【競馬予想Vol.144】第115回京都記念
今回のテーマ
前走GIからの格下げ効果抜群
GIを経由した馬は直近6年で5勝を挙げており、阪神で行われた昨年もラヴズオンリーユーが有馬記念10着から巻き返して勝利している。前走でGII・GIIIを勝っていた馬は【1・0・0・4】、2015年にラブリーデイが中山金杯とここを連勝したぐらい。基本は勢いより格。格下は前走で中山を使った関西馬が地元開催で気を吐いている。
トラックバイアス分析・展開予想
昨年の阪神秋開催は例年より1か月早い10月から始まっていて、馬場の回復も手間取っていたようだったが、開幕初日(土曜)のメイン・洛陽S(4歳以上OPL・芝1,600M)で1分31秒9という速い時計が出た。馬場が良過ぎて外を回すと間に合わず、より距離を稼げる内を通った者勝ち。洛陽Sを勝ったエアファンディタは最終的に外差しだったが、途中まで馬場の内にいた。今回は逃げ馬不在でドスロー必至。4コーナー内前からの粘り、または外前からの差しが有効。昨年は内枠先行馬のワンツースリーだった。
全頭分析
【-】タガノディアマンテ
(+)中山金杯は内から器用に追い上げる。叩き2戦目で侮れず。
(-)行き脚鈍く後ろからの競馬ばかり。ここで後ろからでは苦しい。
【△】マリアエレーナ
(+)愛知杯はスローで楽に前付け。今回も内枠を引き内ピタ先行可能。
(-)直線で外に張る悪癖あり。牡馬相手の追い比べで競り負け懸念。
【△】エヒト
(+)サンタクロースSは内を立ち回って快勝。AJCCは前塞がるロスあり。
(-)後ろから行く馬で他馬の出方待ち。内を捌けないと出番無し。
【◎】レッドガラン
(+)中山金杯は好位から突き抜け。適距離は中距離以上の可能性あり。
(-)リステッドでも散々勝ちあぐねた身。時計が出る今の馬場もどうか。
【△】サンレイポケット
(+)ここ2戦は相手が強過ぎ。右回り久々も軽い馬場で末脚活かせる。
(-)後ろから行って差し損ねばかり。ここ2戦も後追いで価値乏しい。
【○】ユーバーレーベン
(+)ジャパンCは直線内の進路を探すロス。位置取り修正で勝ち負け。
(-)道中脚を溜める必要あり。スロー濃厚のここで追い上げ利く?
【-】ダノンマジェスティ
(+)阪神で前付けして勝ち負けあり。いっそのこと逃げても面白い。
(-)前走出遅れて後ろに置かれる。ここで行き脚に期待するのは酷か。
【-】ラーゴム
(+)中日新聞杯は外枠から折り合い重視で控えて自滅。阪神は大得意。
(-)レースに行って折り合えるかが問題。軽い馬場だとキレ負け懸念。
【▲】ジェラルディーナ
(+)チャレンジCは馬場の悪いところを通って4着。軽い馬場で見直し。
(-)前走パドックで激しくイレ込む。気が勝ったタイプで当日気配次第。
【-】レッドジェネシス
(+)この距離のGIIで2戦2連対。捲る脚あり早め進出で巻き返しも。
(-)古馬初対戦。昨秋からの上積みは不良馬場の神戸新聞杯2着のみ。
【-】アフリカンゴールド
(+)前が手薄だった中日新聞杯で前付け2着。ここも前に行くのみ。
(-)そもそも今回は逃げ馬がいない。自らが目標にされると苦しい。
【-】マカヒキ
(+)京都大賞典で見事な外差し決める。嵌ればまだまだ通用する。
(-)藤岡康太騎手ではなく岩田望未騎手という時点で今回はお察し。
【-】ディアマンミノル
(+)万葉Sは位置を取りに行って5着。ここも横山典弘騎手の乗り方一つ。
(-)重賞では8戦して全て着外。自ら動いて勝ちに行くと平凡。
結論
どの馬も一長一短で大混戦模様。ここは距離を延ばした中山金杯で一発回答した◎レッドガランの勢いに賭けたい。少しでも内枠を引けたのはプラス。今回もドスロー必至で、前走好位付けから突き抜けた脚はここでも重宝しそう。4コーナー外前なら確勝。
○ユーバーレーベンはジャパンCで前付けを試みながら徐々にポジションを落としていき、直線で内の進路を探すロス。大幅相手弱化のここは自在に動いて勝ち負け。▲ジェラルディーナはチャレンジCで伸びない内を通って4着。トラックバイアスに人一倍敏感な福永騎手はここも内を通すはず。ソーヴァリアント級の化け物不在なら互角の勝負。
△エヒトはサンタクロースSで内を捌いて快勝、続くAJCCも内を捌く競馬を実践するもゴール手前で前が詰まって失速。今回も内枠で、最短距離を捌く競馬で妙味。
△サンレイポケットは展開が向かないが、天皇賞秋とジャパンCの上位3頭がいないここなら自力で上位に来そう。△マリアエレーナは枠と展開が最高に向くものの、トップスピードに乗ると外に張るだけに牡馬相手のここで頑張れるか少々怪しい。
◎レッドガラン
○ユーバーレーベン
▲ジェラルディーナ
△エヒト、サンレイポケット、マリアエレーナ
馬複◎流し(5点)、3連複F◎○▲-◎○▲-◎○▲△△△(10点)
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