【競馬予想Vol.223】第26回シリウスS

今回のテーマ

2020年以降は中京で代替施行されているため省略。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は火曜にごく弱い雨を観測した以外は降雨なく乾燥。金曜朝時点の含水率は4コーナー・ゴール前共に3.3%と、9月17日以来のパサパサ馬場。その9月17日は4コーナー4番手以内に付けた馬が7レース中6レースで勝っており、うち5レースはワンツーフィニッシュを決めている。今回は先行馬の数こそ揃っているものの飛ばし屋不在で典型的な前残り展開が読めるだけに、内枠先行を中心に見立てておきたい。


全頭分析

【-】デルマルーヴル

(+)交流重賞2勝、中央でも重賞2着あり。今回近走では最も軽い54kg。
(-)前走にしても付いて回るだけ。前が止まったとしても厳しい。

【◎】ハヤブサナンデクン

(+)同コースで逃げ切り2回あり。三宮Sは速い流れを前付けで圧勝。
(-)捲り上げの展開に弱い。相手揃う今回単調な居残りあるかどうか。

【△】オーヴェルニュ

(+)中京ダート重賞で2勝。東海Sで2着に敗れたのは展開のアヤ。
(-)番手追走に戻して巻き返し余地はあるが乾いた砂だと迫力不足。

【-】クリノフラッシュ

(+)遠州灘Sは4角先頭から楽勝。中京ダートでは能力以上に走る。
(-)エンプレス杯は力負け。今回ハンデ軽いが重賞ではまだ厳しい。

【▲】サンライズホープ

(+)前年の覇者。他に快速馬が見当たらないここは逃げ切りも視野。
(-)前に行けるがプレッシャーに弱い。早めに詰め寄られると辛い。

【-】クリノドラゴン

(+)前走は大外からほぼ持ったままで突き抜け。勢いで通用しそう。
(-)基本的に後ろからの馬。初重賞のここで差し切りまではどうか。

【-】エブリワンブラック

(+)ラジオ日本賞は時計速過ぎ。今回斤量3kg減で多少マシになる。
(-)昨年は後ろから行って8着。速さ皆無で中央だと付いて回るだけ。

【△】ハピ

(+)レパードSは直線外に張って惜敗。2戦2勝の中京で軽量は魅力。
(-)ここ2戦不必要に構え過ぎの感。前に完璧に乗られると届かない。

【○】ジュンライトボルト

(+)ダート転向2戦目でOP勝ち。芝で走っていただけに行き脚軽快。
(-)前付けする分詰め甘くなる。後ろから一気に来られると苦しい。

【-】エイコーン

(+)一昨年の3着馬。初ブリンカー&軽ハンデで差し構えて一発狙い。
(-)近走は前付けしたポルックスSを除いて不振。ここも追走一杯か。

【-】サクラアリュール

(+)一昨年の2着馬。4角捲り上げで連続好走中の今回侮れない。
(-)昨年は真後ろから行って届かず5着。脚質的にアテにならない。

【-】バーデンヴァイラー

(+)アンタレスSは大幅馬体減&4角外張られが敗因。休み明けは全勝。
(-)地方重賞勝ちでハンデ57kgは見込まれ過ぎ。時計面に不安あり。

【-】ホウオウルパン

(+)昨年暮れから中山で3連勝。すんなり前付け出来れば侮れない。
(-)三宮Sは見どころ無しの完敗。中山ダートでしか走っていない。

【-】ハセドン

(+)中京で3馬身差快勝あり。流れ緩ければ自ら動いていく脚もある。
(-)前走は真後ろからしか行けない弱点を露呈。展開のアシスト必要。

【-】アルドーレ

(+)ブリリアントSでハヤブサナンデクンに完勝。長めの距離は走る。
(-)ここ2戦は4コーナーで手応え劣勢。調子が戻っているかどうか。

【-】レーヌブランシュ

(+)ここ2走はいかにも距離不足。距離延長かつ軽量でマシになる。
(-)地方の牝馬限定戦でも足りていない。中央で牡馬相手では苦しい。


結論

ハヤブサナンデクンは三宮Sで1,000M通過60秒1のハイペースを前付けで勝利。勝ち時計1分50秒0は今年の中京ダート1,800Mで2番目、良馬場だとダントツで最速。今回は他に速い馬が見当たらず、内枠を引いたここは出たなりでラチを確保するだけで勝ち負け濃厚。

ジュンライトボルトは初ダートだったジュライSの決着時計が今年の福島ダート1,700Mで3番目、良馬場だとダントツ。BSN賞も稍重ながら今年の新潟ダート1,800Mで3番目タイの好時計。芝馬らしくスタート後の行き脚は抜群で、前付けは容易。速くて前に行けるのだから買わない理由が無い。

サンライズホープは並ばれると怯む致命的な弱点があるものの、絡まれず行けると実に渋太い。実際、昨年のこのレースでは番手追走から直線抜け出す王道競馬で完勝した。ただ今年は前付けでそこそこ強そうな馬がいるので、早めに寄られると簡単に沈みそうではある。

オーヴェルニュは曲がりなりにも中京ダート重賞で2勝の実績馬。東海Sは差しにやられたが他馬より斤量を背負って前付けでの2着。帝王賞は逃げの手に出た結果で、2年連続で凡退しているように地方の砂の適性がないとみて度外視。ただパサパサのダートだと踏ん張りが利かないので割引。

ハピはレパードSで直線突き抜けるような感じだったが、外に張りまくって詰め切れずの3着。1,000M通過60秒5と3歳戦にしてはややキツい流れだった。ジャパンダートダービーも最後方大外から一気に動く競馬で、2戦連続でハードワーク。持ち時計の無さはハンデ差でカバー可。

◎ハヤブサナンデクン
○ジュンライトボルト
▲サンライズホープ
△オーヴェルニュ、ハピ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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