からの先抜けがベスト。真後ろから直線一気はNG。ニシノトキメキがハナ候補だが、他にも行き脚が速い馬が揃っていて例年通りの前掛かりな流れが濃厚。前述のトラックバイアスを加味すると展開的には差し有利。外寄りの枠に入った馬で外前が取れそうな馬を狙いたい。


全頭分析

【-】ロンドンプラン

(+)スタート好発から3番手外追走、直線更に加速して悠々押し切り。
(-)勝負どころで若干手が動く。内前高速馬場の恩恵もあり過信禁物。

【-】アウクソー

(+)スタートを決めて3番手追走、直線に向いてほぼ何もせず楽勝。
(-)本当に何もしていない。この馬が強いというより相手が弱過ぎ。

【-】ゴーツウキリシマ

(+)スタート速くポジショニング容易。前走脚余し気味で嵌れば怖い。
(-)前走馬体重12kg減らしての好走。連闘でまともに走れるのか疑問。

【-】メイショウコギク

(+)スタート一息もハナ奪い、ラチに沿って直線に向いて突き放す。
(-)前で楽し過ぎ。速い馬集結のここは付いて回らされて終わりそう。

【-】クリダーム

(+)スタート・行き脚共上々。前付けから勝ちに行くスピードはある。
(-)前走は荒れた馬場でラスト失速。ゴール前であと一押しに欠く。

【△】メイショウヒュウガ

(+)スタート一息も道中4番手追走、重馬場をものともせず差し切る。
(-)前走は8頭立てで捌き楽。スタートで置かれるようだとしんどい。

【-】ミカッテヨンデイイ

(+)初戦から追い上げる脚披露。前走は4角外前から直線突き抜ける。
(-)スタートが遅い。ポジショニング微妙でいい脚使って届かず懸念。

【-】ニシノトキメキ

(+)スタート普通。前走は楽にハナに立ってラチに沿って押し切る。
(-)初戦追い上げた脚は悪くないが、現状ラチを頼れないとしんどい。

【◎】プロトポロス

(+)五分のスタートから内に控え、直線外に持ち出して見せ鞭で完勝。
(-)スピードで押し切るタイプではない。前に粘られて届かず懸念。

【△】ゴールデンウィンド

(+)ダート替わりの前走は押して前付け。荒れた馬場はむしろ好都合。
(-)芝のデビュー戦は全く付いて行けず。速さ以前に力が足りない。

【▲】バレリーナ

(+)スタート決めてハナに立ってそのまま。直前の馬場経験は大きい。
(-)今回は他に速い馬が山ほどいる。逃げ切り勝ちだけでは苦しい。

【-】ウメムスビ

(+)2戦目の未勝利戦で4角外前から長くいい脚使う。この外枠は好感。
(-)プロトポロス、ミカッテヨンデイイに完敗。単純に力が足りない。

【○】シルフィードレーヴ

(+)外から前付けし、4角外から被せて差し切り。レース運び上手い。
(-)今回更に外を回らされそう。他に先手主張されるようだと苦しい。


結論

プロトポロスのデビュー戦はテン3ハロン35秒3-上がり3ハロン34秒1の後傾ラップで、スタートから下りで前傾ラップ前提の小倉スプリントで通用するのかを不安視する向きもあるが、2着に負かしたウメムスビが次走小倉でテン3ハロン32秒5の強烈前傾ラップで勝っているし、これをノーステッキでコンマ6秒離して勝ったプロトポロスなら楽勝して当然。そもそも中京スプリントの新馬戦で上がり3ハロン33秒8(それも馬なり)で勝てる馬が他にいたら教えてほしい。

シルフィードレーヴは外枠から普通に前付けして、4コーナー外前からチョイ差し。多頭数の外枠から前付けできるというのはセンスがある証拠。今回は13頭立ての13番枠で、シチュエーションとしては前走と同じ。プロトポロスと同じウォーフロントの系統(直仔のアメリカンペイトリオット産駒)で、プロトポロスが来るならこれもセットで来そう。

バレリーナは連闘になるが、直前の小倉で完勝しているのは良い。しかも馬場が悪いはずの内を通って押し切っており、スピードに加えてパワーもある。単調な逃げ馬でもなさそうで、ここは他に行かせた上での番手追走で妙味。走らなかったら連闘がダメだったということになりそう。

ミカッテヨンデイイは外差しでフェニックス賞を勝っているので押さえるが、そもそもデビュー戦、未勝利戦を落としたのはスタートが遅いからに他ならない。幾らいい脚を使っても後ろ過ぎると意味がない。今村聖奈騎手が乗れていることを差し引いても今回は微妙。
【9/4 14:00削除】

メイショウヒュウガは重馬場で直線内から突き抜け。少頭数で捌きを考慮に入れなくて良かった点を差し引いても決め手の鋭さが光った。馬場の内を使えるなら出し抜けがありそう。スタートや行き脚は普通なので、後ろに置かれるようだと届かない。

ゴールデンウィンドは前目で差せる馬ということで追加。芝のデビュー戦で大敗しているものの、4コーナーで前の馬に邪魔されて体勢を崩し、直線で殆ど追っていないのでノーカウントという見立ても可能。芝のスピードに付いていけるなら面白そう。
【9/4 14:00追記】

◎プロトポロス
○シルフィードレーヴ
▲バレリーナ
ミカッテヨンデイイ、メイショウヒュウガ、ゴールデンウインド
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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