【競馬予想Vol.36】第51回高松宮記念

昨年の「幻の勝ち馬」クリノガウディーは賞金が足りず、前日の名鉄杯に回ってひっそりとシンガリ負け(1頭競争中止)。繰り上がり1着モススーパーフレアは前哨戦を派手に負けて、2着グランアレグリアは来週の大阪杯へ殴り込み。人気が割れて混戦ムード。

2021高松宮記念当日8時時点天気予報

気掛かりなのが天候。tenki.jpの中京競馬場の天気(当日8時時点)によると、降り始めはレース直前、南南東の風5Mの予報。軽く湿り気を帯びる程度で、雨の影響はさほど無いかもしれない。ちなみに中京競馬場は北東に傾いているので、最後の直線では進行方向に対して右側から風が当たる。そもそもスタンドが壁になるし、こちらもレースへの影響は無さそう。
※14時30分追記
ガッツリ降ってますやん…。前付けジャスティス予想に変更します。

2021高松宮記念過去9年ラップタイム一覧

中京で行われた直近9年の決まり手をみると概ね前付けが優勢。テン3ハロン32秒7と突っ込んだ流れになった'16年ですら前付けのワンツー(1着ビッグアーサー、2着ミッキーアイル)だった。ハイペースでも付いていけるだけの先行力、ハイペースでもタレない根性(前傾ラップで好走した実績)に注目したい。

2021高松宮記念過去9年上位3頭前走内容一覧

シルクロードS組が5年連続連対中。距離短縮ローテの阪急杯組も3勝。オーシャンS組は1勝に留まるが、2~3着に差し込んできて穴を提供する傾向にある。前走で逃げていた馬の好走が目立つのも特徴で、ここで逃げなくてもOK。前に行けるだけのスピードがある馬が強い証拠でもある。

2021高松宮記念過去9年前走脚質別成績

直近9年の前走脚質別成績をみると、前走逃げの手に出ていた馬は連対率25%、単勝回収値200、複勝回収値257と抜群の数字を叩き出している。

内枠を引いたモズスーパーフレアがハナ。レシステンシアは2番手。スタートを決めてダノンファンタジー、ライトオンキューやラウダシオン、セイウンコウセイも前目の競馬。ダノンスマッシュも前で競馬をしたい馬。逃げ馬や有力どころが総じて前、いくら前付け優勢と言えど差しが効きそうな状況。中京芝1,200Mは直線部分が長いので、東京や阪神外回りで差して好走したことがある馬にフォーカスしてみたい。

GIということで全頭コメント。

【☆】⇒【-】アウィルアウェイ
完全後方決め打ち型。スプリンターズSで3着に来たが、あれは単に展開がハマっただけでこの馬の実力ではない。ただマイルCSは相手強過ぎ、前走は前残り。オーシャンSで差し不発だった馬が穴を開ける傾向があり注意。
※14時30分追記
結構な量の降雨があったため無印に格下げ。この馬場では追い込み不可能。

【-】レッドアンシェル
北九州記念はテン3ハロン32秒4、モズスーパーフレアの逃げを攻略しての差し切り勝ち。良馬場【3・1・2・6】に対して良馬場以外【3・1・2・2】で力の要る馬場のほうが向くが、気難しくテン乗りでは結果が出ていない。

【-】⇒【▲】ライトオンキュー
シルクロードSは明確な外差しバイアスに抗って内を通り続けながら勝ち負けするところまで持ってきた。ただ野芝オンリーのスプリンターズSで速さ負けしただけに、激流必至のここで再度スピード不足を露呈しそう。
※14時30分追記
結構な量の降雨があったため▲に格上げ。時計が掛かるなら話は変わる。

【-】⇒【☆】モズスーパーフレア
シルクロードSは馬場の悪い内を選択できず、馬場の中央を通って失速。今回は叩き2戦目、定量55kg、内枠と条件好転、追い切りも昨年並みに動けている。しかし今年は強力な同型がいて直後もビッシリ、展開的に厳しい。
※14時30分追記
結構な量の降雨があったため☆に格上げ。この馬場なら行ってナンボ。

【-】ダイメイフジ
GIでは一昨年の高松宮記念11着、昨年のスプリンターズSも14着と付いて行くだけで精一杯。前走は外枠ということもあり行き切れず、当初の位置を上げ切れず終い。今回は内枠を引けたが付いていけるかどうか。

【△】⇒【-】ダノンファンタジー
阪急杯は痛恨の出遅れで完全に後追いの競馬で度外視可も、使い減りする馬で中3週のローテは微妙。ただ速さを活かすタイプで初スプリント戦でも期待できそう。良馬場希望。
※14時30分追記
結構な量の降雨があったため無印に格下げ。これでは良さが活きない。

【-】アストラエンブレム
ラピスラズリSはテン3ハロン32秒7のハイペースで前が止まったところを大外一気で貫いたが、オーシャンSは流れが落ち着いて差脚不発。今回は激流必至だが、GIともなると前も簡単には止まらない。

【-】エイティーンガール
キーンランドCは洋芝の重馬場で他が伸び悩む中、外々を回って差し切り勝ち。ただその後は後ろを付いて回るだけでレースに参加できていない。自分から差しに行けるほどのスピードが無い。

【◎】⇒【○】インディチャンプ
阪神カップは勝負どころで忙しなく押っ付けて何とか3着、阪急杯もラストで流石の伸びを見せたが前の争いに加われずの4着。ただいずれも前が止まってくれない展開と馬場だったし、今回はズバッと外差しが決まりそう。
※14時30分追記
結構な量の降雨があったため○に格下げ。この馬場では前付けが有利。

【▲】⇒【◎】ラウダシオン
シルクロードSで初スプリント戦に難なく順応、前付けで僅差の3着。完全前崩れの富士Sで前付けで2着に粘ったのも高評価。スピードがあり、簡単にはタレない。左回りでは重賞4戦を含めて【2・2・1・0】。
※14時30分追記
結構な量の降雨があったため◎に格上げ。ここから流します。

【-】カツジ
スワンSは逃げ馬不在の間隙を突いて自らハナに立って押し切ったが、実態はテン3ハロン35秒5の大凡戦。本番のマイルCSでは当然通用せずシンガリ負け。レコード決着の阪急杯でも空気。単純に力が足りない。

【-】セイウンコウセイ
4年前の覇者にして一昨年は2着。今回で5年連続の出走。昨年もシルクロードS5着を経由してここでは7着。前付けできるスピードはあるが勝ち負けまでは正直言ってしんどい。

【-】トゥラヴェスーラ
淀短距離Sこそ強烈内前バイアスに沿って楽勝したが、続くシルクロードSでは外枠から引っ掛かって惨敗。ラスト追っていなかったので折り合えば巻き返しは効くだろうが、GIのここで即勝ち負けは疑問。

【○】⇒【△】ダノンスマッシュ
昨年はスタート直前にゲートに突っかかり、躓く形で出負け。道中は気負い気味、直線に向いた時点で余力が尽きていた。昨年はオーシャンSから中2週だったが、今年は香港スプリントから直行。国内で中9週以上では5連勝中。
※14時30分追記
結構な量の降雨があったため△へ格下げ。重馬場では速さが減殺される。

【-】マルターズディオサ
阪神カップは秋華賞から一気の距離短縮ながら普通に前々で流れに乗ってそのまま居残り。ただ今回は更に1ハロン短縮でペースアップ必至、前走ですら2馬身弱及ばなかっただけに厳しい。

【△】レシステンシア
阪急杯は当然のようにハナに立ってレコードで押し切り。内前が残る馬場で当然と言えば当然の勝利。今回は内枠に同型モズスーパーフレアがいて自らは外枠、初スプリント戦と条件は悪化。共倒れも懸念。

【△】サウンドキアラ
スワンSはスローに嵌って差し不発、マイルCSは相手強過ぎな上に外枠から外を回して終戦。ヴィクトリアマイルで大外枠から積極的に攻めて2着しているので外枠自体は問題無い。激流必至のここで流れに乗れるなら。

【-】ミッキーブリランテ
阪急杯は内から押して好位を確保、レコード決着で内前を取り付けた分の2着。だからこそこの大外枠はキツい。ニューイヤーSで外枠を克服しているとはいえ、スプリントGIとなると勝手が違う。

◎インディチャンプ
○ダノンスマッシュ
▲ラウダシオン
△レシステンシア、ダノンファンタジー、サウンドキアラ
☆アウィルアウェイ
馬複◎流し(6点)、3連複◎1頭軸流し(15点)

※14時30分追記
◎ラウダシオン
○インディチャンプ
▲ライトオンキュー
△レシステンシア、ダノンスマッシュ、サウンドキアラ
☆モズスーパーフレア
馬複◎流し(6点)、3連複◎1頭軸流し(15点)

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