【競馬予想Vol.312】第18回ヴィクトリアマイル

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は日曜から月曜にかけて合計42.5ミリ、木曜にも18ミリの雨が降って馬場が湿潤。火曜に芝刈り、水曜から木曜にかけて散水を実施。含水率は4コーナー14.1%、ゴール前14.7%。日曜朝時点のクッション値は9.2。土曜の雨量は1.5ミリ、日曜も朝時点で0.5ミリと無視できるレベル。レースの時間帯も曇りの予報で、良馬場前提で予想を組む。

  • 2回開催は今週(7日目)からBコースを使用。内側の傷んだ部分がカバーされてフラットな状態に戻ったが、元々内も使えていたため影響は少なそう。土曜メインの京王杯SCはレッドモンレーヴが外から差し抜け、内を割ったウインマーベルが2着でバイアスはフラットの判定。

  • ペース想定:平均(テン3ハロン34秒台、1,000M通過58秒台)

  • 明確な逃げ馬不在。サウンドビバーチェも特段速いわけでもなく、前は団子状態で推移。内が混雑しそうなだけに好位からの被せ差しが有効。捌ければ後ろからでも届きそうな感じがする。


全頭分析

【-】ロータスランド

(+)GIの常連でマイルCSはソダシとコンマ1秒差。人気ほど差は無い。
(-)直線並んでの差し比べであっさり遅れる。広い東京は合わない。

【○】スターズオンアース

(+)秋華賞は出遅れ猛追で実質三冠。大阪杯もTB無視で猛追して僅差。
(-)この枠だと下げざるを得ない。出遅れリスクもあり差し損ね懸念。

【-】サウンドビバーチェ

(+)阪神牝馬Sは前付けで押し切り。渋った馬場2勝、追い切り猛時計。
(-)前走は内前馬場かつスローで居残り。持ち時計も心許無く苦しい。

【-】アンドヴァラナウト

(+)前走マイルに戻して上がり最速マーク。今回内突き嵌れば面白い。
(-)昨年同じローテで14着完敗。強敵集結のGIでは太刀打ちできない。

【-】スタニングローズ

(+)安定した立ち回りで秋華賞完勝。今回前が緩そうで展開は向く。
(-)このメンバーに入ると持ち時計の貧弱さ目立つ。追走一杯懸念。

【△】ソングライン

(+)府中マイルは安田記念含む3勝マーク。進路確保で突き抜け妥当。
(-)昨年も海外帰り初戦で脚を余して敗退。休み明けイマイチで静観。

【-】イズジョーノキセキ

(+)脚が溜まると末脚切れる。内寄りの枠引いたここはやること一つ。
(-)前走久々のマイル戦でモタつく。距離はもう少し長いほうが良い。

【△】ララクリスティーヌ

(+)京都牝馬Sは逃げ残り封じる差し一閃。マイル・東京共に2戦2勝。
(-)連勝中とはいえクビ・ハナ差。マイルGI好走馬相手では分が悪い。

【-】クリノプレミアム

(+)中山金杯で骨っぽい牡馬相手に2着。前で渋太さ発揮して大波乱。
(-)昨年は何も出来ず16着惨敗。ハンデ・ローカルGIIIで着を拾う馬。

【-】サブライムアンセム

(+)阪神牝馬Sは内前を立ち回って大健闘。差しても良い脚使える。
(-)前走は内前先行有利のインチキレース。普通に相手強化で厳しい。

【◎】ナミュール

(+)絶対内前の東京新聞杯で外枠から差して僅差。府中マイルは庭。
(-)基本的に差し損ねてばかり。前の馬に先に抜けられると辛い。

【-】ナムラクレア

(+)ここ2戦差して強い競馬。桜花賞以来のマイル戦だが力は通用。
(-)前走から400M延長。使える脚が短く大箱の府中マイルでは不安。

【-】ディヴィーナ

(+)京都牝馬Sは前詰まりで悶絶。水分含む馬場で相対的に浮上狙い。
(-)前走は大外枠とはいえ負け過ぎ。ここも付いて回るだけで精一杯。

【-】ステラリア

(+)福島牝馬Sは1年振りの実戦で快勝。叩き2戦目の成績良く期待。
(-)クイーンC以来のワンターンマイル戦。ここでは速さが足りない。

【△】ルージュスティリア

(+)自己条件とはいえ前付けでマイル戦3連勝。被せ差しで大物喰い。
(-)阪神牝馬Sは内伸び馬場の外差しとはいえ完敗。常識的に厳しい。

【▲】ソダシ

(+)昨年の覇者でマイルGI3勝。前付けして速く他の追随許さない。
(-)飛ばし屋不在で隊列団子。好位から差し込まれるようだと苦しい。


結論

ナミュールは開幕2週目で超高速、内前を買って寝ていれば当たるインチキ馬場の東京新聞杯(◎ウインカーネリアン)で15番枠から差して2着。後ろ過ぎず、前過ぎずの位置から届きかけたのは評価。中団で脚を溜めた時の末脚の破壊力は赤松賞やチューリップ賞でも実証済み。阪神JFと桜花賞で1番人気に推された素質の塊が開花するのはズバリここ。

スターズオンアースは秋華賞が直線に向いた時点で後方の内、完全に詰んだ位置から馬群を縫って僅差。前に行かないと勝てなかった大阪杯(◎ジャックドール)でも外差しで僅差。バイアス無視で勝ち負けは「ヤバいお馬さん」の典型的兆候。但しスタートが下手、マイル戦も桜花賞を勝っているとはいえウォーターナビレラと僅差でこなす程度でしかなく、今回は内で包まれそうなのもマイナス。

ソダシは桜花賞のレコード勝ちが示す通り高速決着に強い。昨年も1分32秒2で走破、2着ファインルージュを2馬身離した。ただ今回はそこまでペースが上がりそうになく、後続に付いて来られて直線勝負に持ち込まれると少々分が悪い。テン乗りとなるレーン騎手もポジショニングが下手で不安。ただそれでも府中マイルでこその馬で評価は高めを維持。

ルージュスティリアは阪神牝馬Sで普通に凡退したが、このレースは内前にいた馬が4着までを占めるインチキレースで実質ノーカウント。自己条件とはいえスロー前付けでマイル戦3連勝の実績はここでは買える要素。5月4日の坂路追い切りはラスト2ハロンに限ればこの日の最速。外枠からポジションを取って、4コーナーで被せ差しに向ければ楽しみはある。

ソングラインは安田記念でシュネルマイスターらを下し、NHKマイルCでもシュネルマイスターに寸前まで迫るなど府中マイルでこその馬。但し昨年も今年と同じローテで差し損ねているように、大きく狙うならここを使った後(安田記念)のような気がする。

ララクリスティーヌはマイル戦2戦2勝、東京2戦2勝、菅原明良騎手6戦4勝2着2回とあらゆる指標がパーフェクト。クラスが上がってからは好位差しで勝ち負けしていて内容も濃い。但しハイペースに乗じて差すタイプで、流れが緩いと差し損ねそう。

◎ナミュール
○スターズオンアース
▲ソダシ
△ルージュスティリア、ソングライン、ララクリスティーヌ
馬複◎流し(5点)、3連複◎or○1頭軸流し(16点)

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