【競馬予想Vol.251】第58回中日新聞杯

今回のテーマ

※2017年より現行の条件で施行。

オープンクラス未勝利馬を狙え

過去5年の勝ち馬はいずれもオープンクラス勝ちが無く、2020年の勝ち馬ボッケリーニはここが重賞初出走だった。勝ち馬の斤量は2017年から順に55kg、56kg、53kg(牝馬)、55kg、55kgで、軽過ぎず重過ぎずが理想。

重賞はおろかオープンクラス勝ちすらない格下が名乗りを挙げるレース。12月に行われるようになってからは「主な勝ち鞍:自己条件」の馬が勝ち続けている。

前走で掲示板に載っていない馬を買え

過去5年、前走5着以内馬は【1・0・1・29】、単回値13・複回値12、6着以下馬は【4・5・4・40】、単回値80・複回値169。

前走で勝っていた馬が【0・0・0・10】となるなど、何故か直近のレースで好走していた馬が苦戦している。馬柱からは推測できない「何か」を見出すべきレース。考えるな。感じろ!


トラックバイアス分析・展開予想

前開催との間隔は中山と同じ。前開催は後半4日間がBコースで、今開催は9月19日以来となるAコースを使用。今週は降雨なく快晴続きで馬場は乾燥、適度に散水して含水率は11%台、金曜朝時点のクッション値は10.1。ただ先週の芝のレースを見る限り、時計はそれほど速くなく普通。トラックバイアスはどちらかと言えば内前寄りだが、外差しも普通に効いておりフラットの判定。明確な逃げ馬不在で後ろから行く馬が多く、緩い流れ想定で展開は前有利。昨年も前が手薄で行った行ったで大波乱になったが、今年も同じ匂いがする。


全頭分析

【-】キラーアビリティ

(+)前走は後ろ過ぎ&明確に距離不適。GI制した距離で巻き返し図る。
(-)ここ3戦は勝ちに行く競馬をしていない。古馬との力差を感じる。

【-】コトブキテティス

(+)前走は内前馬場で差し不発も已む無し。外差し嵌れば突き抜ける。
(-)OP入り後は牝馬相手の4着が限界。軽量でもここでは力足りない。

【-】ハヤヤッコ

(+)前走は後ろからではノーチャンス。内を立ち回ればワンチャン。
(-)基本後ろを付いて回るのみ。函館記念は激重馬場が嵌っただけ。

【-】ワンダフルタウン

(+)カシオペアSは1年超振りの実戦&58kg。叩いた後のここが本番。
(-)過去の実績が評価されてハンデが重い。上積み不明で狙い辛い。

【-】アルジャンナ

(+)昨年のマイラーズC2着馬。叩き3戦目、54kgの軽ハンデで甦るか。
(-)ここ2戦去勢の効果感じず。キャピタルSも意味も無く負け過ぎ。

【◎】プログノーシス

(+)カシオペアSは直線外に持ち出すのが遅れる。能力は既に重賞級。
(-)主戦の川田騎手でしか勝っていない。脚を余すのだけが怖い。

【-】フォワードアゲン

(+)福島記念は前残りの展開に泣く。新潟記念4着の内容見直す手。
(-)2,000Mは微妙に長い。今回も軽量だが足りていないのが現状。

【-】ギベオン

(+)4年前の勝ち馬。一昨年の金鯱賞逃げ切りなど同コースと好相性。
(-)5か月振りの実戦。前走馬場激重で度外視可も即復調までは疑問。

【-】アイコンテーラー

(+)中2週以内【3・0・1・1】。叩き良化型で前付けからの粘り注意。
(-)好走は専ら少頭数時。オープン入り後は直線で一押し足りない。

【○】イクスプロージョン

(+)新潟記念は外伸び馬場の最内で度外視。中京&和田騎手と好相性。
(-)前走内通ったにしても負け過ぎ。流れ緩いとキレ負けの懸念あり。

【-】カントル

(+)復帰初戦の佐渡Sを快勝。距離延長の前付けで粘った前走も評価。
(-)前走は内前馬場のアシスト大きい。イーガン騎手の技量も不明。

【△】バジオウ

(+)行き脚上々で前付け可能。腕っぷし強い岩田康誠騎手合いそう。
(-)前走久々にしてはラスト伸びなさ過ぎ。決め手不足は否めない。

【-】ダンディズム

(+)御堂筋Sは真後ろから直線馬群割って突き抜け。一発の魅力ある。
(-)絶望的にスタート遅い。後ろから行き過ぎるリスク看過できず。

【-】トゥーフェイス

(+)ここ2戦の走破時計上々。前々で勝負できる脚あり軽ハンデ好感。
(-)前走直線で加速なかなか付かず苦戦。決め手比べで少々分が悪い。

【△】ソフトフルート

(+)アンドロメダSは内前馬場で酌量余地あり。終いの脚は悪くない。
(-)毎回そこそこ差してくるが届かない。仕掛け早などの工夫欲しい。

【▲】マテンロウレオ

(+)アンドロメダSは初の前付けで快勝。自在性発揮なら連勝十分。
(-)前走は内前馬場の恩恵大。ハンデも積まれる今回は半信半疑。

【-】プリマヴィスタ

(+)新潟記念は伸びない内通って6着。上がりの脚悪くなく不気味。
(-)真後ろからの馬で基本他馬の破綻待ち。TBのアシストも不可欠。

【-】アスクワイルドモア

(+)菊花賞は距離長く展開的にも蚊帳の外。格落ち距離短縮は好材料。
(-)京都新聞杯は展開と馬場が嵌った感。後ろ過ぎてアテにならない。


結論

前走凡退馬から狙えというテーマとは相反するが、ここは毎日杯3着以降なかなか重賞を使う機会が無かった素質馬プログノーシスに期待したい。半年振りの実戦だったカシオペアSは直線で外に持ち出すのにモタついたのが痛かった。一週前に栗東坂路で4F52秒4-1F12秒0をマークとここ狙いは明白。何故か毎回下げて競馬しているが、行き脚は付くほうでここは前付けしてくれれば楽勝もあり得る。

イクスプロージョンは新潟記念で大敗しているが、開催最終日の外伸び馬場で終始内を立ち回ってのもので参考外。むしろ大敗してくれたことで人気しなくて美味しい。ブリンカー装着後に大敗したのは新潟記念のみ、中京【3・2・2・2】、14頭立て以上【3・1・0・2】、和田騎手【2・1・1・0】と好材料が目白押し。

マテンロウレオは前走オープンクラス勝ちで冒頭のテーマと全く一致しないが、皐月賞12着・ダービー13着から先行させたら楽勝したという格落ち好走型で、GIIIなら実力だけで勝ち負けしてきそう。GI馬というだけで年明け3戦全く結果を出せていないキラーアビリティを買う位ならこちらを買いたい。そもそも一週前、今週のコースでのあの動きを見せられたら切れない。

バジオウはオクトーバーSの負けがいかにも物足りないが、結果的に外差し決着を内で先行したもので度外視しても良さそう。今回は前が緩く、昨年ショウナンバルディを逃がせて勝たせた岩田康誠騎手に乗り替わるここは妙味がある。

ソフトフルートは典型的な「主な勝ち鞍:自己条件」の善戦レディー。トラックバイアスに逆らった競馬ばかりしている(そういう競馬しか出来ない)のでアタマが取れない。しかしこのコースでは【3・0・0・3】、着外3回のうち2回はコンマ2秒差の4着で、外差しで着が拾えそうな感じがする。

◎プログノーシス
○イクスプロージョン
▲マテンロウレオ
△バジオウ、ソフトフルート
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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