【競馬予想Vol.113】第46回エリザベス女王杯

例年の京都開催時は前残りが頻発し、3年連続でクロコスミアを買わずに史帽するなど相性最悪のレースだったが、阪神で開催された昨年は◎ラヴズオンリーユー(3着)、○ラッキーライラック(1着)、▲サラキア(2着)で3連複4,260円を大本線的中。京都開催時とは全く別物のレースと考えた方がいい。

今年は今年で、昨年とはまた別物のレースと考えた方が良さそう。というのも、今秋の阪神は連続開催で芝の傷みが早い。前日のデイリー杯2歳Sは1分35秒1と、ペースの違いこそあるにせよ昨年より2秒7も遅かった。昨年のエリザベス女王杯は2分10秒3で決着したが、今年はこんな時計はまず出ない。差してくるにしてもパワーが要りそう。

ロザムールがハナ、レイパパレは2番手。シャムロックヒル、ウインキートス、ウインマリリン辺りも差がなく続く。アカイトリノムスメはレイパパレをマークして早めの競馬。ペースはそれほど速くなりそうにないが上位人気は揃って前。力の要る馬場状態も相俟って直線は上がりを要す消耗戦。展開妙味は差し。

【△】レイパパレ
宝塚記念は悠々2番手追走も先に苦しくなり、オールカマーはグローリーヴェイズの早捲り展開で劣勢。距離は正直ギリギリ。前で残せるかどうか。

【-】クラヴェル
ここ3戦はラスト猛追で上位喰い込みも軽ハンデのアシストあり。定量戦では今回出走の一通りの相手の後塵を拝しているし、ここでは足りない。

【○】アカイトリノムスメ
秋華賞で今秋の阪神の馬場を攻略済み。今回はレイパパレを見ながらレースを進められそうな好枠をゲット。古馬相手でも通用。

【-】イズジョーノキセキ
勝ち切れず未だ条件戦の身も阪神で強力な決め手を披露。西宮Sは中団インで脚を溜めて直線外から伸びてきた。ただここは相手が強過ぎる。

【-】ステラリア
秋華賞はスタート直後に前を締められて後方待機が確定、直線後方外からの追い込みも及ばず。位置を取れたとしても差し切りまでは疑問。

【▲】ランブリングアレー
オールカマーは勝負どころで外を捲られ、馬群に包まれてスパートが遅れるロス。力の要る差し展開は望むところで引き続き注目。

【-】シャムロックヒル
マーメイドSは内前が残る馬場で自らハナに立って押し切り。クイーンSで早々に失速したのを見る限り、定量GIでは厳しい。

【-】テルツェット
スタート下手なのがネックもラスト確実にいい脚を使う。今回後入れの偶数枠を引けたのはプラス。展開も向くが小柄だけに力の要る馬場では不安。

【◎】ウインマリリン
オールカマーは直線で前が詰まりかけながら進路を修正して楽々突き抜け。昨年も差し展開で唯一前で踏ん張って4着。普通に回ってくれば勝ち負け。

【-】ムジカ
ローズS2着の賞金加算で1勝馬ながら3勝クラスに在籍。後方に構えて突っ込んで届かずの繰り返しで替わり映えなし。この中に入ると当然力不足。

【-】ソフトフルート
昨年のこのレースはウインマリリンにコンマ2秒差の6着。自己条件は今年の春に卒業したがマーメイドSは完敗の内容。GIでは流石に分が悪い。

【-】デゼル
府中牝馬Sはパドックからテンションが高く、レースでも前に出てしまい自滅。脚を溜めてナンボの馬で折り合えば通用も、力の要る馬場がどうか。

【-】リュヌルージュ
昨年のこのレースは後方で付いて回っただけの12着。どこに付けてもレースになっておらず、力不足は明白。今回叩き2戦目でも脈無し。

【-】ロザムール
他に仕掛ける馬がいないならハナ。中山牝馬Sと七夕賞はそれで上手く行ったが早めに来られると無抵抗。今回もハナに立てるが直後が強力で厳しい。

【△】ウインキートス
オールカマーは叩き2戦目で馬体が絞れ、直線好反応で差して2着。この枠からなら外から被せて行けるし、外前から自在に脚を伸ばせそう。

【-】アカイイト
マーメイドSの直前に行われた垂水Sで大外一気の離れ業を披露。馬格があり力の要る馬場でも差してこれる。格下だが3着ぐらいならありそう。

【-】コトブキテティス
当初アルゼンチン共和国杯に登録していたが1週待ってこちらにエントリー。ここも外差しの競馬になりそうだが初の関西圏でGIとなると厳しい。

◎ウインマリリン
○アカイトリノムスメ
▲ランブリングアレー
△ウインキートス、レイパパレ
馬複5頭ボックス(10点)

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