【競馬予想Vol.294】第53回高松宮記念

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は火曜に芝刈りを実施、水曜まで概ね好天だったが木曜に12ミリ、土曜に7.5ミリ、日曜朝までに3.5ミリの雨を記録。雨量としては大したことはないが排水が進まず、含水率は4コーナー15.9%、ゴール前15.8%、日曜朝時点のクッション値は7.2と「柔らかめ」カテゴリの寸前。重に限りなく近い不良馬場だが、雨はこの後も降り続く見込みで馬場はもっと緩みそう。

  • 今週からBコースを使用するが、仮柵を設けても内側の傷みをカバーしきれておらず、土曜の芝は内を避ける進路選択がみられた。コース替わり当週だが馬場が緩く、今年に関しては内が有利とは言えない。時計もかなり掛かっている。距離ロスを避ける観点からは内枠が有利だが、激重馬場に対する適性は必須。

  • ペース想定:速い(テン3ハロン34秒台)

  • オパールシャルムの逃げに内からウォーターナビレラ、キルロード、メイケイエール、アグリ、ファストフォース辺りが付いて行く形。締まった流れで差しにもチャンスがありそうだが、馬場が柔らかくて追い上げが利くか微妙。基本は前付けで、内を突きそうな差し馬に注目したい。


全頭分析

【-→△】トゥラヴェスーラ

(+)地味にこのレース2年連続4着。1枠1番から重賞2連対あり不気味。
(-)レースが下手で末脚を活かし切れていない。展開の助けも必要。

【-】ウォーターナビレラ

(+)前走は外枠で主導権握れず。初ブリンカー&最内立ち回りで一発。
(-)桜花賞2着以降大敗続き。前に行けるが全く粘れないのは不満。

【○→-】キルロード

(+)昨年は前付けで唯一粘って大波乱アシスト。前走凡退で再び空気。
(-)控える競馬だと持ち味出ない。今回は内枠で却って包まれそう。

【-】ダディーズビビッド

(+)阪急杯は内を器用に立ち回って2着。ここも内突けるなら妙味。
(-)ベストは1,400M。この距離では前に止まってもらわないと苦しい。

【△→-】メイケイエール

(+)昨年17番枠から差して5着。セントウルS制した好枠から頂点獲り。
(-)テンション高く度々自滅する。時計要す渋った馬場も良くない。

【-→△】ナランフレグ

(+)前走は太目残り、重ハンデに出遅れも響く。叩いた上積みに期待。
(-)常に真後ろから行くだけにアテにならない。踏み遅れると即終了。

【-】ヴェントヴォーチェ

(+)オーシャンSは4角外前から差して完勝。後ろ過ぎなければ通用。
(-)追走に回ったスプリンターズSが案外な内容。鞍上の乗り方一つ。

【◎→△】ロータスランド

(+)昨年は直線上手く捌くも2着惜敗。狭いところから差せる脚評価。
(-)勝ちに行くとラスト脚止まる。自力差しは難しく他馬の破綻待ち。

【-】ディヴィナシオン

(+)オーシャンSは勝ち馬の後ろに付ける妙手で2着。決め手は通用。
(-)前走は展開嵌り過ぎ。今回はマークすべき馬だらけでしんどい。

【-】オパールシャルム

(+)同コースで逃げ切り勝ちあり。重賞でも先行出来ているのは評価。
(-)ここ2戦は直線に向いたところで終わり。GIで前残り期待は酷。

【-】ピクシーナイト

(+)一昨年のスプリンターズSは大楽勝。スプリントでは抜けた存在。
(-)丸一年棒に振った上に阪急杯も歩様乱れで回避。様子見が妥当。

【-】アグリ

(+)時計詰めながら4連勝。阪急杯の通過ラップはスプリント戦並み。
(-)阪急杯は内前ゲー。初スプリントに重たい芝の今回は過信禁物。

【-】ファストフォース

(+)シルクロードSは早め抜け出しで惜しい2着。速い芝の適性高い。
(-)昨年は外枠先行で9着凡退。スピード削ぐ渋った馬場も合わない。

【▲→○】トウシンマカオ

(+)前走は外枠響き4着まで。雨降り馬場のオパールS完勝見直す手。
(-)5戦連続で外枠割り当て。道中の距離ロスは避けられそうにない。

【△→◎】ナムラクレア

(+)シルクロードSは内差しで快勝。洋芝で圧勝できるパワーもある。
(-)GIだとワンパンチ足りない。外寄りの枠引いたここも届かず懸念。

【△→▲】グレナディアガーズ

(+)阪急杯は内前インチキ馬場で度外視可。4角外前取れるなら通用。
(-)昨年は外枠から存在感示せず。今年も枠が厳しく付いて回るだけ。

【-】ボンボヤージ

(+)北九州記念は絶妙イン取りでナムラクレア下す。コース取り次第。
(-)直線平坦でしか勝ち負けしていない。外枠引いたここは出番無し。

【-】ウインマーベル

(+)シルクロードSは59kgかつ外枠で何も出来ず。改めて仕切り直し。
(-)痛恨の大外枠。外を通らされ続けるというハンデは余りに大きい。


結論

ロータスランドは良以外で【3・2・0・0】とパーフェクト連対、2歳時にベチャベチャ馬場のもみじSでラウダシオンの2着がある。重馬場の昨年もクビ差2着。前走は内前の行った行った決着を最後方から追い込んで3着。シレっとあり得ないことをやっている。速く走りつつ、極悪馬場への適性も高いとなれば今年も買い一択。

キルロードは重馬場の昨年、先行馬として唯一残してクビ+ハナ差の3着。高速決着の京阪杯で2着できるスピードもある。シルクロードSは先行馬には厳し過ぎる外枠で参考外。今回は内の絶好枠。前走負けただけで人気が大暴落しているのでこれも買い一択。来なくても「14番人気だからなぁ」で許されるし、来たら配当が跳ね上がるのでどっちにしても美味しい。

トウシンマカオは外枠ばかり引いている悲運馬で、今回もまた外枠。シルクロードSの敗因も外枠だったことが明白で、普通に考えればここでは買えないというジャッジになる。しかし雨降り馬場のオパールSで唯一外差しで馬券になった(勝った)馬だし、この外枠はむしろ良いかもしれない。内がゴチャついたところを貫きそう。

メイケイエールは昨秋のセントウルSが大楽勝で、普通の馬場なら主役級の評価で良かったが、緩い馬場では持ち前のスピードが相殺されてしまう。ただ昨年は17番枠からコンマ1秒差の競馬をしているし、内枠を引いた今年はチャンスかもしれない。

ナムラクレアは普通の馬場なら楽勝まであっただろうが、この柔らか馬場では他に走りそうな馬がいる(ロータスランド、キルロードなど)ので強気に推せない。シルクロードSは内を突けたのが勝因で、終始外々を走らされそうな15番枠では割り引かざるを得ない。何というか「持っていない」馬である。

グレナディアガーズは阪急杯で断然人気を背負って飛んだが、あのレースは究極の内前ゲーで外を回したら詰み、重賞未勝利のダディーズビビッドが内を突いただけで2着というインチキレースで酌量の余地がある。あの負けで10番人気まで落ちるなら期待先行のアグリより強く買いたい。ちなみにCWでの最終追いでラスト2ハロン22秒1というチート級の時計を出している。

◎ロータスランド
○キルロード
▲トウシンマカオ
△メイケイエール、ナムラクレア、グレナディアガーズ
馬複6頭ボックス(15点)、3連複◎1頭軸流し(10点)


結論【14:25修正】

馬場が完全に外伸びになっているのを見て予想を変更します。

◎ナムラクレア

外から伸びてこれるとすればこの馬が筆頭格。

○トウシンマカオ

外枠がマイナスにならないなら勝ち切れる。

▲グレナディアガーズ

外差しが効くならイチ押し。柔らか馬場でもこの人気なら。

△ロータスランド

内からある程度位置を取っての競馬を想定していたものの、外差し馬場なら話は変わってくる。

△ナランフレグ

ゴールドアリュールの仔でグッチャグチャの内から差してこれる。

△トゥラヴェスーラ

オルフェーヴルの全兄ドリームジャーニーの仔でパワーはあるはず。

◎ナムラクレア
○トウシンマカオ
▲グレナディアガーズ
△ロータスランド、ナランフレグ、トゥラヴェスーラ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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