【競馬予想Vol.49】第163回天皇賞・春

2月13日に開幕した春の阪神開催もいよいよラスト。第1回12日、第2回12日のロングラン開催でも芝は未だに速い時計が出ていて、前日土曜のストークS(4歳以上3勝クラス/芝1,600M)は直前に強い雨が降って稍重で行われたにも関わらず1分33秒1で決着した。

前日のトラックバイアスをおさらいしておく。

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3Rの未勝利戦(芝1,600M)は後方から早めに前に取り付いていたマイネルエニグマ(黄)がそのまま押し切り勝ち。中団内から追い上げたユキノフラッシュ(青)が2着に入り、その外から追ったルヴァンノワール(緑)が3着に入った。勝ち時計は1分33秒5。開催最終週の未勝利戦でこの時計。

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5Rの未勝利戦(芝1,800M)は内前決着。最内を突いたコーディアル(黄)が差し切り勝ち、逃げたウインリブルマン(青)が2着。外から追ったヴァジュランダ(緑)も一旦先頭に立ちかけたが及ばなかった。勝ち時計は1分45秒7。これも速い。

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9Rの矢車賞(3歳1勝クラス/芝2,200M)は後方から中途半端に捲ったハギノピリナ(黄)が内から追い上げたハッピーオーサム(青)と並んでの追い比べで先着。マジカルステージ(緑)は外から終始後追いの3着。勝ち時計は2分12秒7。ちなみにディープモンスターが勝ったすみれSは2分12秒4。

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10RのストークS(4歳以上3勝クラス/芝1,600M)を勝ったグランデマーレ(黄)、2着アクアミラビリス(青)は共に内前。3着ユニコーンライオンも中団に構えていて、大外の緑の帽子アルティマリガーレ(2番人気)は一応伸びてはいたが、内で先に抜けた馬には抗えず10着に敗れた。

内からディアスティマがハナ、アリストテレスとカレンブーケドールが直後を追走。ディープボンドも前付けしたいが外になりそう。オーソリティは中団外がやっと。開催最終週らしからぬ高速馬場、内前ジャスティス。外を回って差し切りというのは非現実的。なるべく前で速い脚を使いそうな馬に焦点を当てたい。

GIということで全頭コメント。

【○】ワールドプレミア
日経賞はスローの内前ワンツーを外から捲って3着。基本的に後追いの馬で高速馬場の適性も微妙だが、最内枠を引けたので内で脚を溜める競馬をやってもらいたい。

【◎】アリストテレス
阪神大賞典は重馬場もさることながら初っ端から掛かってレースにならなかった。重い馬場よりは普通の馬場、前付け可能で内枠ゲット、きちんと折り合うなら即勝ち負け。

【-】カレンブーケドール
日経賞は完全に勝ちパターンだったが、先に抜け出たウインマリリンに追い付けず通算6度目の重賞2着。前付けしてバテたのは積極的に動いた有馬記念(5着)ぐらいで先行力は確かだが、3,200Mは流石に長過ぎる。

【-】シロニイ
決め手皆無のスタミナタイプ。阪神大賞典は内ピタ先行で見せ場を作ったが結局離れた4着。そこから更に2kg背負っての高速馬場では万に一つの勝ち目もない。

【-】ディアスティマ
ブリンカーを装着して本格化、グッドラックハンデと松籟Sはいずれも後続を離しての楽勝だった。ただグッドラックハンデの勝ち時計2分35秒7は同日の有馬記念の8着相当、松籟Sも雑魚同様の面子。ここでは厳しい。

【-】マカヒキ
古馬になってからは上がりが掛かる馬場で掲示板がある程度で、時計の出る馬場では後方で燻ってばかり。まともなローテを組めていないのもマイナス。そもそもこの馬場で後ろからでは厳しい。

【-】ユーキャンスマイル
昨年は阪神大賞典を勝って臨んでコンマ4秒差の4着。今年は2着に入ったとはいえ前が止まったところを差してきただけで評価に値しない。ここも後ろからなら圏外、中団より前付けで少し可能性が出てくる程度でしかない。

【-】ディバインフォース
阪神の長距離戦を走り慣れているというのは加点要素で、天皇賞春8勝を誇る武豊騎手を迎え入れることができたのは大きい。ただ自己条件を負けて中1週、58kgを背負って後ろからではどう考えてもしんどい。

【-】ジャコマル
日経賞でスロー逃げを打つも直線敢えなく交わされ5着。あのスローで押し切れないようでは話にならない。今回は同型のディアスティマに付いて回るだけになりそう。

【-】ゴースト
阿寒湖特別2着(57kg)、札幌日刊スポーツ賞1着(56kg)、西宮S1着(54kg)では順調に行って当然。阪神大賞典を完走出来なかった馬がここで即勝ち負けしてきたらそれはもはや事件。

【-】メイショウテンゲン
重い馬場で相対的に差してくる馬だけに、時計が出る馬場はマイナスでしかない。阪神大賞典で前付けしてきたのが不気味だが結局通用しなかったし、ここもスルーでOK。

【▲】ディープボンド
阪神大賞典は前付けから重い馬場も味方に付けての圧勝も、他が走らなさ過ぎだった感が強い。今回は内に行く馬が揃ったし、外を回らされて詰め切れずのシーンも。

【-】ナムラドノヴァン
万葉Sは内前バイアスに抗う大外一気で1着、ダイヤモンドSも阪神大賞典も真後ろから行って突っ込んできた。届く届かないを別にすれば最も勢いを感じる。しかし外枠から差す競馬をするのが目に見えているだけに見送り。

【-】ウインマリリン
オークスで外枠から果敢に行って内枠をゲットして勝ちかけただけに、ここもその再現を期待したくなるが今回は3,200M。53kgかつスロー内ピタで勝ってください状態から3kg増の大幅距離延長。条件悪化で手出し不要。

【-】オセアグレイト
日経賞はスタートから進んで行かず、道中促して外から押し上げた結果直線伸びず。外枠を引いてしまった今回も前走と似たような競馬が予想されるだけに見送りが妥当。

【-】メロディーレーン
昨年の天皇賞春は後方で燻ったまま11着。前走にしても51kgのハンデを貰いながら見せ場無しの完敗では話にならない。そもそも時計の出る馬場で後ろからでは厳しい。

【△】オーソリティ
前付けが出来て上がりも速いだけに、内枠を引けていれば確勝だった。この枠だと終始外を回らされそうなのが厄介。1週前・直前と2週にわたってダイヤモンドS当時より1ハロン長い距離で追い切っているように本気度は高い。

◎アリストテレス
○ワールドプレミア
▲ディープボンド
△オーソリティ
馬複4頭ボックス(6点)、3連複4頭ボックス(4点)、3連単◎○2頭軸マルチ(12点)

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