【競馬予想Vol.132】第56回日刊スポーツ賞シンザン記念

今回のテーマ

新春中京は内前ジャスティス

京都金杯は内を立ち回った馬が上位を独占。昨年の本レースはピクシーナイトがハナを奪ってそのまま押し切り。2着ルークズネストは中団外からの差し込みだったが3着バスラットレオンは内前。1番人気に推されたククナは大外枠から位置を取れず、内を突くも4着まで。

内前優勢は周知の事実。昨年のルークズネストや京都金杯のカイザーミノルのような中団外からの差しが妙味。真後ろから行くのは敗退行為。

中京芝はロードカナロア産駒が好調

1月5日(1日目)
・新馬(芝2,000M)出走無し
・3歳1勝クラス(芝2,000M)タガノエスコート8着(7人気)
・4歳以上2勝クラス(芝1,600M)出走無し
・万葉S(芝3,000M)ゴールドギア8着(12人気)
・京都金杯(芝1,600M)カイザーミノル3着(2人気)、ダイアトニック4着(12人気)、ステルヴィオ8着(9人気)
1月8日(2日目)
・未勝利(芝2,200M)ホウオウフウジン3着(6人気)
・新馬(芝1,600M)ショショローザ1着(3人気)マヒナライズ2着(1人気)、ルージュルミナス4着(5人気)
・鳥羽特別(芝1,200M)テーオーマルクス1着(11人気)
・寿S(芝2,000M)出走無し

今年に入ってからも好調で、昨日は準パーフェクト。本レースにはショウナンアメリアが参戦。全く人気が無いが・・・。

間隔を詰めて使ってきた馬の激走に注意

過去10年、中1週の馬は【2・3・1・15】、単回値237・複回値150と度々穴を開けている。中2週の馬は【1・0・6・34】、単回値8・複回値59と妙味は無いが3着にはよく来ている。

中2週以内の馬が3着以内に1頭も来なかったのは該当馬が1頭(カバジェーロ9着)だけだった2020年のみ。少なくとも使い詰めは割引材料にならない。


トラックバイアス分析・展開予想

外も伸びないことはないが、内も伸びるので最短距離を通ったほうが有利という当然の帰結。1,400Mの新馬戦を逃げ切ったシーズザデイが仕掛けてハナ、内のビーアストニッシド、ラスール、ソリタリオもスタートを決めて前へ。1,000M通過は59秒前後のやや速い流れを想定。昨年は1分33秒3、今年の京都金杯でも1分32秒9で決着しており、速さへの対応力も必要。マイルより短い距離で速い流れを経験している馬が妙味。


全頭分析

【-】ビーアストニッシド

(+)前付けで善戦中。岩田康誠騎手は内の立ち回りが上手い。
(-)京都2歳Sはスローの単騎逃げ。他が行く展開で追いかける競馬では?

【○】ラスール

(+)直線半ばで進路を確保してから追い出して楽勝。引き続き内枠確保。
(-)スタート僅かに出負け。左右も前付けの馬で展開利はさほどない。

【◎】ソリタリオ

(+)マイル4戦4連対。前付けで安定して勝ち負け。年末坂路自己ベスト。
(-)ややジリ脚。こうやまき賞は重賞戦線で完敗のウナギノボリと僅差。

【-】ジャカランダ

(+)万両賞は後方から押し上げて5着。使い詰めながら坂路で動いた。
(-)580kg近い巨漢で反応鈍い。ここも付いて回るだけか。

【-】アールチャレンジ

(+)小倉の未勝利戦は後方から内を通って突き抜け。息の長い脚を使う。
(-)スタート遅めで後手を踏む。距離短縮のここは忙しい。

【-】カワキタレブリー

(+)デイリー杯2歳Sは内一杯を立ち回って3着。追い上げる脚はある。
(-)デイリー杯2歳Sは流れ緩く追走楽。ペースアップでもみじSの二の舞懸念。

【-】シーズザデイ

(+)大外枠からハナを奪い、内を開けたまま押し切り。行き脚は良い。
(-)距離延長のここで逃げ切りは?控える競馬も未知数。

【△】ウナギノボリ

(+)中京では2戦していずれも上がり最速をマーク。決め手は強力。
(-)確実に出遅れる。こうやまき賞は外差しで通用も多頭数のここでは?

【-】レッドベルアーム

(+)デビュー戦は3番手から前を捉えて勝利。良い意味で粗削り。
(-)東京スポーツ杯2歳Sは掛かってモタれて自滅。まともに走るかどうか。

【△】マテンロウオリオン

(+)万両賞は最後方大外から突き抜け。上がりの脚はダントツ最速。
(-)ここで同じことをすると物理的に届かない。

【-】デルマグレムリン

(+)前走は大外最後方から一貫して伸びて差し切り。末脚は確か。
(-)2戦共出遅れて後方からの競馬。ここでも後手を踏むと苦しい。

【-】ジャスティンヴェル

(+)デビュー戦は逃げて圧勝、ききょうSで追い上げる競馬にも対応。
(-)万両賞は4コーナーで既に敗色濃厚。叩き台にしても負け過ぎ。

【△】ショウナンアメリア

(+)前走は鞭が入る度グイグイ伸びる。軽い芝で決め手を活かすタイプ。
(-)初の休み明け。枠が外で好位を取れるか微妙。

【▲】モズゴールドバレル

(+)スタート好発から前付け、ゴール前加速で押し切り。根性ある。
(-)フェアリーS目標も除外。枠が外過ぎるのが難点。距離ロスは覚悟。

【-】セルバーグ

(+)デビュー戦は道中行きたがる仕草から直線最内を突いて楽勝。
(-)レースに行ってイレ込む。大外枠では壁を作れず苦しい。


結論

内が伸びるトラックバイアスには逆らえない。昨年はモーリス産駒のワンツー、今年もモーリス産駒の◎ソリタリオに期待。使う毎に馬体が増えて、年末の坂路は自己ベスト、今週のウッドチップも終い抜群に伸びて好気配。○ラスールは新馬戦と同じ枠を引いたが、スタートで僅かに出遅れていたのが気になる。▲モズゴールドバレルは終始外を回らされそうだが、行き脚は抜群で好位の外を取れればチャンスあり。万両賞で他馬より1秒以上も速い上がりで突き刺した△マテンロウオリオン、こうやまき賞でソリタリオに迫った△ウナギノボリ、ハイペースで上がり最速の脚を繰り出して勝った△ショウナンアメリアにも注意が必要。

◎ソリタリオ
○ラスール
▲モズゴールドバレル
△マテンロウオリオン、ウナギノボリ、ショウナンアメリア
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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