【競馬予想Vol.83】第41回新潟2歳S
このレースを予想するにあたって重視すべき指標は前走の上がり3ハロン順位。上がりの速い馬を狙い撃ち!
過去10年において前走上がり3ハロン1位だった馬が9勝2着7回と圧倒している一方、3位以下だった馬は全滅。上がり3ハロンが33秒台でも3位以下だと飛ぶ。2015年8着ルグランフリソン(3人気)、2016年7着サンライズソア(5人気)はこのパターンに該当して凡退した。今年はクレイドル、ウインピクシス、タガノフィナーレが切れる。
次に注目すべきは前走コース。
過去10年の勝ち馬は全て左回りの競馬場を経由しているが、母数が多いので左回り経験が絶対有利とは言い切れない。ただ右回りの競馬場を経由して2着に来た2頭もデビュー戦で左回りの競馬場を経験していることから、連対には左回り経験は必須としておきたい。左回り未経験のウインピクシス、サイードは来ても3着まで。
過去10年において新馬戦を勝っただけのキャリア1戦馬が7勝2着7回しているが、ワンツーは半数を下回る4回。2018年1着ケイデンスコール、2020年1着ショックアクションは新馬戦で負けて次走未勝利戦を勝っての参戦だった。なお、ダリア賞組は勝ち馬5頭を含む20頭が全滅。同じ新潟でも内回りと外回りで全く違う。コムストックロード、タガノフィナーレは見送りが妥当。
馬体重にも特定の傾向が出ている。
華奢な馬より大きな馬が有利。過去10年において440kg未満で3着以内に来たのは2018年3着スティルネス(8人気、422kg)のみ。ウインピクシス(前走424kg)、キミワクイーン(前走424kg)、コムストックロード(前走434kg)は馬体重を増やしてこないとしんどい。
面白いのが前走騎手乗り替わり有無別成績。
過去10年において騎手が乗り替わった馬が8勝している。前走のイメージを持たない騎手が乗ったほうが勝率が高いというのは意外。少なくとも継続騎乗はアドバンテージにならないし、乗り替わりもマイナスにならない。
レース傾向についてまとめる。
1.前走上がり3ハロン1位馬を重視。3位以下馬は切り
2.連対には左回り経験が必須
3.馬体重は440kg以上欲しい
4.キャリア1戦馬優勢も未勝利勝ち上がり馬も侮れず、ダリア賞組大苦戦
5.乗り替わりのほうが勝率が高い(マイナスにならない)
切り推奨馬は次の通り。
クレイドル(前走上がり3ハロン3位)
ウインピクシス(前走上がり3ハロン3位、左回り未経験、馬体重440kg未満)
タガノフィナーレ(前走上がり3ハロン3位、ダリア賞経由)
キミワクイーン(馬体重440kg未満)
サイード(左回り未経験)
コムストックロード(馬体重440kg未満)※6kg以上増なら切り推奨解除
残った馬はセリフォス、スタニングローズ、オタルエバー、クラウンドマジック、アライバル、グランドラインの6頭。このうち前走逃げの馬は【1・1・1・14】と期待値が低く、3着以内に来た馬は前走上がり3ハロンが34秒9以内だったという点からグランドラインを外す。
タガノフィナーレ、オタルエバー、キミワクイーン、グランドラインと逃げ経験馬が多数いるが、飛ばしていくような馬は不在。オタルエバーは控えに回ってタガノフィナーレの逃げ。緩い逃げで一団推移、例年通りの直線決め手比べ。上がりで差が付かなさそうなので、可能な限り前付けが望ましい。
【△】セリフォス
直線に向いて早め先頭、左鞭に反応して手前が替わって外に張りながらもラチに寄せて押し切り。今回内枠を取れたのは良い。
【-】クレイドル
ラストで後続に際どく迫られていて何とか勝ったという印象。2着以下が次々と勝ち上がっているが、この馬自体は大したことがない。
【-】ウインピクシス
1周コースで1,000M通過64秒1のかったるい流れを前付けで押し切っただけ。福島新馬戦のレベルは著しく低く、3馬身半勝ちでも評価できない。
【-】タガノフィナーレ
この馬が速いというより周りが行かなさ過ぎての相対的な逃げ。ここもマイペースで行けるが一団推移だと目標にされるだけで妙味無し。
【◎】スタニングローズ
初戦は直線でモタついて捉え損なったが、未勝利戦は内から先に抜けて突き放す一方。位置取りと決め手のバランスに優れ、好位立ち回りで安泰。
【△】オタルエバー
コリエンテス以下を寄せ付けずの圧勝も、開幕週で内が残る馬場をノープレッシャーで行けたのが大きい。一団推移の揉まれる競馬で案外も。
【▲】クラウンドマジック
出遅れて後方の内を追走、直線散々モタつくもラスト200Mで外に持ち出して一気の差し切り。俊敏さに欠けるものの長い直線は合いそう。
【○】アライバル
終始スローの上がりだけの競馬で前付けから2馬身半抜け出した。但し今回最終追い切りで突っ込み気味、ラスト逆手前だったのは気になる。
【-】キミワクイーン
テン3ハロン39秒0の超スローで実質直線だけの競馬。外に張りっぱなしだった2着馬に助けられたような居残りで、ここは静観が妥当。
【-】サイード
半姉ベルカント、イベリスのスピードタイプで、溜める競馬で好走するイメージが湧かない。何故来週の小倉2歳Sに行かなかったのか。
【-】コムストックロード
新馬戦はクレイドルの4着も未勝利戦、ダリア賞2着と速い脚を使って好走。他の馬にはないキャリアの多さで見せ場は作れる。
【-】グランドライン
新馬戦はアライバルにコンマ7秒負けたが、福島の未勝利戦に回って1,000M通過63秒7のドスローで逃げ切り圧勝。やはり福島のレベルは著しく低い。
◎スタニングローズ
○アライバル
▲クラウンドマジック
△セリフォス、オタルエバー
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?