【競馬予想Vol.203】第70回北海道新聞杯クイーンS

今回のテーマ

※函館で行われた2013年・2021年を除く。

2枠より内に入った馬がアツい

過去10年、2枠より内に入った馬は【4・2・3・7】、単回値451・複回値218とベタ買いで大幅プラス。

開幕週か開催2週目に行われるレースだけあって、外を回すよりも内を立ち回った馬が優勢。2016年1着マコトブリジャール(9番人気)、2020年1着レッドアネモス(11番人気)など、内枠を活かした内突きが有効。包まれるリスクはあるが捌ければチャンス。

差しが効きやすい

過去10年、4コーナーで4番手以内に付けていた馬は【5・2・2・28】、単回値91・複回値48、5番手以降に付けていた馬は【3・6・6・51】、単回値120・複回値86。

ローカル小回りコースということで前にいたほうが有利で、勝利数は前付けの馬が優勢だが、連対数・3着以内数でみると後ろから行く馬のほうが多い。馬券妙味も後ろから行く馬のほうが高く、穴狙いなら後ろから行く馬を狙いたい。


トラックバイアス分析・展開予想

この中間は降水が無かったが、連日散水を実施して日曜朝時点のクッション値は7.2と柔らかな状態をキープ。土曜の芝7レースのうち1番枠の馬が5勝、2番枠に入った馬も1勝2着2回と内枠優勢傾向が出ている。ただ内ピタよりはラチから2~3頭分離れたところが最も伸びている。内を突くよりは4角外前からの差しが有効。大外回し、直線一気はNG。全般的に後ろから行く馬が多く、ローザノワールは楽逃げが打てそう。前付けと好位差しで予想を組みたい。


全頭分析

【△】テルツェット

(+)昨年は後方内から馬群を割って突き抜け。GIIIなら堂々主役級。
(-)スタート・行き脚共に遅い。ここ2走後ろに置かれ過ぎで不安。

【-】ローザノワール

(+)ヴィクトリアマイルは残り100Mまで先頭。今回大幅相手弱化。
(-)昨年逃げて6着。単騎で行けても直後をマークされるとしんどい。

【-】ホウオウピースフル

(+)巴賞は直線外に持ち出して差し切り。今回はデビュー勝ちの舞台。
(-)前走差し届いたとはいえギリギリ。相手揃う重賞では荷が重い。

【△】サトノセシル

(+)昨年外差しで3着健闘。ここ2戦の内容悪くなく差し構えで有力。
(-)自己条件すら勝てずの格下。決め手はあるが交わすまではどうか。

【-】マジックキャッスル

(+)昨年強気の競馬で勝ちに行って2着。今回も同様の積極策に期待。
(-)斤量57kgはいかにも重い。行っても構えても末が甘くなりそう。

【○】メイショウミモザ

(+)今年に入ってから時計勝負で2勝。早めの競馬が出来れば通用。
(-)前走控えに回って惨敗。小回り平坦合いそうだが距離延長は微妙。

【▲】ファーストフォリオ

(+)前走は時計速過ぎ。札幌は3戦全勝、距離延長で新味出せれば。
(-)基本的に後ろから行って届かず。ここでも後ろからなら脈無し。

【-】ラヴユーライヴ

(+)マーメイドS惨敗も前付けの競馬実践。札幌でハナ奪って2戦2勝。
(-)重賞は3回出走していずれも二桁着順。別定戦では荷が重い。

【-】フェアリーポルカ

(+)馬場激重の前走は度外視。昨年のターコイズSぐらい走れば通用。
(-)以前のような4角捲りの脚は鳴りを潜める。ピークは過ぎたか。

【◎】ウォーターナビレラ

(+)桜花賞で先行して僅差の脚力は断然。前に行ければ即勝ち負け。
(-)前走距離不適とはいえ負け過ぎ。後ろに構えるようだと届かない。

【-】スライリー

(+)メイSは掛かり気味に行ってコンマ4秒差。コース替わりは歓迎。
(-)前付けでも差しても少し足りない。折り合い付けるのも難しい。

【-】ルビーカサブランカ

(+)直線確実に追い上げる脚魅力。一団の展開になれば突き抜ける。
(-)スタート遅過ぎて毎回後ろに置かれる。捲り切れるかどうか。

【-】フィオリキアリ

(+)五稜郭Sは直線に向いてからの差し切り。決め手はここでも通用。
(-)前走は全てが上手く行き過ぎ。乗り替わりで重賞ではしんどい。

【-】ゴルトベルク

(+)マーメイドSで大分立て直す。叩き2戦目は2戦2勝でここが本番。
(-)内枠引いた前走でもまだ行き切れない。重賞では力が足りない。


結論

ウォーターナビレラの前走は距離不安で過剰に控えて飛ぶという「レース前から分かり切っていたパターン」で度外視。距離短縮、斤量3kg減、直線平坦で展開もトラックバイアスも前優勢なら無理に逆らう必要もない。古馬勢は格下か真後ろから行く馬ばかりというのも追い風。

メイショウミモザは短距離実績を前面に出して阪神牝馬Sを勝利。ヴィクトリアマイルは高速で前有利の馬場で過剰に控えて自爆。今回はペースが緩そうで控える必要は無く、馬なりで中団外に付けるだけで良い。好位差しのイメージに最も合う。

ファーストフォリオは毎回のようにいい脚を使って届かずの繰り返しで、距離を延ばせばいいのにと常々考えていたがようやく使ってくれた。短距離慣れしているのでポジショニングは容易。中団外から差してくるシーンを想定しておきたい。

テルツェットはスタート下手で真後ろに置かれてばかりなのが気になるが、馬群の捌きは上手いし、最内を活かして中団付近に取り付ければ内を割って楽勝しそう。GIIIは3走して2勝、56.5kgを背負ってコンマ2秒負けで、負けるにしても上位に来るのは間違いない。

サトノセシルは昨年直線外に持ち出して際どく迫って3着。前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差し込めるし、流れが落ち着きそうな今回は昨年より展開が向く。過去10年で父ニアークティック系産駒が【4・3・2・6】と走りまくっているレースで、今年の該当馬は本馬のみ。

◎ウォーターナビレラ
○メイショウミモザ
▲ファーストフォリオ
△テルツェット、サトノセシル
馬複5頭ボックス(10点)

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