【競馬予想Vol.336】第59回小倉記念


今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は水曜から木曜にかけて台風6号の影響による雨が降ったが、木曜午後からカンカン照りで週末の馬場に与える影響は皆無。水曜を除いて連日散水を実施。含水率は4コーナー9.4%、ゴール前9.0%、日曜朝時点のクッション値は8.9。

  • ここ2年は京都代替開催の影響で1か月早く開幕していたが、今年は例年通り8月に開幕。夏の小倉は野芝のみで時計が速くなるのが特徴で、土曜も9Rの筑紫特別(3歳以上1勝C/芝1,800M)が1分45秒6、12R(3歳以上1勝C/芝1,200M)は1分7秒7で決着。滅茶苦茶速いというほどでもないが、他場に比べて時計の出方が速いのは間違いない。

  • ペース想定:やや速い(1,000M通過58秒後半~59秒前半)

  • テーオーシリウスの単騎逃げ。ただテンから飛ばしていくような快速馬ではなく、マリアエレーナを筆頭に後続もしっかり付いてきそう。4コーナーでマリアエレーナがテーオーシリウスを捉えに行くとすると、展開妙味は好位~中団からの差し。


全頭分析

【△】カレンルシェルブル

(+)一昨年の国東特別でアリーヴォとクビ差。高速馬場で一変ある。
(-)行き脚緩く基本的に置かれる。外捲りスタイルで最内枠は厄介。

【-】テーオーシリウス

(+)函館記念は多頭数の外枠で逃げられず。今回同型不在で単騎濃厚。
(-)ここ3戦直線に向くまでに失速。後続に付いてこられると苦しい。

【-】エヒト

(+)前走は最内を捌けず凡退。小倉でも捲り勝ちあり巻き返し期待。
(-)調教と成績がリンク。この中間はこの馬にしては時計が地味。

【◎】マリアエレーナ

(+)昨年好時計で5馬身差の圧勝。小倉は2戦2勝、前に行ければ安泰。
(-)昨年よりハンデ2.5kg増。小さな馬だけに実質トップハンデは不安。

【-】モズナガレボシ

(+)一昨年の勝ち馬。日経新春杯以来久々も乗り込み量・質共に充足。
(-)ここ2年掲示板に載ったのは1回のみ。高速馬場で追走一杯懸念。

【-】カテドラル

(+)ここ2走はダートで度外視妥当。GIIIで再三好走あり格上的存在。
(-)昨年は大きく離された4着。出遅れ多く真後ろに置かれやすい。

【○】ゴールドエクリプス

(+)マーメイドSは超ハイペースを外差し善戦。直線平坦は4戦4連対。
(-)オール野芝の小倉は未経験。重賞クラスの高速決着では分が悪い。

【-】エニシノウタ

(+)アカイイトの全妹。同じコースで勝った直後の超軽量ハンデ魅力。
(-)好走は決まって大外一気。開幕週の高速馬場で通用するか疑問。

【▲】スタッドリー

(+)距離短縮で今回得意の2,000M。好位からの捲り可能で舞台は合う。
(-)オープン入り後のここ3走頭打ちの感。高速決着にも不安が残る。

【-】ククナ

(+)七夕賞は内を立ち回って善戦。引き続き斤量軽く前付けで通用。
(-)前走はペースも時計も普通。今回オール野芝の高速馬場がどうか。

【-】ワンダフルタウン

(+)長らく低迷も鳴尾記念はコンマ2秒差健闘。本調子なら侮れない。
(-)基本後ろからの馬で自力差し微妙。前に止まってもらう必要あり。

【-】ザイツィンガー

(+)関越Sは直線半ばで先頭に出る。行き脚あり先行出来れば面白い。
(-)前走でも距離長かった感。今回周回コースとはいえ更に距離延長。

【△】アップデート

(+)昨夏に小倉で先行勝ち。軽量活かした先行策で雪崩れ込み狙い。
(-)スタートが若干怪しい。ここ2走前に行けていないのは気になる。

【-】ヴァンケドミンゴ

(+)ローカルコースで捲り勝ち実績あり。たまに鋭い決め手繰り出す。
(-)8か月振りを叩いて中1週。オール野芝の開幕週が合うとは思えず。

【-】レヴェッツァ

(+)関ヶ原Sは最内突くも捌き切れず。ここ2戦使った脚は悪くない。
(-)自己条件で7戦して3着以内無し。軽ハンデ考慮してもしんどい。

【-】スカーフェイス

(+)大阪城Sは中団から好時計で差し切る。位置取り次第で通用する。
(-)ここ2戦西村騎手が騎乗しても後ろ過ぎ。ここも付いて回るだけ。


結論

マリアエレーナは2年連続で小倉で先行押し切り、特に昨年のこのレースは先行して1分57秒4。大阪杯は56kgを背負ってジャックドールの逃げを追いかけてコンマ5秒差の1分57秒9。休み明けで飛んだのはスタートして間もなくのところでノースブリッジに体当たりされた天皇賞秋(7着)のみ。そこでも56kgを背負って1分58秒2。面白くなくてもこれは勝ち負け。

ゴールドエクリプスはマーメイドSでテン3ハロン33秒8という激流を外から差してきて4着。正直追走でしんどかった。本来前付けで勝ち負けしている馬で、今回はテーオーシリウスのミエミエスロー単騎を番手で付いて行って直線で交わす競馬に期待。但し小倉で2戦2勝とはいえいずれも冬季の開催で、野芝オンリーの夏開催は初めて。

スタッドリーはダイヤモンドSが2周目3コーナー手前から仕掛ける暴走、メトロポリタンSは稍重ドスローでそれぞれ度外視。普段から捲る競馬を多用していて、小倉に替わるのは好感。速い時計の経験が無いのが気になるが、単にそういう馬場で競馬をしたことがないだけ。今回は展開がド嵌りしそうなだけに狙いたい。

アップデートは昨夏の小倉で先行勝ち、2勝クラスも先行勝ちでいずれも上がり最速をマーク。緩い流れで先行出来れば走る馬という評価。ここ2走はスローで後ろから行って脚を余す内容で、着差はコンマ3秒差とコンマ5秒差。今回はマリアエレーナとゴールドエクリプスの後に付けて、テーオーシリウスを調理してもらった後をチョイ差しするだけでいい。

カレンルシェルブルは一昨年の夏の小倉で小倉マイスター・アリーヴォにクビ差の2着。時計も1分57秒5と速かった。福島民報杯でテーオーシリウスの逃げ展開を楽勝したが、ここ2走は新潟大賞典が田んぼ、七夕賞は内前ジャスティス馬場で後方から大外ぶん回しと実質何もしていない。外前からの差しが得意な馬に最内枠というのは気になるが、逆に内突きが面白いかも。

◎マリアエレーナ
○ゴールドエクリプス
▲スタッドリー
△アップデート、カレンルシェルブル
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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