【競馬予想Vol.13】第71回東京新聞杯

先週から東京開催がスタート。芝コースではディープインパクト産駒の切れ味が冴え渡っている。

先週土曜日の芝は1番人気に推された馬が全勝。ディープインパクト産駒は6・11・12レースに出走があり、メインの白富士Sはポタジェが快勝。半年振りの実戦だった4番人気ブレステイキングこそシンガリに敗れたものの、6番人気フランツが3着、7番人気ギベオンが5着と人気以上に走った。

先週日曜日の芝はディープインパクト産駒が全勝、このうちディープインパクト×ニアークティック系の組み合わせで4勝。前日のポタジェもこの組み合わせ。2着にはミスタープロスペクター系の血を引く馬が来ていた。3着は比較的何でもあり。

前日土曜日の芝もディープインパクト産駒が連勝。7レースは2番人気バルトリが4着。11レースは2番人気リリーピュアハートが2着、5番人気ゼーゲンが3着に入った。ディープインパクト産駒が不在だった9・10レースはいずれもミスタープロスペクター系の産駒が勝利。

ここで東京新聞杯の過去10年におけるディープインパクト産駒の成績を見てみると、ディープインパクト産駒が現在7年連続連対中で、しかもディープインパクト×ニアークティック系の組み合わせが5年連続連対中。今年の該当馬はプロディガルサン、サトノアーサー、ヴァンドギャルドの3頭。

次にトラックバイアスを確認。前日土曜日の芝全レース（5・6・7・9・10・11レース）の位置取りをチェック。

上位馬（黄：1着、青：2着、緑3着、6レースは3着同着）の位置取りをみると、概ね内を立ち回った馬が勝ち負けしていることが分かる。内ピタ張り付きというより、その一段後ろで追い出しを待てる馬が望ましい。外を回してしまうと前で先に抜け出した馬を捉えられず、2～3着が限界。

明確な逃げ馬不在。内からダイワキャグニーが仕掛けるか、外からエントシャイデンが行くか。どちらかが行けばどちらかが引き、競り合いは回避。1,000M通過は59秒前後を想定。トラックバイアスが前で、人気の中心が後ろからの馬ということを考えても前が有利。

◎ヴァンドギャルドは昨年このレースで内枠から1馬身強の出遅れ、それでいてコンマ2秒差。ペースが緩むと差し損ねるところがあるのと、テンション調整のためか追い切りが軽いのが気になるものの、前走から相手大幅弱化のここは勝って当然。

○カラテは前走4コーナーを軽やかに捲ってきて直線に向いて早々と先頭、そのまま押し切り勝ち。追い切りも美浦坂路で4F50秒7－1F12秒5（水曜全体の2番時計）と楽な手応えながら猛烈に動いている。血統的には向いていないが、早めの競馬ができるのはここで大きな武器になる。

▲サトノウィザードは緩い前残りの展開を外から強引に差し切った立雲峡Sの内容からして東京コース替わりは大幅プラス。唯一東京で走ったノベンバーS（5着）は外差しの展開にも関わらず直線内にしか進路が無かった。この馬に関してはトラックバイアス無視で喰い込みに期待。

△エントシャイデンは前走で手の内を見せたばかりで、ここも行くしかなさそう。幸いにも今回も明確な逃げ馬不在で、前走と同じことをすればOK。前寄りのトラックバイアス、前が手薄な展開、ディープインパクト産駒活躍中のここで一方的にタレるシーンは考えにくい。

△シャドウディーヴァは右回り【1・0・0・7】に対して左回り【1・5・1・3】という典型的なサウスポー。昨年のこのレースは後方から徹底した内突きで僅差の2着。イン突き得意の岩田騎手との相性抜群。今回は後方から外を通しそうな馬が沢山いるので昨年と同じ競馬をすればOK。

△カテドラルは前走の先行策がショック療法でプラスに働きそう。前走のテン3ハロン34秒6は京都金杯（35秒2）よりも速く、前走より前に行きたい馬が少ないここは楽に追走出来るはず。陣営は溜める競馬を示唆しているようだが、中団ぐらいに付けてくればチャンス。

トリプルエースは前走大外枠という時点で既に厳しかったのに、スタートで出負けして前に行く機会を完全に逸して終了。内前祭りで直線外に振ってコンマ5秒負けなら及第点は付けられる。ただ3走前と前々走がいずれもハイペース差しで、流れが締まらない限り直線が長い東京だとダラけそう。

ダイワキャグニーに2,200Mは長過ぎで、何故日経新春杯を使ったのか未だに謎。かといってマイルもベストより1ハロン短い。中3週【0・0・0・4】、57.5kg以上【0・0・0・5】で、トラックバイアス的に最高の枠を引いたもののキレ負けしそうで今回も見送り妥当。

◎ヴァンドギャルド
○カラテ
▲サトノウィザード
△エントシャイデン、シャドウディーヴァ、カテドラル
馬連◎流し（5点）、3連複◎1頭軸流し（10点）