【競馬予想Vol.253】第74回阪神ジュベナイルフィリーズ

今回のテーマ

今年はトラックバイアスの影響が強そうなので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

今週も降雨が無く、週の後半は快晴続きで水分は散水(月~木曜に実施)で保っている状況。土曜朝のクッション値は9.8で、先週までと同様の内前馬場継続を想定したところ、やはりそのまんま。芝5レースのうち4レースが逃げ切りで、9Rエリカ賞(2歳1勝クラス・芝2,000M)では単勝11番人気・170.6倍のレミージュが2番枠から逃走V。1番人気に推されたノーブルクライは外枠から後方を走らされて12着のブービーに沈んだ。ドクタードリトルが外差しで前に迫ってはいたが2着までで、やはり内前の馬を中心視すべき。今回はゲートが開いた瞬間1馬身前にいるサンティーテソーロにリバーラが絡みかけていく展開。モリアーナ、ミスヨコハマ、ハウピアとその後に続きそうな馬も豊富である程度引き締まった流れになりそう。とにかく前が止まらないので内前重視で狙いを定めたい。穴は内突きしそうな馬。


全頭分析

【-】サンティーテソーロ

(+)スタート上手。サフラン賞はロケットスタート決めてそのまま。
(-)走る度に馬体重減らして今回は長距離輸送。時計短縮も課題。

【△】キタウイング

(+)新潟2歳Sは内から突き抜けて完勝。距離ロス抑えた差しに注意。
(-)ここ2戦は上がりだけの競馬。ここで後ろからでは間に合わない。

【-】シンリョクカ

(+)馬群の中を追走、直線外に持ち出してほぼ持ったままで楽勝。
(-)渋った馬場とスローで時計平凡。悪くないがGIで即通用は疑問。

【▲】アロマデローサ

(+)ファンタジーSは直線前を閉じられ強制終了。人気暴落で妙味大。
(-)前走は行きっぷり悪く元々劣勢。短期間で立て直せるかどうか。

【◎】モリアーナ

(+)東京マイルで瞬発力披露、札幌で前付け勝利。内から先抜け期待。
(-)2戦共スローペースで厳しい流れ未経験。前に行けるかも不透明。

【-】ミスヨコハマ

(+)赤松賞は初のマイル戦で前付けして押し切り。内枠先行で妙味。
(-)前走はドスローの凡戦。今回はペースアップで置かれて終わり。

【-】ハウピア

(+)前走は前々で適度に競り合って抜け出す。ここに繋がる勝ち方。
(-)開幕週の最初のレースで前有利。TBだけで勝ち負けは困難。

【-】エイムインライフ

(+)スタート上手く前付け可能。デビュー戦は直線先に抜けて完勝。
(-)白菊賞は前残りに全く抗えず凡退。中1週でGI挑戦は厳しい。

【△】リバティアイランド

(+)アルテミスSは馬群の中に入れたのが裏目。進路確保で突き抜け。
(-)末脚に頼り過ぎるところがある。馬群捌けないと前走の二の舞。

【-】ミシシッピテソーロ

(+)ダリア賞は直線外から一気差し。ペース上がればチャンスあり。
(-)前走はスタート緩く直線もフラつきまくり。馬体の成長待ち。

【-】イティネラートル

(+)ハナ奪って2勝。りんどう賞は先頭で楽な手応え有したまま楽勝。
(-)前走は6頭立てで展開楽。ピッチ走法で運動量多く距離延長微妙。

【-】リバーラ

(+)ファンタジーSは自ら先手奪って押し切り。内前TBでもう一丁。
(-)勝ち時計は特段速くない。今回は他に同型がいる上に距離延長。

【-】ドゥアイズ

(+)デビュー戦でドゥーラに完勝。4角までに押し上げられる脚評価。
(-)速い馬場に対する適性不明。前付け出来ないと追い上げ困難。

【-】ブトンドール

(+)洋芝以外でも豪快な切れ味証明。阪神2走目で上積みに期待。
(-)前走は距離を意識した乗られ方。今回同じ乗り方では届かない。

【-】ムーンプローブ

(+)白菊賞は好スタートから前付けして楽勝。コース相性は抜群。
(-)中1週の強行軍。枠も外寄りで前付けだけで脚を使わされそう。

【-】ドゥーラ

(+)札幌2歳Sは牡馬相手に捲って完勝。前付け出来れば通用する。
(-)ここ2戦は外からの追い上げ。ここで同じ競馬をすると詰み。

【○】ウンブライル

(+)2戦続けてワンサイドゲーム。マイルGI馬の全妹で距離問題無し。
(-)もみじSは少頭数で相手も激弱。18頭フルゲートの外枠は心配。

【-】ラヴェル

(+)アルテミスSは直線で外を通って楽勝。まだ手応えに余裕あり。
(-)内伸び馬場で痛恨の大外枠。後ろから外を回すようなら届かない。


結論

今の阪神は内前天国、後方から外を回したら詰み。皆が内々と騒いだら外みたいなことは往々にしてあるが、実際全てのレースで内前優勢なんだから冒頭の考えに至らざるを得ない。外枠の馬はまとめてバッサリ消しで良さそうだが、ウンブライルは短距離戦2つで1,000M通過60秒を切る流れを経験していて、中団付近で流れに乗って差してきそうではある。外枠で買えそうなのはこの馬のみ。ブトンドールはファンタジーSであからさまに距離を意識した乗り方(溜めて直線勝負)をしていたので要らない。昨年のナムラクレアとイメージが被る。

サンティーテソーロとリバーラは今の馬場なら押さえるべき馬だが、敢えて切る。サンティーテソーロはデビューから馬体重を減らし続けて今回長距離輸送が入るというのが気になる。リバーラはファンタジーSが何も行かないなら私行きま~すでそのまま残っちゃったみたいな勝ち方。レシステンシアのような天性のスピードを感じないし、最内のサンティーテソーロに行かれての2番手追走だと距離延長のここは番手の馬に捕まって終わりそう。

モリアーナは東京マイルと札幌1周コースで共に楽勝できるなんてのは適応力の高さの現れ。何より今回は枠が最高で買わないという選択肢が取れない。2走共スローで、サンティーテソーロとリバーラの2本の矢がいるここで追走で脚が溜まるのかというのはやってみないと分からない。

アロマデローサはファンタジーS10着で絶賛人気大暴落中だが、前走は今年の中央競馬の中でも五本の指に入るほど(私が今年見た中では一番)の超絶不利を受けてのもので参考外。そもそも内前馬場で外枠から控えた時点で脈が無かった。ききょうSレコード勝ちの速力は内枠でこそ花開く。とにかく内前で居座れば勝ち負け可能。イーガン、名前売るチャンスだぞ。

リバティアイランドの前走はわざわざ馬群の中に入れて仕掛けが遅れて脚を余すという、およそ川田騎手らしからぬ駄騎乗。初めから外に出していれば楽勝だった(断言)。勝たれたラヴェルは大外だし、今回は逆転できる。但し加速が乗るまでにモタつくタイプだけに、スムーズに馬群を割れないとまた届かずがあり得る。

キタウイングは関東馬だが、先月中旬から栗東入りして栗東で調整されている。新潟2歳Sは直線内(とは言っても内はガラ空きで実質中央だったが)からの抜け出しで、この枠なら内突きに期待したくなる。新潟2歳Sで負かした馬の中にはシーウィザード(芙蓉S勝ち)やグラニット(サウジアラビアRC2着)などがいて意外とハイレベル。

◎モリアーナ
○ウンブライル
▲アロマデローサ
△リバティアイランド、キタウイング
馬複5頭ボックス(10点)

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