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【競馬予想Vol.396】第65回アメリカジョッキークラブC



トラックバイアス分析・展開予想

  • 土曜メインの初富士S(4歳以上3勝C/芝2,000M)は1分59秒2で決着。同じ距離で行われた一昨年が2分1秒3(良)、昨年が2分1秒0(稍重)ということからしても時計が出る馬場であることは明らか。しかし中山は未明から断続的に雨が降り、土曜朝の時点で不良馬場まで悪化。クッション値は前日の10.7から8.1まで2.6ポイントも低下。このまま昼過ぎまで雨が降るということで、高速馬場という概念は捨てたい。

  • 逃げ馬はおろか先行馬すら見当たらない。ここまで極端だとノリさん騎乗のモリアーナが行くかもしれない。ボッケリーニやカラテも相対的に前に位置しそう。馬場も悪く差しのメリットは皆無。前のほうで残しそうな馬を重点的に狙いたい。


全頭分析

【△】マイネルウィルトス

(+)アル共杯は勝ちに行って2着。前走は距離適性の差で負けて強し。
(-)自ら動けるが及ばず続きで3年近く未勝利。捲り切れるかが焦点。

【-】クロミナンス

(+)ノベンバーSは直線大外強襲。3戦3勝のルメール騎手と再タッグ。
(-)加速に手間取り届かず多い。決め手タイプで馬場悪化は懸念材料。

【▲】モリアーナ

(+)紫苑Sは到底届かない位置から差し切る。内枠のここは先行狙い。
(-)先行競馬はデビュー当初からやっていない。後ろからだと厳しい。

【-】ショウナンバシット

(+)直近5戦中4戦がGIで今回格落ちメリット大。前に行ければ通用。
(-)行き脚は正直微妙。GIとはいえ見せ場無しで上積み見込み難い。

【-】ホウオウリアリティ

(+)アンドロメダSは外伸び馬場で内突いて6着。乗り方次第で一発も。
(-)魚沼Sは内ピタで展開に恵まれてギリギリ。重賞では通用しない。

【-】サンストックトン

(+)ディセンバーSは直線前が壁で追えず。外からの被せ差しで一発。
(-)横山武史騎手以外では全敗で今回も騎手が微妙。力関係も劣勢。

【-】アドマイヤハレー

(+)迎春Sは途中で上がっていって4角で早くも先頭。機動力は評価。
(-)ゲート出、行き脚共に遅く折り合いも怪しい。相手強化で厳しい。

【-】シルブロン

(+)前走は展開向かず。前から離されずロングスパート展開なら通用。
(-)このところ後ろに置かれ気味。今回も漫然と後方追走では苦しい。

【◎】カラテ

(+)重賞3勝、中山記念2着あり。今回12頭立てでレース運び楽になる。
(-)巨体で機敏な立ち回りが苦手。馬群密集の際に捌けるかどうか。

【-】ラーグルフ

(+)大阪杯は付いて回っただけ、札幌記念は特殊馬場。中山で反撃。
(-)セントライト記念5着は距離長かった印象。馬場悪化も懸念材料。

【△】チャックネイト

(+)前走は馬群捌いて僅差の3着。今回はコースも距離も申し分無し。
(-)詰め甘く勝ち上がり時もクビ差。差し込みだとまた届かず懸念。

【○】ボッケリーニ

(+)GI除く重賞で7戦連続連対中。行き差し自在で距離や馬場も不問。
(-)前走はモレイラ騎手の神騎乗で負け。詰め甘く主力視はやや疑問。


結論

カラテは見た目からしてデカくて野暮ったく、他馬に包まれると捌けずに戦意を喪失するようなところがある。鳴尾記念は直線で前が開かず、一旦減速したところでレースを止めたように見えた。今回は少頭数かつ外寄りの枠を引いて包まれるリスク軽減、そして何よりベッチャベチャの馬場がほぼ確実。不良馬場でもスイスイ伸びた新潟大賞典の再現に期待。

ボッケリーニは前過ぎず後ろ過ぎずの位置取りから差してこれるので大崩れが無い。GIでも宝塚記念でイクイノックスとコンマ5秒差の競馬をした馬が今回のメンバーでどこにもいないというのはアクシデント以外では考えにくい。但し勝ち切れるかと言われれば微妙で、取りこぼしもかなり多い。一昨年のこのレースで3着に負けた時は追い込みの2頭にやられた。

モリアーナはデビュー当初に先行競馬をやっているし、スタートも普通で行き脚も悪くないので後ろから行かなければならないということはない。この枠で逃げ馬不在、しかも馬場悪化のここでわざわざ後ろから行くだろうか?前に行けるなら勝ち負けまであっていい。後ろから行くようなら厳しいと言わざるを得ない。

マイネルウィルトスは田んぼ馬場で行われた3年前の福島民報杯(新潟開催)で1秒8差の大差勝ち、洋芝の重馬場で行われた一昨年の函館記念で2着、内前かつ重馬場で行われた昨年の京都大賞典で追い込んでコンマ4秒差と渋った馬場は問題無し。ただこの馬はボッケリーニ以上に詰めが甘く、最後に勝ったのは3年前の福島民報杯まで遡る。

チャックネイトの前走は間違いなく4着だったが、謎の写真判定で3着同着。あれで折角当たった3連複を半分にされた。まあそれは置いといて、そのアルゼンチン共和国杯でマイネルウィルトスとクビ差、重馬場もOK、コースも勝ちこそ無いが3回走っていずれも2~3着とまだ底は見せていない。キングさんは新春短期免許組では比較的マシな部類に入る。

◎カラテ
○ボッケリーニ
▲モリアーナ
△マイネルウィルトス、チャックネイト
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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