【競馬予想Vol.134】第59回愛知杯

今回のテーマ

中団以降からの差しが有効

1月に行われるようになった2016年以降(小倉で施行された2020年は除く)、4コーナーで8番手以降に付けていた馬が毎年連対している。

昨年も内前優勢の馬場ながら1,000M通過57秒9のハイペースで差し・追い込み決着。2019年は1,000M通過62秒2のスローペースながらノームコアが4コーナー10番手からの差しで2着に入った。牝馬同士のハンデ戦ということもあり、単調な前残りにはなりにくいようである。

重賞を経由した馬が中心

1月に行われるようになった2016年以降、重賞を経由した馬は【5・4・2・45】、単回値171・複回値82。重賞以外を経由した馬は【1・2・4・36】、単回値11・複回値70。

ここ3年は重賞経由馬のワンツー。重賞経由かつハンデ54kg以上の馬は【5・2・2・22】、単回値310・複回値119と信頼度大。勿論狙うべきは人気薄。


トラックバイアス分析・展開予想

内から普通に伸びる馬場で、結果的に最短距離を立ち回った者勝ち。明確な逃げ馬不在で、何が仕掛けていくか見当が付かない。何が行くにしてもスローで、直線に向いてからの瞬発力戦。内ピタ先行馬を中心に、外前からフリーで差してきそうな馬にも注意を払っておきたい。


全頭分析

【-】ルビーカサブランカ

(+)オリオンSは4コーナーで内から押されながら大外を通って楽勝。
(-)自己条件を脱するのに6戦要す。即重賞で勝ち負けは疑問。

【▲】マジックキャッスル

(+)前走は坂路調教主体で凡退。今回は好走パターンのコース追い主体。
(-)昨年よりもハンデ2kg加算。基本的に後ろから行って詰め切れない。

【-】ウインアグライア

(+)同舞台の若駒Sで牡馬相手に勝利。初ブリンカー&内枠が嵌れば。
(-)ここ2戦が負け過ぎ。時計が速くなるとしんどい。

【○】マリアエレーナ

(+)格上挑戦のオープンクラスで連続好走。前付けから決め手も十分。
(-)前走は少頭数スローでストレスフリー。小柄で揉まれた場合に不安。

【-】クールキャット

(+)フローラSは外枠から積極的に行って勝利。今回ハンデ手頃。
(-)ローズSは出遅れ、秋華賞は4コーナーで一杯。気難しさ全開。

【◎】アンドヴァラナウト

(+)秋華賞は内から勝ちに行く競馬で3着。今回格下げ戦で順当なら。
(-)不可抗力とはいえ今回初の乗り替わり。

【-】スライリー

(+)前付けで度々激走。秋華賞は内から追い上げて5着。
(-)このところは肝心の前付けで勝ち負け出来ていない。

【-】アイコンテーラー

(+)直線楽な手応えで連勝中。実力差は軽ハンデでカバー。
(-)勝ったレースは少頭数で直線フリー。多頭数で相手が揃うと?

【△】ソフトフルート

(+)左回りに強く、同コースは3戦全勝。エリザベス女王杯4着健闘。
(-)前付けだとイマイチ。ここで外を回すようではまた届かない。

【-】アナザーリリック

(+)佐渡Sは大外から差し構えて突き抜け。決め手はここでも上位。
(-)外の好位から伸びを欠いた秋華賞が案外。2,000Mは長い?

【-】カセドラルベル

(+)2,000Mで3勝2着2回。都大路Sではショウナンバルディとハナ差。
(-)今回は枠が外寄りで前に行けるか疑問。

【△】デゼル

(+)直線差し比べの展開に強い。道中脚が溜まれば脅威。
(-)これまでの4勝は全てワンターンコース。コーナー4つだと単調。

【-】ラヴユーライヴ

(+)立雲峡Sは直線ジリジリ伸びて差し切り。距離延びて良さそう。
(-)昇級即通用のインパクトに欠ける。ここで勝ち負けは苦しい。

【-】ホウオウエミーズ

(+)ここ2戦直線の手応え抜群。この軽ハンデは嵌る可能性あり。
(+)前々走は差され負け、前走は差し届かず。自己条件でも詰め甘い。

【△】シゲルピンクダイヤ

(+)同舞台の中日新聞杯で2年連続好走。中団前に付けられれば渋太い。
(-)枠が外過ぎる。とにかく勝ち切れない。他馬の失点待ち。

【-】ラルナブリラーレ

(+)ユートピアSは直線外から余裕を持って差し切り。
(-)コーナー4つの2,000Mで大外枠。付いて回らされそう。


結論

逃げ馬不在で展開が読めないのが厄介だが、内枠から位置を取りに行けそうな◎アンドヴァラナウトを信頼。ローズSでスローの上がり勝負を制しているし、秋華賞からの格下げ戦のここで馬群に沈むケースは考えにくい。○マリアエレーナも内枠かつ上がり重点の競馬で通用。今回久々だが1週前の栗東Wで6F79秒9-1F11秒5と仕上がり良好。▲マジックキャッスルは調教パターンで好走凡走がハッキリ分かれるタイプで、今回は好走パターンのコース追い主体。スロー濃厚・この枠・このハンデなら前付けしてくるはず。

△ソフトフルートは前付けしたマーメイドSが案外で、基本的に差し構えの馬。今回はなるべく前にいたほうが良いということで割り引く。△デゼルはワンターンコース向きの差し馬だが、道中脚が溜まりそうなだけに押さえには。△シゲルピンクダイヤは中日新聞杯の前残り展開で差し込んで3着を評価するが、スロー想定の外枠はちょっとしんどい。スタートからポジションを取りに行ってラストまで脚が持つかどうか。

◎アンドヴァラナウト
○マリアエレーナ
▲マジックキャッスル
△ソフトフルート、デゼル、シゲルピンクダイヤ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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